幹事長室2008

2008(平成20)年5月

 トップへ 目次へ 前のページへ 次のページへ

5月30日(金)曇り

公務員制度改革については与野党の政党間協議により調整がつき成立の運びとなりました。一方長寿医療制度廃止法案については与野党が真っ向勝負の状況になっており、これからの参議院での進め方が注目されています。伊吹文明幹事長からは、今国会の残された期間はあと二週間となり、緊張感を持って取り組むようにご指導がありました。そして来週からクールビズがスタートしますのでその対応について説明がなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

長寿医療保険制度について新聞の社説にも「政争の具」にするなとの意見が示されてきた。ただ制度の廃止、凍結と主張するだけでは問題の解決にならない。あとの財源の手当を明確に示すことなく廃止などできるはずが無いと、細田博之幹事長代理から野党の廃止法案に対する考え方が明確に伝えられました。


5月29日(木)曇り雨

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議〜1430/本会議場

今日の議題は下記の通りです。
@特定商取引に関する法律及び割賦販売法の一部を改正する法律案(内閣提出第70号)→経済産業委員長より報告・異議なし採決・可決
A児童扶養手当法の一部を改正する法律案(西村智奈美君外二名提出、第168回国会衆法第14号)→厚生労働委員長より報告・起立採決・起立少数・否決
B児童福祉法等の一部を改正する法律案(内閣提出第60号)→厚生労働委員長より報告・異議なし採決・可決
C国家公務員制度改革基本法案(内閣提出第75号)→内閣委員長より報告・起立採決・賛成多数・可決
D障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第69号)→舛添厚生労働大臣より趣旨説明・各党代表による質疑


5月27日(火)晴れ

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

伊吹幹事長からは次のような報告がなされました。@昨日の役員会において福田総裁より今週から来週にかけ、横浜のTICADW、ヨーロッパ訪問などの外交日程で留守をするが、宜しくお願いしますと伝言を預かった、A長寿医療制度について廃止法案を民主党が出してきたが、この機会を活かして逆に改革の必要性をしっかり国民にお伝えして行きたい、B国家公務員改革法案については与野党協議が本日進められるので、前進に期待する、C国会は終盤になったがそれぞれの立場でご尽力賜り、一致協力して頑張って欲しい、と挨拶がなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

細田幹事長代理から、地方との連携が重要との発言がなされ、更に充実した広報戦略を立てていくことが求められました。そして長寿医療制度を説明しなければならない幹事長室は、さらに詳しいまた正しい情報を得て各般への説得に努めることが必要とされました。地方団体がどのようにこの長寿医療制度を受け止めているのか心配されています。

●1020〜第3回副幹事長長寿医療制度勉強会/院内総裁室

座長を仰せつかって第3回目の長寿医療制度勉強会を迎えました。最新の情報を得て、問題点の再点検がなされています。私は専門家的な難しい説得技術を学ぶのではなく、問題の本質をしっかり掴み、分かりやすい説明で理解を得ることが出来ないか悩み続けています。

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議/本会議場

今日の本会議では下記の案件が処理されました。
@金融商品取引法等の一部を改正する法律案(内閣提出第59号)→財務金融委員長より報告・起立採決・賛成多数・可決
A社会教育法等の一部を改正する法律案(内閣提出第51号)→文部科学委員長より報告・起立採決・賛成多数・可決
B港湾法の一部を改正する法律案(内閣提出第35号)→国土交通委員長より報告・異議なし採決・可決

●1900〜山口泰明副幹事長慰労会/都内

山口2区での衆院補欠選挙に担当者として泊り込みで頑張った山口泰明副幹事長の有志による慰労会が開催されました。選挙結果は残念な結果でしたが、はつらつと堂々と取り組んだ山口副幹事長にねぎらいの言葉が飛び交いました。


5月23日(金)晴れ曇り

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

厚生労働委員会を中抜けして自民党の役員連絡会に向かいました。伊吹幹事長の挨拶から始まり、道路関連の案件について与野党の協議が来週から再開される運びになったこと、また終盤国会に入り一糸乱れぬ取り組みを求められました。そして、クールビズの六月を迎えますが、その服装に関しては本会議以外ノーネクタイ、ノー上着が認められるようになりますが、だらしない服装にならないように注意がなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

副幹事長会議は林幹雄筆頭副幹事長の進行で始まりました。今日は各課題の担当副幹事長から報告が求められ、吉川副幹事長から地方議員の立場を明確にする検討の進捗状況について報告がなされました。来週にも最終まとめとして法案なども提示することができるそうで、議会の責任範囲や地方議員の報酬などについて明記される予定です。

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議/本会議場

本会議は平成18年度の決算関連5件について審議されました。本会議が始まると直ちに議運の呼び出し係である議運の御法川議員から動議が提出され、直ちに委員長から報告がなされ、採決が行われました。いずれも異議なし、または起立採決により、賛成多数で可決しました。所要時間は5分でした。

●1900〜幹事長室懇談会/都内

都内の有名料理店で幹事長室の懇談会が開催されました。いくつかの大きな山を乗り越えて、終盤国会に向けたラストスパートに一丸となって取り組むよう気合を入れるための会合でした。


5月22日(木)晴れ

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議/本会議場

代議士会で本会議の議事内容が了承され、本会議場に移動しました。審議された案件は下記の通りです。
@生物多様性基本法案(環境委員長提出、衆法第一九号)→環境委員長趣旨説明及び報告・異議なし採決・可決
A消防法及び消防組織法の一部を改正する法律案(内閣提出第六三号・参議院送付)→総務委員長報告・異議なし採決・可決
B海上運送法及び船員法の一部を改正する法律案(内閣提出第三四号)→国土交通委員長報告・起立採決・賛成多数・可決
C東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センターを設立する協定の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第五号)→外務委員長報告・異議なし採決・可決
D包括的な経済上の連携に関する日本国及び東南アジア諸国連合構成国の間の協定について承認を求めるの件(条約第一三号)→外務委員長報告・起立採決・賛成多数・可決
E少年法の一部を改正する法律案(内閣提出第六八号)→鳩山法務大臣趣旨説明→代表質疑
今日はここまで。


5月20日(火)雨晴れ

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

同時刻に厚生労働省関係の打合せ会が開かれ、後期高齢者医療制度について議論することになり、役員連絡会には出席することはできなくなりました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

打合せ会が終了して直ちに副幹事長会議に入りました。すでに終了寸前で、私は今日の案件には直接触れることは出来ませんでした。終了後、私が座長を拝命している長寿医療制度勉強会が始まります。

●1020〜幹事長室第2回長寿医療制度勉強会/院内総裁室

第2回目の長寿医療制度勉強会が院内総裁室で開催されました。国民の皆さんに安心していただくために、今何をすべきか副幹事長の皆さんは真剣です。今日は前回厚労省に投げかけた問題点の回答や資料の説明がなされ、質疑応答になりました。 副幹事長の皆さんは地元に帰るたびに様々な意見や質問を有権者の皆さんからたくさんの意見が投げかけられます。 理解、納得をいただけるよう答えを出したいと取り組んでいますが、まだここで議論している内容をお伝えすることは出来ません。

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議/本会議場

今日はスポーツ立国調査会の閉会が遅れ、本会議開会ぎりぎりでの出席で代議士会には間に合いませんでした。今日の案件は下記の通りです。
@食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出第四二号)→農林水産委員長報告・異議なし採決・可決
A国際物品売買契約に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件(条約第四号)→外務委員長報告・異議なし採決・可決
B千九百四十九年のアメリカ合衆国とコスタリカ共和国との間の条約によって設置された全米熱帯まぐろ類委員会の強化のための条約(アンティグア条約)の締結について承認を求めるの件(条約第7号)→外務委員 長報告・異議なし採決・可決
C所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とオーストラリアとの間の条約の締結について承認を求めるの件(条約第一一号)→外務委員長報告・起立採決・ 賛成多数・可決
D所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とパキスタン・イスラム共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件(条約第一二号)→外務委員長報告・起立採決・賛成多数・可決
E信用保証協会法の一部を改正する法律案(内閣提出第五四号)→経済産業委員長報告・起立採決・賛成多数・可決
F中小企業信用保険法の一部を改正する法律案(内閣提出第五五号)→経済産業委員長報告・異議なし採決・可決
G中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案(内閣提出第五六号)→経済産業委員長報告・起立採決・賛成多数・可決


5月16日(金)晴れ

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

今日は各委員会が開催されています。院内の総裁室では自民党の役員連絡会が開催されました。伊吹文明幹事長からは次のような報告がなされました。「道路整備費財源特例法案の再議決によって歳出・歳入いずれもの法案が成立しようやく通常の3月31日までの決着がつき新年度を迎えたといえる。今後も心一つに努力していこう。今後は与野党間で税制の検討などを始めていかなければならない。通常国会は残り1ヶ月になったが、残された法案処理に努力するとともに説明責任を果たしていかなければならない。(要旨)」。そして国対から今後の日程等について報告がなされた後、ミャンマー、中国の災害に対する支援金の対応について相談がなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

細田博之幹事長代理から、後期高齢者医療保険についてその内容を精査するよう、また公務員制度改革についても同様に内容をよく確認するよう支持がありました。この副幹事長会議が終了した後、私が座長を務め後期高齢者医療制度の勉強会、政府の取り組み状況について勉強することになっています。

●1030〜第1回長寿医療制度勉強会・松本純座長/第21控室

ここですべてを皆さんにお伝えするにはボリュームが大きすぎるので割愛しますが、基本的に医療制度の改革を継続して続けていかなければならない我が国のおかれた状況は理解していただけたものと思います。一部に新たな対応を加えたほうが良い点もありますので、今後の議論をしっかり把握し、適切な判断を幹事長室としても行っていかなければならないと思います。


5月15日(木)曇り晴れ

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議〜1400/本会議場

代議士会で本日の本会議の議事内容が説明され、対応について了承されます。今日の本会議では下記の一案件が提案され、質疑がなされました。
@特定商取引に関する法律及び割賦販売法の一部を改正する法律案(内閣提出第七〇号)→甘利経済産業大臣から趣旨説明がなされ、各会派の代表から質疑がなされました。


5月13日(火)雨 道路整備費財源特例法再可決

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

伊吹幹事長の挨拶・報告で、昨日の福田総裁から道路整備費財源特例法が本日再議決されるが、どうぞ宜しくお願いしますとの伝言があったと報告されました。大変緊張する大きな山を迎えましたが、一糸乱れぬ協力が求められました。さらに長寿医療制度については十分な説明が足りていないこと、また個々に様々な問題点もあるようだと指摘されました。その後、国対・議運から今日の国会の動きについて報告がなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

細田幹事長代理から、今日の最大の課題である道路整備費財源特例法の再議決について注意がなされました。また、長寿(後期高齢者)医療制度については二年前マスコミもその必要性について各紙賛成していたはずで、その内容の確認が求められました。そして制度そのもの内容について問題点を再度確認するために勉強会を設置することになり、私がその勉強会の座長に指名されました。責任重大な役目を頂戴し緊張しています。

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議〜所要時間不明・禁足/本会議場

▼前回のような民主党による河野衆議院議長封じ込めといったような乱暴な行為はなく、今日の本会議は粛々と開会されました。はじめに議了案件の処理などが行われ、本題の道路整備費財源特例法案の再議決に向けた審議が始まりました。その本題の前に民主党から両院協議会を求める動議が提出され、川内博史君(民主)から趣旨説明がなされましたが、議運からは30分程度といわれていた説明が1時間15分もの時間を要する、いわゆるフィリバスター作戦に出てきたので驚いてしまいました。国会の議事進行方法については長い歴史の中から様々な慣例があり、秩序が保たれていますが、このような手段をとられると我々は、ただその終了をじっと我慢して待つしかありません。本会議の時間が長くかかることは、しばしばあることで苦痛なことではありませんが、今日は参りました。
今日の議題は下記の通りです。
@千九百九十四年の関税及び貿易に関する一般協定の譲許表第三十八表(日本国の譲許表)の修正及び訂正に関する二千八年一月二十二日に作成された確認書の締結について承認を求めるの件(条約第三号)→平沢外務委員長報告→異議なし採決・可決
A社会保障に関する日本国とオランダ王国との間の協定の締結について承認を求めるの件(条約第八号)→平沢外務委員長報告→異議なし採決・可決
B社会保障に関する日本国とチェコ共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件(条約第九号)→平沢外務委員長報告→異議なし採決・可決
C宇宙基本法案(内閣委員長提出、衆法第一七号)→中野内閣委員長報告→起立採決・賛成多数・可決
D道路整備費の財源等の特例に関する法律の一部を改正する法律案、本院議決案→記名投票・総数469(三分の二は313)、賛成336、反対133→再可決・成立
ガソリン税収を今後10年間、道路特定財源に充てる改正道路整備費財源特例法は、与党の3分の2以上の賛成で再可決、成立しました。

▼今回の問題の解決方法について、私はやむを得ない決着と考えています。平成20年度の予算については昨年の6月の骨太方針の検討から始まり、長い時間をかけて議論が積み重ねられてきました。そして歳出、歳入の両面からまさに硝子細工のような予算案が編成されてきたのです。よって20年度の予算についてはゼロに戻って組み立て直しは至難の業。そこで、20年度については原案の通り成立していただき、21年度以降の予算編成にあたり、道路特定財源の一般財源化、暫定税率の廃止などについて早い時期から党内協議、与党協議、与野党の政策協議をスタートさせて、税制全体を含め国民皆様の理解をいただける考え方を示していく必要があります。これからが本当の意味の「衆参ねじれ現象下」でのレベルの高い政治を目指すことになるのではないでしょうか。


5月9日(金)晴れ

●0930〜役員連絡会/院内総裁室

伊吹幹事長の力強い挨拶・報告がなされました。山口2区衆院補選の敗北、政権支持率の低下など大変厳しい状況下にあるが、臆することなく我々が信じる制度を国民の皆さんにしっかり説明していくことが重要で、一致団結して取り組んでいかなければならない、と訴えられました。そして参議院、衆議院の国対からは今後の国会の運営について説明がなされました。また三原国際局長からはミャンマーのサイクロン被害に対し我が党国会議員の義捐金協力のお願いがなされました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

副幹事長会議では、ミャンマーの支援に対する具体的行動についての協議が行われました。また、来週の13日に再び大きな山を迎えますが、前回のような混乱を起こさないように細田幹事長代理から注意がなされました。また副幹事長らからは連休中の地元の様子が報告され、政治に対する不信感が広がっていることを懸念する意見が出されました。そして我が国のおかれている状況、そして将来に向け、今我々が取り組まなければならない重要課題については、その解決策をもっと国民に広く示していくべきとの声があがりました。皆さん真剣です。

●1245〜代議士会/第14控室→●1300〜本会議〜1500/本会議場

代議士会では今日の本会議の議事内容が説明され了承されました。本会議では下記の案件が処理されました。
@農業者戸別所得補償法案(参議院提出、第百六十八回国会参法第六号)→農林水産委員長報告→起立採決・賛成少数・否決
A国家公務員制度改革基本法案(内閣提出第七五号)→趣旨説明→質疑


前のページへ