幹事長室2011

2011(平成23)年1月

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1月31日(月)晴れ 民主党小沢元代表が強制起訴

●0830〜国会の様子

今日の国会日程は、衆議院の予算委員会が予算委員長の職権により午前9時からセットされていますが、強引な予算委員会日程のため野党は対応していません。国対メンバーは与党民主党国対や予算委の回答を待っています。

●0850〜国対正副打合せ/院内第24控室

民主党の国対、予算委が野党欠席の中で予算委日程を決めたことに自民党・野党は反発。我々は審議拒否はしていない。熟議を求めるなら国会運営ルールを熟知していなければならないのであって、与党は責任ある対処をすべきだ。与野党の国対委員長会談がこの後開催される予定で、その流れをしっかり見守りたいと思います。
※その後、予算委員会理事会で与党側が陳謝し、改めてお経読みからスタートして国会の正常化に向かうことになりました。

1445頃〜民主党小沢元代表を強制起訴/ニュース速報

「小沢元代表を強制起訴」とニュース速報が流れました。内容は小沢元代表の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記載事件に関するもので、政治資金規正法違反罪で強制起訴されました。

1月31日(月)〜石原伸晃幹事長ぶら下がり

石原伸晃幹事長 ぶら下がり
(平成23年1月31日(月)16:17〜16:20 於:党本部4階エレベーターホール)

【質疑応答】

Q:民主党の小沢元代表が強制起訴されました。幹事長の受け止めをお聞かせください。
A:検察審査会が、やはり小沢さんの供述、説明が不十分だということを受けて、本日の強制起訴になったと思います。これは、かねて申した通り、強制起訴されたわけですが、やはり公人である以上は、国会に籍を置くものとして、国会に出て、国民の皆さん方に、この事態を受けて、はっきりと、ご自身が、ご自身の言葉で説明する責任があることの契機にさせていただきたいと思います。

Q:自民党としては、証人喚問を求めているわけですが、今後は民主党の対応も焦点になると思いますが。
A:明日、予算委員会があります。今日の決定を受けて、私が最初に質問に立たせていただいて、新しい事態ですので、菅総理に民主党としての、政党としての立場を。もう国会には呼べないんだ。駄目なんだと言うなら、駄目と。今、質問があった通り、民主党は証人喚問で良いです。努力しますと言うなら、努力するという言葉を、私は総理の口から聞かせていただきたく、質問しようと考えています。

Q:一方で、小沢元代表に対して、議員辞職勧告決議案も考えられると思いますが、自民党としてはどのように対応されますか。
A:私たちは、ともかく政党人であり、かつわが党の幹事長もされ、民主党の代表、幹事長もされ、国会に出て、ご自身の声で本当のところを語っていただく。証人喚問を求めていく。そして、民主党の責任として、与党の責任として、菅総理が最高責任者であるので、菅総理に決断していただきたい。それを迫っていきたいと思っています。

Q:小沢氏の出処進退について、どのように思われますか。
A:同じ政治家ですから、出処進退はご自身で決断されるものですが、私たちは、国民の8割の方が国会で本当のことを説明すべきだとおっしゃっている以上、また、過去1年に渡って、(証人喚問を)要求している側としても、国会でしっかりとご自身の声で、開かれた形で、司法とは別に、政党人としてけじめをつけていただいて、私たちが政策論議に十分入っていける環境を整備していただきたいと思っています。

Q:検察審査会が強制起訴を決めたことについて、どのように思われますか。
A:制度論等々は、制度を考えるところで考えていかなければならない問題と思いますが、やはり小沢さんの説明が不十分であることを受けての、国民の皆さま方の声を代弁した処置ではないかと受け止めさせていただいています。

Q:今日から始まりました予算審議に、直接の影響はあるとお考えですか。
A:直接の影響は、ないのではないですか。これは小沢さんの個人の問題、民主党という政党の問題ですから、政党のリーダーは菅さんなんだから、菅さんが何とはっきり言われるか、今日も与党の質問もありますので、何と言われるのか、リーダーの資質が問われているのだと思います。

Q:菅総理が判断しきれない場合に、審議に影響することもあるのでしょうか。
A:将来のことはわかりません。何とおっしゃるか、わかりませんので。(了)

 


1月28日(金)晴れ 「疎い」発言!

●0900〜今日の国会

今日の国会は参院本会議で代表質問が行われます。また衆参で予算委員会が公報上セットされていますが、これは民主党国対の判断によるものか分かりませんが、予算委員長の職権でのセットのようで、事前に野党からの合意が得られていません。国会は冒頭から強引な与党の国会運営で動き出せない状態に陥っています。我が党の国対メンバーは情報収集のため控室に集合しています。

●0910〜国対正副打合せ/院内第24控室

民主党岡田幹事長は小沢元代表の政治とカネの問題を処理できず、いまだに「努力する」の段階。野党側が提案している証人喚問には応じていません。また昨日の本会議での「菅総理答弁漏れ」の連発や「疎い発言」問題で、野党側は厳しい対応をせざるを得ません。

■谷垣禎一総裁定例記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見
(平成23年1月28日(金)16:30〜16:50 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

最初に、スタンダード・アンド・プアーズが、日本国債の格付けをワンランク下げたことについて、申し上げたいと思います。これは、やはり民主党政権がスタートして以来、昨年来、菅さんが税制抜本改革を含めた財政再建に取り組まれるかのようなご発言をされたこともありましたが、その後すぐ批判を受けるや、撤回すると。この頃、また少し動き出したようですが、そういう定見のない、腰の定まらない態度に対して、本当に日本国政府は、財政規律を維持していく熱意というものがあるのかどうか、こういうことに対する評価が、今回のスタンダード・アンド・プアーズの決定にあったのではないかと考えています。一刻も早くマニフェストの無策にけじめをつけて、リセットして、財政に取り組めというメッセージだと、私は受け止めました。これに対して、菅さんは「自分はこういうことは疎いから」というコメントをされました。かつて何度か日本国債の格付けが落ちたことがあります。ムーディーズが格付けを落とした時、大蔵大臣は宮澤喜一先生でした。私は大蔵政務次官をしておりましたが、非常に緊張感に満ちた対応を宮澤蔵相がされたことを記憶しております。それを疎いと。いろいろ疎いという言葉の意味については、弁明されたようですが、疎いという言葉は、具体的な情報に接していないという意味では使いません。疎いというのは、自分はよく知らないんだ、自分は通じていないという表現だろうと思います。やはりこういう時は、トップリーダーの気合に満ちた対応が必要なのであって、私は非常に大きなマイナスが生じたと思っています。こういう方から協議をしたいと言われても、はい、そうですかという気持ちになれないのが人情ではないかということを申し上げたいと思います。

それから、それに関連しまして、わが党は財政健全化責任法を出しておりましたが、これを取り下げた上、再提出することにいたしました。若干技術的な修正も必要であるわけですが、それを委員会修正なんかで放っておかないで、とにかくこういう国債格付けが起きた時に、きちっと修文もして出し直すことにいたしたいと考えております。

それから、衆参代表質問が終わったところですが、菅総理の答弁は、我々の質問に正面から答えていない逃げの姿勢に終始している。あまりにも答弁漏れがあり、この答弁漏れを意図的にすることによって、なんとか逃げようという姿勢が明白でした。答弁の内容を見ても、右手で握手して、協議しようとおっしゃっておりながら、同時に左手で横っ面を引っ叩くような答弁、左手で挑発をなさるという類の不誠実な答弁が多かったと思っています。そして、財政再建、税制改正に対する覚悟が見られない。国民を欺いたマニフェストへの反省もない。政治とカネの問題に決着もつけられない。あるのは、政権維持と権力への執着心のみということではないかと思います。こういう状況で、代表質問でも申し上げたように、一刻も早い解散総選挙を引き続き求めて行かなければならないと感じたところです。

なお、わが党の政権公約については、3月中を目途として作成するように、作成日程を早めるように指示しました。

鳥インフルエンザの問題は拡大しまして、島根県では比較的迅速に終息したわけですが、その後、宮崎、鹿児島、愛知という養鶏の密集地帯に広がって来ているわけです。関係者の方々に改めてお見舞い申し上げると同時に、わが党も、対策本部を立ち上げたわけですが、その中で発生状況と政府の対応について、報告を受けました。引き続き、政府に対して、情報収集と危機管理の徹底、迅速な対応を求めていくということです。

もう一つ、日本海側の豪雪被害が相次いでおります。地域住民の方に、ご苦労を謝すると同時に、お見舞い申し上げたいと思っています。除雪費用が不足するという声を、この頃強く聞くようになりました。これは、そういう地域の実情を無視して、道路予算、道路関係予算を事業仕分けによって削減した、そのことを強行したことのツケが表れていると考えています。政府は、各県の豪雪対策本部を通じて、きちっと情報収集に努める。それから、自治体との連携・連絡を密にして、国道の通行止めの解除、高齢化集落の円滑な除雪等、地域住民の生活、地域産業の支援に全力を尽くしていただきたいと申し上げたいと思います。

【質疑応答】

Q:菅総理の国債の格下げに「疎い」という発言について、公明党の山口代表からは、総理としての資質を問題視する発言があり、予算委員会でも追及する考えを示しました。その点について、総裁のお考えをお聞かせください。
A:これは、申し上げるまでもなく、このような軽率な発言をされることは、まさに資質が問題となるという山口代表の指摘は、当然のことだろうと思います。私どもも、予算委員会できちっと明らかにして問題を追及したいと思います。

Q:菅総理は「具体的情報に接していない」と、格付けに疎いのではないという弁明の発言をしていますが、総裁のご所見をお聞かせください。
A:私自身は、本会議中に、スタンダード・アンド・プアーズが格付けを低下したという報告を受けました。政府ですから、私よりも早く情報が入っていて、当然だろうと思います。本会議中で答弁もしていたから、十分にそれを分析する間がなかったという意味かもしれませんが、先程申し上げたように、通常疎いというのはそういうことを言っているのではないと思います。大変失礼ない言い方ですが、本音がポロリと漏れたということではないかと理解しております。

Q:財政健全化責任法の再提出の時期についてと、修文する点は、スタンダード・アンド・プアーズの格付けのところだけなのか、お聞かせください。
A:他にもこういう国債格下げを受けて、どういうことを入れたら良いのか、整理する必要があると思っています。時期は国対に任せておりますが、そんなに先のことではないと思います。

Q:今回の財政健全化責任法の取り下げは、政府が丸呑み、審議する姿勢を示しだしたことが影響しているのでしょうか
A:仮に抱きつくとしましても、当然修文が必要だろうと思います。そういうことも含めて、今、申し上げたような国債格付け等の問題がある中で、整理すべき点を整理して、早急に再提出しようということです。

Q:修文の内容について、格付けに対応というのは、具体的にどのようなことを指しているのですか。
A:具体的には、政調に任せていますが、ポイントは、先程申し上げたように、財政規律に対するメッセージがしっかり出ていることが基本的として必要だと思います。政府と言いますか、財政規律に対して熱烈たる闘志を持っているとマーケットが思うことが大事なわけです。その点で、どうするかということを整理してもらいたいと思います。

Q:内容をもっと厳しくするということでしょうか。
A:そういうこともあるかもしれません。その辺は、政調で議論してもらっています。

Q:政権公約の取りまとめを、先日は6月までにという話でしたが、3月に早めた理由をお聞かせください。
A:前から6月を目途に政調では、やっていたと思いますが、やはり今の政権を解散に追い込んでいかなければならない。諸々のこともありますので、作業を急ぐように、ということです。

Q:税制抜本改革の与野党協議に関しては、応ずるかどうかは解散が条件と発言されていますが、TPPについての与野党協議についても、解散が条件となるのでしょうか。
A:我々は、政権を運営していく資質、それに対する国民の信頼が失われていると判断しています。ですから、そういうことであると、簡単に、「はい、そうですか」と言うわけにはいきませんね。

Q:公約の中にTPPへの対応が入るのかお聞かせください。
A:それはどのように整理されるのか、私も具体的な議論の報告を受けていませんが、いろいろ議論を整理してやられると思います。

Q:肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐる訴訟で、政府は和解勧告を受け入れないことを正式に決めたようですが、総裁のご所見をお聞かせください。
A:政府がどのように対応されるのか、私は、まだ推測の情報しか十分に聞いていませんので、政府がどうされるかは、直接コメントできませんが。過去の経緯を見ますと、承認段階での副作用情報、治験の段階での分析と判断と、現実に起きた副作用、死亡者とにあまりに大きな乖離があったということだと思います。それをどう見るか。裁判所から和解勧告が出された。ドラッグ・ラグ解消への強い期待がある。こういったいろいろな状況をどう判断するか、なかなか難しい問題だと、私自身思いますが、早急な解決が必要だと思います。

Q:29日に、みんなの党が党大会を開催します。参議院選挙で議席が増え、衆議院選挙に向けて、小選挙区で立候補者を積極的に擁立する方向を示していますが、みんなの党の現状をどのように分析していますか。また、今後、みんなの党を何かの時、連携先とお考えでしょうか。
A:それぞれの党が、選挙を目指して、党勢拡大を目指していくのは、当然のことだろうと思いますから、みんなの党が党大会を開いて、そういう方向で意思を固め、努力されることは、当然のことだろうと思います。今後の協力等については、いろいろなことでわが党と見解が共通している部分もありますし、相当違う部分もありますので、事柄によると思いますが、協力できるところは協力していく。当然のことだろうと思います。

Q:具体的に、共通して協力できる分野はどういった点ですか。
A:今、特にこれでということはありませんが、いろいろな場合に協議していくことが必要だと思います。

Q:先日の党大会では、公明党の山口代表が来賓としてお見えになりましたが、昨年の公明党の党大会には、総裁はメッセージを出されただけで、出席されていません。バランスを欠いた感じがしますが、その点、どのように思われますか。
A:それは、メッセージを出してほしいという要請があったから出したわけです。出席の要請は、なかったと思います。ちょっと記憶がありませんが、そういうことになっているのは、ご出席の要請ではなくて、メッセージの要請があったからだと思います。

Q:予算委員会について、自民・公明・共産・みんなの4党が欠席する中、お経読み(予算提案理由説明)が行われています。この民主党の対応について、総裁のお考えをお聞かせください。
A:やはり、これは小沢一郎さんの政治とカネの問題について、幹事長・書記局長会談が行われたわけですが、何の進展もなかった。前国会中にと、おっしゃっていたのに何らの進展がなかったことに加えて、今後この問題は、予算委員会で議論してほしい、整理してほしいというのが、岡田幹事長の提言だったと思います。それに対して、一考だにせず、こういう形でやっていくというのは、熟議とは何のことだかわかりませんが、熟議が口先だけという典型的な表現ではないでしょうか。そのように思います。(了)

 


1月27日(木)晴れ 代表質問

●1100〜今日の国会

私が入っていた旧衆議院第一議員会館が取り壊されました。

午前中は参議院で代表質問が行われています。衆院の国対部屋では佐藤勉国対委員長代理が代表質問後の予算委員会の日程について調整をしています。頭が痛いのは民主与党サイドが十分な協議無しに日程をセットされてしまったこと。民主党側は「熟議の国会」をどのように受け止めているのだろうか?

●1345〜代議士会/院内第24控室
●1400〜衆院本会議・代表質問〜1700/本会議場

今日の本会議は午後2時から3時間コースで、公明党ほかの代表質問が行われます。菅総理は答弁もれが多くあったり、渡辺喜美代表質問に、菅総理は「三時間前に質問通告を受けたばかり、出来る限りの答弁で…」と前置き。こんな泣き言を言うなんて信じられません。と言うのも、私が官房副長官だった時、本会議開始時に質問通告を受け必死に対応、事なきを得た経験があるからです。


1月26日(水)晴れ

▼1000〜今日の国会

 いよいよ本格的国会論戦へ!

●1015〜国会同意人事PT/院内第24控室

国会同意人事の提案を聞き取るPTが終わりました。前回に比べると、任期切れを放置しているものは無く、全うな質疑になりました。落ち着いた議論ができるには「秩序」を重んじ、当たり前の事を当たり前に処理することが大切。今日は賛否の結果を回答しません。部門ごとにそれぞれさらに審査を深め2月3日に結論を出します。

●1245〜代議士会/院内
●1300〜本会議・代表質問〜1700/本会議場

今日は一昨日行われた菅総理の施政方針演説に対する自民党(谷垣総裁・小池総務会長)、民主党、計三名から40分ずつの代表質問が行われました。谷垣総裁は予算に関連し、マニフェストを修正するのであれば国民の信を問うため、解散総選挙を行うべきと菅総理を追及しました。


1月25日(火)晴れ

■石原幹事長記者会見

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年1月25日(火)10:25〜10:43 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

昨日、政府4演説がありました。菅総理が外交について、事前に外交演説のような、これまで例のないことをやった。皆さん方がご存じのように、アメリカの一般教書演説でも、どこかでプレス・カンファレンスがあって、研究所とかで、国の外交はこうあるべしというようなことは、絶対にやらない。だから、菅さんは何を考えているのか。国会を構成している議員は、国民の代表として集まっているのだから、国会を軽視しているし、国民がその後ろにいることを、何か勘違いしている。私は演説を聞いていて、どっちに本当は力が入ったのかとの疑問を持った。

また、民主党両院議員総会での総理の発言メモを見たが、「野党に協議を逃げようとする姿勢が見える」と明確に言っている。「それでは国会に意味を持たない」、国会に意味を持たないことをしているのは、さっきの外交演説にしても、自分だ。野党というのは、私たち自民党を指しているのか、社民党を指しているのか、公明党を指しているのか、はっきりしてもらわなければ、公党に対する侮辱だと思う。ここのところは、はっきりしてもらわないといけない。今週1週間の政治日程は決まっている。衆参で、誰が審議に入らないのですか。非常に不誠実な話であり、政治とカネの問題は、27日に岡田幹事長が何と言ってくるのか、結論を待つが、それにしても去年から2か月間にわたって、不誠実だ。1月4日の年頭総理会見で、あれだけ大騒ぎして、政倫審に参加してくれませんかと言った。そういったものを一つ一つ超えて、みんなが本当に議論できる関係を作るのが、与党の仕事だということがわかっていない。そんな中で明日からいよいよ代表質問がスタートする。

《谷垣禎一総裁発言》
「政府演説があったが、協議しよう、協議しようということだろうが、都合の良いことは言うけれども、自分たちのウィークポイントについては何も触れていない。マニフェストであれだけ言っていたことと、今度やろうということが全く違う。気合を入れて臨む」との発言があった。

《大島理森副総裁発言》
「総裁の決意を実現できるように、全員でバックアップしていこう」との発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
党大会の御礼と、「代表質問と予算委員会でしっかりした論戦を通じて、民主党の欺瞞性を突いて、自民党が考えるこれからの日本が良いのか、民主党が考える結果の平等のために無駄なお金をばらまく政策が良いのか、そういうことをしっかりお示しして、菅内閣の打倒、解散総選挙に追い込みたいので、ご協力をお願いしたい」と発言した。

《逢沢一郎国対委員長発言》
「27日(木)の与野党幹事長・書記長会談で、どのような回答が返ってくるか見守りたい」との発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
「参議院の代表質問は、中曽根弘文参議院会長、岩城光英SC総務大臣、有村治子SC環境副大臣の3名で行う」

「昨日、民主党の羽田参院国対委員長に抗議したが、衆議院で前原外務大臣の外交演説が長く30分ぐらいであった。4演説トータルで1時間半と約束している。そういうことがあったのかは、わからないが、参議院では顔を一回も上げることなく、早口で読み、何を言っているかわからなかった」との発言があった。

冒頭で申し上げたように、菅総理が国会、国民に語りかける前に、外交の指針を発表したのと、ある意味では似ていて、本当に国会を軽視している。ただ読むだけなら、原稿を配れば良いだけの話だ。どうなっているんだと抗議して、羽田国対委員長から前原外相に電話したそうだが、「衆議院で長いと叱られて、急いで読んだ」との答えが返ってきた。それでは、答えにならない。演説なのだから。

《中曽根弘文参議院会長・小坂憲次参議院幹事長発言》
「しっかり参議院として対峙していく」との発言があった。

《石破茂政調会長発言》
党大会前日のワークショップの御礼があった。

《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。

《河村建夫選対局長発言》
「216選挙区で支部長が決まっており、残り40選挙区程度で公募実施中であり、2月中にはおよそ9割が確定できて、いつでも臨戦態勢が取れる」との発言があった。

《茂木敏充広報本部長発言》
メディア、特にテレビで自民党を扱う時間と民主党を扱う時間の対比についての発言があった。

【質疑応答】

Q:逢沢国対委員長から27日の幹事長・書記局長会談についてのご説明があったとのことですが、幹事長会談のお話がどのように今後の国会審議に影響するかという話が役員会であったのですか。また、この件について、幹事長はどのようにお考えですか。
A:一点目のご質問は、見守るしかないねと。ただ我々も子どもの使いで出てきているわけではありませんので、その対応いかんによっては厳しく追及していかないと、昨年2度も呼び出されていますから。今年は、正月から大騒ぎに巻き込まれていますので、答えによっては、しっかりと厳しく対峙していかなければいけないと思っています。

Q:基本的には、証人喚問を求める姿勢には変わらないということで、民主党が31日に要望している予算審議に影響がある可能性があるのですか。
A:何と言われるかです。岡田幹事長は、国会に招致する方法は、政倫審への出席と証人喚問。自分たちは政倫審が望ましいと。今、政倫審を断念したとなれば、残るのは証人喚問です。予算委員会の理事の方も差し替わったし、委員の方も差し替わった。それだけだったら駄目ですけども、我々の要望に応ずるなら、それはそれで多としますよ。わからないですけど。これまでのことから言っても、口ばっかりだから。

Q:昨日の施政方針演説の中で、総理からTPPについて6月をメドにというお話もありました。自民党として、スケジュールも含め、意見集約など、どのようにお考えですか。
A:政調会長を中心にやっていますけれども、私もその議論を紙で読んでいますけれども、何がメリット、デメリットで、実際に本当に関税率を全部ゼロにするのか。例外品目は本当に2%程度なのか、あるいは、乳製品でもあったように、ニュージーランドの18年みたいな長い調整期間を設けられるのか、設けられないのか。これは、説明を聞く限り、まだ政府内でも確固たる情報がないのではないか。経産省の話を聞くとやらないといけないと思うし、農水省の話を聞くとやってはいけないと思う。私がこの程度だから、これはなかなか難しい問題です。
私は何度も言っているように、対中国への抑止カードとしては、間違いなく意味がある。アメリカが、バイのFTAをやらないということを言った時は、我々は決断しなければいけない。政府が決断しなければいけない。まだ、そこのところもはっきりわかりません。FTA等々では、例外品目のボリュームが多いですから、その交渉をオーストラリアにしても、ニュージーランドにしても、アメリカにしても、日本とバイでやるのかやらないのか。もうTPPができたら、もうバイのものは一切やらないというのであれば、これまた持つ意味が変わってくる。そこのところがまだ情報収集を党としても進めている。個人的にも話を聞いて、財界とも話をしていますし、JAの方とも話をさせていただいています。いつか間違いなく結論を出す。早い方が良いのではないですか。

Q:かつて石破政調会長や幹事長自身も、統一地方選挙までに、3月中に、とお話しされたこともありますが、その方針に変わりはありませんか。
A:その当時よりも問題の複雑さが明らかになって来ていると思います。まだ関税と農業の話しか聞いていませんが、金融界から保険の話、銀行の話、投資の話を聞いていません。知的財産の話も聞いていません。この辺にもいろいろ問題があることは間違いなので、こういうこともクリアしていかないといけないと思っています。ただいつまでも、やるかやらないかわからなくて、農業を保護したらやるみたいな、そういう曖昧なことでは、この問題は、実はこの国として、留まることができない問題だと認識しています。

Q:菅総理は、自民党が3月中に結論を出すことを前提にして、演説の中で話されましたが、現時点では、そのスケジュールは難しいのですか。
A:自分たちが3月にやったら良いんじゃないの。そういう風に勝手に言うのなら。民主党が与党、政府なんだから。消費税にしたって、社会保障にしたって、我々はもう案を出しているんですよ。消費税は当面10%、年金は保険方式、2分の1国庫負担。彼らは案が出てないじゃない。自分たちの速度が遅いからと言って、人のことを言う前に、3月中に彼らが出すべきだよ。そこまで言うんだったら。それは政府の責任でしょう。という印象を持ちました。

Q:防衛大臣直轄の情報保全隊の不当調査について、今日の国防部会で防衛省はそれを否定しています。幹事長のご所見をお聞かせください。
A:酷い話だね。本当だとしたら。それは自分がスパイだとは言わないよ、スパイは。あれはスパイ機関だから。

Q:国会審議も始まりますが、自民党はどのように対応されるのですか。
A:事実だとしたら、これは憲法問題です。だから否定するでしょう。スパイは、スパイをしていませんと。間抜けな話だけど。わが党の国防大臣が、現職であった時に、あの組織はありますから、どのような組織かはわかっている。その中で話せる話、話せない話があると思います。そういう形で追い込んでいく。
通達も酷いからね。この問題の結論も出ていませんので。それは否定しますよ。ロシアのスパイとは違う。

Q:昨日の全議員・選挙区支部長懇談会で、谷垣総裁から「安全地帯で鉄砲を撃てば勝てるという状況ではない」という発言について、執行部の皆さんはどのように理解されていますか。
A:何のセンテンスかがわからない。私はちょっと記憶に、印象に残らなかった。

Q:稲田朋美副幹事長の「今国会、解散・総選挙に追い込めなければ、執行部、全員責任を取るくらいの覚悟で、是非ともやっていただきたい」という発言に対する、総裁の発言だと思います。また、「肉を切らせて骨を切る」とも発言していますが。
A:そちらは印象に残っているんだけどね。私たちは、常時戦場だと思っていますし、どこかの政党と違って、結論が出せない時は、責任は何らかの形で取らなければいけない。総裁も私も、今の執行部は、全員同じ気持ちだと思いますから、特にその部分は気になりませんでした。(了)

●1300〜岡山県第2選挙区支部長決定/院内国対控室

昨日、岡山県第2選挙区支部長に就任決定した山下貴司氏が岡山県第一選挙区支部長の逢沢国対委員長にご挨拶。東大法学部、法務省出身の山下氏は爽やかで好感度抜群でした。

●1330〜副幹事長会議/院内第23控室

副幹事長会議では今国会の取り組みについて詳細な打合せが行われました。


1月24日(月)晴れ 第177回通常国会召集日 〜6月22日閉会

●0800〜全議員・選挙区支部長懇談会/党本部901

いよいよ勝負の第177回通常国会が開会されます。それに先立ち自民党全議員・支部長の懇談会が開催され、これからの取り組みについて意見交換が行われました。昨年とは会合の雰囲気が大きく変わり、統一地方選挙を控える新年を一致結束して迎えました。解散に向けて追い込んでいく決意が示されました。

●0900〜応召手続き/衆議院玄関

衆議院の玄関で自分の名刺を提出し、国会召集に対し「馳せ参じました」と報告する手続きを無事に済ませました。

●0910〜国対正副委員長打合せ会/院内第24控室

逢沢国対委員長の挨拶を報道陣が取材。予算案審議については、「民主党マニフェスト実行を強行するのか、はたまた予算組み換えに応じるのか、厳しい議論の応酬になる。また政治とカネの問題も解決してはおらず忘れてはならない」、との主旨の挨拶を述べられました。

●1130〜両院議員総会/院内第24控室

和装着物議連の皆さんは恒例の和服姿です。女性議員の皆さんも綺麗でした。

解散総選挙を視野に民主党政権を追い詰めていこうと、元気一杯の両院議員総会となりました。

●1145〜代議士会/院内第24控室

通常国会が始まりました。6月22日までの150日間の会期。今日印象的だったのは、東海ブロック比例の繰上げで国会に戻ってきた望月義夫衆議に会ったこと。厳しい引き締まった顔になっていて、「落選で苦しみ、1月4日に女房を亡くし、いま失うものは何もない。命を懸けて闘う」との彼の挨拶に…

今日の本会議の流れについて高木議運理事から説明がなされ、了承されました。

●1200〜衆院本会議@/衆院本会議場

本日第一回目の本会議では、議席指定、新議員の紹介(望月義夫君)、常任委員長の選挙、特別委員会の設置が五分ほどで行われました。

●1300〜第177回通常国会開会式/参院本会議場

天皇陛下のご到着を衆参両院の国会議員が国会正面に整列してお迎えします。そして参議院本会議場にて開会式が行われ、天皇陛下お帰りの際には再び整列しお見送りをします。

●1400〜衆院本会議A/衆院本会議場

本日二回目の本会議では@菅内閣総理大臣/施政方針に関する演説、A前原外務大臣/外交に関する演説、B野田財務大臣/財政に関する演説、C与謝野国務大臣/経済に関する演説、以上四つの演説を聞きました。菅総理は棒読みで国民や私たちの心を打つ演説には程遠いものでした。どんなに綺麗ごとを言っても我々はバラマキを許さない。今後は、1月26日の本会議代表質問や予算委員会の質疑を通じて追求していくことになります。


1月23日(日)晴れ 自民党大会

●1000〜第78回自民党大会/グランドプリンスホテル赤坂五色

谷垣禎一総裁挨拶(PDF)

1月23日(日)10:00から赤坂ブリンスホテル五色の間で第78回定期党大会が盛大に開催されました。

石原幹事長は、「菅政権を解散・総選挙に追い込み、政権奪還を実現する。我が党の目指す日本と民主党の考えのどちらが国民の幸せにつながるのか、国民に選択していただく決意です。4月の統一地方選挙に必ず勝利し、その勢いで解散・総選挙に追い込み、政権奪還を果たそう」との主旨の挨拶。

谷垣禎一総裁は「(明日24日召集の通常国会での対応について)民主党の失政を徹底的に追及する。民主党政権内では、見るにたえない権力抗争が続き、このままでは日本の未来がつぶされてしまう。今年の目標は、政権奪還だ。今年こそ民主党政権を衆院解散・総選挙に追い込み、新しい自民党政権樹立に向け頑張る。(その上で、政権奪還と4月の統一地方選の勝利を目指し)力を合わせて頑張ろう。(菅首相が民主党政権を批判していた与謝野馨氏を経済財政担当相に起用したことに)ここまで政権の信頼性を自らおとしめるなら、また、民主党のマニフェストは絵空事だ。ばらまき政策の撤回なくしては、与野党協議においそれと応じるわけにいかない。(衆院選挙マニフェストの修正に動きだしたことに)国民の信を受けないままの『変質』『変節』だ。(小沢問題に対する菅首相の対応について)首相のパフォーマンスである。一刻も早い政権奪回、新しい自民党政権樹立に向けて頑張る。その実現こそが『日本再生』を果たすための、最も早く正しい道筋なのだ」との主旨の演説をされました。

総裁演説に先立って採択された今年の運動方針でも、4月の統一地方選挙での勝利とともに政権奪還を前面に打ち出すなど、野党に転落して党の再生が課題だった去年の党大会に比べ、攻めの姿勢が目立った。また、会場内のスクリーンに沖縄・尖閣諸島の写真が映し出されるなど「国や領土を守る」姿勢を強くアピールし、外交問題で失策を重ねた民主党との違いを強調しました。


1月22日(土)晴れ

●1530〜自民党本部幹事長室/党本部4F

全国幹事長会議のために党本部へ向かいました。すでに皆さん到着していて、各種ワークショップが開催されていました。

●1600〜全国幹事長会議/党本部901

谷垣禎一総裁は明日の党大会で大演説をうつ予定ですので、今日のご挨拶は一言、「政権を取り戻す」と力強く述べられました。全国から出席した各地区の幹事長からさまざまなご意見や要望が出されました。

●1720(1740)〜第17回統一地方選挙自民党選挙本部看板かけ/党本部玄関

夕方は「第17回統一地方選挙自民党選挙本部」の看板かけが行われました。そのおり、ワークショップに参加されたJ-NSCの皆さんと党本部玄関で記念撮影。

●1800〜第78回自由民主党大会ウェルカムパーティー/グランドプリンスホテル赤坂五色

大勢の方がウェルカムパーティーに参加していただきました。あちらこちらで撮影大会の様相。式典も10分と短くてよかった、との評価あり。


1月20日(木)晴れ 大寒

■1500〜総裁定例記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見
(平成23年1月20日(木)15:00〜15:18 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

第一に、今日から愛知県知事選挙が告示になり、始まるわけです。今日は、大島副総裁に愛知県に入っていただいていますが、我々党本部は県連が推薦する重徳和彦候補を、全面的に支援して、当選に向けて頑張るということです。
それから、来週24日(月)から通常国会が召集となるわけです。政府与党は熟議の国会ということを言っていますが、党内抗争に明け暮れることなく、是非熟議ということが進むように、政府与党としても真剣に取り組んでほしいと思っています。我々は、この国会はマニフェストの変質、変節、結局マニフェストの基本構造が実現不可能なものであったということが明らかになっています。経済政策についても、一貫した方向性というものは見られない。財政再建に、政治生命をかけるということも菅さんはおっしゃっているようですが、昨年の参議院選挙以来の経緯をみると、「本当におやりになるの、本気ですか」という気持ちをもっております。バラマキ予算ということもあります。こういう問題点を、私どもは徹底的に追及して、早期に解散総選挙に追い込んでいく。これが通常国会の私どもの目標です。
小沢元代表の政治とカネの問題についても、我々は、引き続き証人喚問を要求していくということです。民主党は、政倫審どうするというようなことで、アリバイ工作等々図っておりますが、小沢さんがお出にならないということであれば、結局茶番にすぎないということであり、それに与するつもりはないということは、改めて申し上げたいとも思います。

【質疑応答】

Q:愛知県知事選挙に関連して、重徳候補を党として全面的に支援していくとのことですが、どのように臨まれますか。
A:自民党県連の推薦候補ですから、勝てるようにやっていくということです。

Q:愛知県知事選挙の情勢調査等を聞きますと、大村秀章候補が非常にリードしているようです。民主党も与党でありながら、支持を得られていない現象は、政党不信が理由だと思われますか。また、統一地方選挙に向けて、大阪、名古屋でローカルパーティーの動き、ローカルパーティーと民主党と自民党との関係を、どのようにお考えですか。
A:民主党との関係というのは、対峙していくということしか申し上げられないのですが、いわゆるローカルパーティーについては、地域地域のそれぞれの課題を解決するために、ローカルパーティーが結成されて、成立してきたということであれば、それはそれで評価すべき点があるのではないかと思います。我々も局面によっては、協力して地域の問題を解決することを一緒にやれる場合もあると思いますし、地域の問題を解決するのでも、結局は国政の上での立法を必要とするということもあるだろうと思います。そういうときには、ローカルパーティーだけでは、なかなか解決ができないので、我々のような国政の上で勢力を持っている政党との協力を、向こうも考えなければならないということもあると思います。ただ他方、現実に地方選挙でこういうローカル政党が確認団体として、公認候補を立ててくるということになりますと、わが党の公認候補とバッティングすることも起こるわけです。選挙の現実として、そういうことが起こると、どうしても感情的な対立があり、いくら選挙が終わってノーサイドと言ってみても、なかなかそうはいかない場合が現実にはあるということです。その地域の課題と言うのですが、地域の課題も国政全体の中で、ある意味バランスを取らないと、ワンポイント・イシューだけで本当に解決できるのか。ややもするとワンポイント・イシューであったり、人気取り的な主張ということもないわけではないだろうと思います。結論から言えば、いろいろなローカルパーティーがあると思いますが、ケースバイケース、是々非々ということになるのかなと思っています。まだ、我々もそれぞれのローカル政党の実態なり、全体的主張というものを十分わかっていないところもあります。そういったことの情報を集めて、是々非々で対応していくことになるのではないかと思っています。

Q:首長が自らの政策を実現するために政党を作ることは、二元代表制の観点からどうなのかという問題もありますが、総裁のご所見をお聞かせください。
A:あまり整理して考えたことはないのですが、二元代表制の下でも、自分の主張を実現していくために政党を作っていくことは、必ずしも直ちに全部否定されるべきことだとは言えないと思います。ただ問題は、政治というのは、一つの主張だけでできるわけではありませんから、やはり最終的には、全体の中で判断していかなければならない、部分部分だけでは判断できないということもあると思いますから、そこをどのように考えていくかということになるのではないでしょうか。

Q:社会保障と税の一体改革について、政府の方は、自分のところの案をまとめる前に、野党側に協議を呼び掛ける方針ですが、そのような姿勢について、どのようにお考えですか。また、自民党の対応について、お聞かせください。
A:熟議の国会ということで、野党と十分協議していこうということ自体は、必ずしも否定されるべきではないと思いますが、社会保障と税ということになりますと、これから増えていく社会保障の財源をどこからに見つけてくるかという極めて深刻な問題になると思います。まず、与野党で協議するというのであれば、やはり政府与党の案をきちんとまとめることが大事だと思います。こういうふうに申し上げるのは、ちょっと考えてみただけでも、基礎年金は全額税方式であるという場合と、今の社会保険方式でいく場合では、その必要な税財源というのは、ものすごく違いがあるわけです。そういうことを一から議論していこう、自分たちはまだ決めていないというのでは議論になりません。まず自分たちの案をきちっとまとめるべきだと思います。
あえて付け加えれば、先程申し上げたことですが、昨年の参議院選挙の時に、総理はそれに取り組むお気持ちがおありかなと一瞬思いましたが、しかし批判を受けるとさっと撤回した経緯があります。一言で言えば、「今度は本気ですか。その本気の証拠を見せてください」ということです。

Q:関連で、民主党は自民党が昨年提出した財政健全化責任法案(バラマキ阻止法)について、賛成する方向で調整しているようですが、この法案が通った場合の自民党としての与野党協議への対応に関してお聞かせください。
A:去年3月に提案して、言わば凍結されていたわけで、それを通そうということ自体は当然のことだと思いますけれども、通したから我々の言うことを全部の呑めというような甘い期待を持たれても困ります。何よりも、この財政健全化責任法案の中身を見ていただければわかりますが、今の民主党のマニフェストと真っ向からぶつかるところが多々あります。そこを整理されないで、やるぞと言われても、本当ですかということを申し上げざるを得ないので、その整理の前捌きの必要があると考えています。

Q:財政健全化責任法には、与野党協議を自動的に設置することが書かれていますが。
A:我々の社会保障としての財源として消費税が必要だと言いました。しかし、これはある意味でリスクのある決断でもあります。本当にまとめるのかどうか、マニフェストの関連も整理されるのかどうか、良くわからないところで、協議したけれどまとまらなかった。それは野党の反対である。そんなことになるのであれば、私どもは受け入れるわけにはいきません。まずはリスクを持って自分たちの案をまとめるとか、マニフェストの関係を整理するとか、そういうことはやはり必要ではないかというのが、私の考え方です。

Q:財政健全化責任法案を民主党がすんなりと通すことは期待していないということですか。
A:通ることを期待しないと言いますか、繰り返しになりますが、財政再建、今度は本気でおやりになるのですか。本気でおやりになるのであれば、どういう手順を踏んで来られるのですかということです。

Q:小沢一郎氏の通常国会冒頭での政倫審へ出席を求める議決について、民主党の安住国対委員長は、自民党と公明党が反対しているからということで慎重姿勢を示しています。これまで自公は、小沢氏が政倫審出席を拒否することが分かっているから、議決は単なる茶番だということでこれに応じない姿勢を示してきました。このような民主党の責任を自公に押し付けるような姿勢をどのように受け止めていますか。
A:そんなことは鼻に引っ掛ける必要はないのではないでしょうか。言っとるわいってなもんです。ちょっと品のない発言で申し訳ありませんでした。

Q:先ほど、菅内閣の発言のブレについて触れましたが、超党派協議について政府案の前だとか、その後だとか発言する閣僚がいたり、振り返ると普天間問題が起きたときも同様な発言が見られたと思います。相変わらずな閣僚の発言のあり方、政権運営のあり方について、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A:向こうの政権内の意思決定のシステムとか、そういうのに我々野党として、いちいち注文をつける必要はないとは思います。問題は、しっかりとどうまとめて、内閣の姿勢というものをきちっと鮮明にされるかということに尽きると思います。
ただ、協議などを呼び掛けておられるわけです。その立場から言えば、先ほどのように財政再建、今度は本気なんですかとやや揶揄的に申し上げましたが、一体、どこでどのような手続きをとったら、本当にあそこの意思決定がされるのかというのは、野党の立場からするとよくわかりません。そのあたりは中でどう議論されるのもご自由ですが、呼びかけられる以上は、中の意思決定やプロセスなどを外から見てわかりやすくしていただく必要があると思います。

Q:民主党には、自民党で言う総務会のような意思決定を望みますか。
A:あそこは、政府の閣議決定というものがあると思いますが、一時、政調が廃止された中で、党内の政策議論は一度封印されました、復活したようですが、あそこの党の意思決定といのは、どういうことなのかよくわからない。わからない中で、何をやればまとめたことになるのか。どうも訳わからないと首をひねっている状況です。

Q:(財政健全化責任法案を)通すというなら党として意思決定をすべきとお考えですか。
A:そうですね。

Q:財政健全化法案には、政府により作成された当該措置にかかる素案について、党派を超えた国会議員により構成された機関を設置して、国民的視点から検討するとの趣旨の内容が盛り込まれていますが、この素案が出てきた場合、超党派協議に進んでいくと理解してよろしいですか。
A:基本はそうだと思いますが、ただ素案というのも何なのかです。何か、箇条書きの訓示規定みたいなものが書いてあって、これが素案だと言われたときに、なるほどと言えるかどうかです。(了)

 


1月18日(火)晴れ

●1330〜副幹事長会議/党本部510

副幹事長会議では午前中開かれた役員会の概要について遠藤利明筆頭副幹事長から報告がなされました。その内容については記者会見が行われましたので、下記に掲載します。テレビ等では、このうちの一部が報道されますので皆さんには話の全体を理解していただきたいと思います。その後、これから取り組むべき課題について協議されました。

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年1月18日(火)10:27〜10:40 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

《谷垣禎一総裁発言》
「徹底的に追い込むことが基本方針。国対を中心に準備をよろしくお願いしたい」と、心構えについての発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
「各社の世論調査の動向について、国民の皆さま方が菅内閣の本質というものを見抜いているから、この程度の上昇しかない。改造内閣支持率の上昇率は、史上最低であった」
「国会召集日の24日(月)8時より、全議員・支部長懇談会を開催する」
「20日(木)告示の愛知県知事選挙は、徳重和彦氏への支援活動をよろしくお願いしたい」と発言した。

《大島理森副総裁発言》
「マニフェストの変節、矛盾を徹底的に突いていく」との発言があった。

《逢沢一郎国対委員長発言》
「突然、昨日、政治倫理審査会幹事懇談会を開きたいとの話があった。岡田幹事長が、国会前に幹事長会談を開いて、民主党の考え方を説明すべきであり、幹事長会談を求めている。小沢氏出席の確約がないままでは、(政倫審には)応じられないと伝えた」との発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
代表質問等の日程についての発言があった。

《中曽根弘文参議院会長発言》
「江田法務大臣について、議長時代である昨年の通常国会の会期末、本会議を開かなかった。ご本人に対する不信任決議案が出ており、閉会中審査、災害などの問題があり、閉会中審査を開いて派遣等々決めなければならないのにもかかわらず、一切無視した。そういうことをしっかりと正していく国会運営にしないといけない」との発言があった。

《小坂憲次参議院幹事長発言》
「衆議院・参議院連携して、菅内閣の問題点を追及していかなければならない」との話があった。

《石破茂政調会長発言》 
「予算の問題点と我々の考え方、自民党はこの予算に対してどのような考えを持って、自民党であればどのような予算を作るのか、しっかりと対応していきたい」との発言があった。

《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。

《河村建夫選対局長代理発言》
選挙日程についての発言があった。

《茂木敏充広報本部長発言》
世論調査についての発言があった。

《川口順子沖縄振興特別委員長・島尻安伊子特別委員会事務局長発言》
2000円札活用アイディアコンテストについて、「皆さま方の財布に2000円札は入っていないと思うが、冠婚葬祭等々に使う、財布に2000円札を入れるスペースのある財布を作るなどのアイディアがあり、2月22日(火)に表彰させていただく」との発言があった。

【質疑応答】

Q:小沢一郎元代表の政治とカネの問題について、民主党は今日にも政倫審の幹事懇談会を開催する予定ですが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。また、公明党は出席する意向のようですが。
A:私たちは証人喚問を要求していますし、その旗は降ろしていません。政倫審というものは、ご自身が発議されて弁明する場です。小沢さんご本人が出てこないと明言されている中で、そのような茶番に付き合う気は毛頭ありません。公明党の対応は、公党としてのお考えに則って適切にご判断されるものだと考えています。

Q:野党の足並みの乱れとも取られかねないと思いますが。
A:乱れていますか。別に大したことではないのではないですか。(小沢氏が)出てくるのであればやればいいし、出てこないのですから。出てこないとご本人が言っているのだから、茶番に付き合う気つまりは、私どもは毛頭ありません。足並みは乱れていません。今日、(自公で)足並みをそろえていこうと確認したところです。

Q:政倫審の開催について、仮に民主党が自公が欠席する中で議決を行った場合、どのような対応を行いますか。
A:どうでしょうか。(小沢氏は)出て来ないんですよ。アリバイ作りでしょう。それだったらリーダーシップを持って民主党さえOKすれば、証人喚問ができます。本人が出てこないものを開くと言っても、何の意味もないではないですか。そのように私は考えています。

Q:関連で、通常国会の審議には、どのような影響があるとお考えになりますか。
A:先ほどご報告しましたが、11月に7党の幹事長・書記局長が呼び出されました。12月の会期末ギリギリのところでも呼び出されました。努力はしていますが駄目だとのことでした。私たちも公党の役職にあるものが、与党の幹事長のお呼びで出て行って、2度も駄目でした。やりません。そして今度は、1月の菅総理の年頭会見であそこまでお話をされていて、小沢さんが政倫審に出てくるのであればよいのですが出てこないのです。野党をバカにしているのではないでしょうか。何でできないのか、何でやる気がないのか。何で証人喚問では駄目なのか。その話は一切ありません。それはやはり、私たちに申し訳ないと。やる気がないんですと。政倫審の議決はしましたが出てきません。この問題はうやむやですと誤ってもらわないと納得がいきません。結果を出してほしいと考えています。

Q:小沢氏の強制起訴が近いと言われていますが、強制起訴になった場合、同氏への自民党としての対応はどのようなものになりますか。
A:事態がどのように推移するか見守っているところでして、事態が発生した段階で適切に処理したいと考えています。これは司法の問題ですので、あまり立法府に籍を置く者が決まっていない段階で何をするという話は、今は慎んだ方がよいと考えています。

Q:今朝、自民党、公明党で会合を開催されていましたが、菅改造内閣、また与謝野氏の閣僚起用についてどのような意見交換を行ったのですか。
A:マニフェストの変更、成案をまったく示さず物事が決められない責任を野党に転嫁している。そういうものとはしっかりと対峙して正していく。そのようなことをお互いに確認しました。
具体的には、菅総理が言っている社会保障、税の協議会。民主党内がどういう考えなのか分かりません。また民主党の玄葉政策調査会長・国家戦略大臣、直接の担当者である細川厚生労働大臣の話、与謝野さんの話、全部、バラバラです。何をもって政府・与党の考え方なのかなのさえ分からないので、私たちは何も話すことはできないというのが正直なところではないでしょうか。
ともかく政府与党が最低保障年金ということを言われて政権をとりましたが、私たちにはフレームさえ示されていません。後期高齢者医療制度についても廃止するとのことですが、ではどうするかということもまだ具体化していません。一事が万事、このようなことなので、こういうものについてはしっかりと示しなさいと、話はそこからだということで、公明党の皆さんとは一致しました。

Q:通常国会の日程が決まりつつありますが、確認ですが自民党としては、国会審議に応じて対決していくという方向でよろしいですか。
A:先日も質問が出て、審議を拒否するとか、仙谷さんが辞めなかったら審議拒否するのかという話がありましたが、野党が本当に熟議の国会ができるように環境整備するのは、政府与党の責任です。政府・与党が環境整備すれば、私たちは論戦という形で代表質問、予算委員会の質問者、国対委員長を中心に人選に入っています。
今日の役員会でも、参院としても議運があって質疑時間等々が決まった段階で、3名が代表質問には立てるということで、1名は決まっていますが残りの2名についても速やかに決めていく。脇参院国対委員長からもご報告がありました。
私たちは審議拒否するということを言ったことは一度もありませんし、環境整備をすることがあくまで政府・与党の責任であると。その環境が整ったときには、優秀な人材がたくさんいますので、多くの方に質問に立っていただくという立場に一貫して変更はありませんし、臨時国会での論戦を見ていただければ、今のご質問の結果は明らかではないでしょうか。(了)

 


1月14日(金)晴れ 内閣改造

1600〜谷垣禎一総裁記者会見

菅改造内閣発足を受けて/谷垣禎一総裁記者会見
(平成23年1月14日(金)16:00〜16:15 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】
新しい菅内閣の陣容の発表がありました。第一に、仙谷さんが官房長官をお退きになった。あるいは、馬淵さんが国土交通大臣をお退きになった。これは、参議院での問責を受けて当然のことだと思います。官房長官には、新たに枝野さんがおなりになったわけですが、内閣の要の重要なポジションではあります。ただ、枝野さんは、昨年の夏の参議院選挙を幹事長として戦われて、敗北の責任を取って、幹事長職を退かれた。しかも、幹事長になられてからの彼の国会運営というのは、ひたすらに参議院選挙に突っ込んでいく幹事長としての采配を振るわれたわけでして、その中で大変強引な、おかしな国会運営がいくつもありました。例えば、通常国会の最終日、参議院で問責が出されたにもかかわらず、本会議も開かずに、握りつぶすということをやった。これは憲政史上に汚点を残す国会運営を指揮された。それが参院選における敗北の一つの原因でもあった。そういう方が、再び内閣の要として登場されることは、私どもは極めて大きな違和感を持ちます。熟議の国会と言う時に、このような国会運営をかつて指揮した人が、果たして熟議の国会に相応しいのかどうか。この方々が就いていることに、民主党の人材の払底ぶりを、私は感じています。

もう一つ申し上げたいことは、与謝野さんが入閣されました。これについて、昨日は出処進退の考え方が違うということを申し上げたわけですが、今、政権は、私ども自民党と対峙しています。与謝野さんは、自民党の比例代表で当選された方です。内閣にお入りになるのであれば、議員辞職をされて、一民間人として内閣にお入りになる。通常の道義感をお持ちになった方であれば、出処進退はこうあるべきだと思います。私が、我々とは出処進退に対する考え方が違うと申し上げた一つの理由が、そこにあるわけです。そういうことですので、この内閣、今、日本の国民生活が非常に厳しいところがあります。政治に課せられている課題もたくさんあります。その求心力足り得る内閣改造かということになりますと、私は、極めてそれに相反する内閣であると思います。具体的には、これから国会が始まりましたら、厳しく対峙させていただきますが、今の段階で申し上げることは以上です。

【質疑応答】
Q:与謝野氏の起用について、菅総理は自民党とのパイプ役を期待したとのことですが、与謝野氏の入閣によって、与野党協議にどのような影響があるとお考えでしょうか。
A:もし自民党とのパイプ役をご期待になったとすれば、それは人間の見方が全く間違っていると言わざるを得ないと思います。政治の上で、与野党が協議しなければならないことはたくさんあると思います。しかし、協議をするときに、一番必要なことは何か。立場は違え、相手の努力、相手の誠実さに対する信頼関係があるかがポイントになります。このことに対して、一顧だに考慮していない人事であって、人間に対する無理解をさらけ出した人事ではないかと思っています。

Q:昨日、菅総理が与野党協議について、野党がいろいろな理由をつけて積極的に参加しようとしないならば、歴史に対する反逆行為だというコメントで、協議を進める考えを示しましたが、総裁のご所見をお聞かせください。
A:このコメントは、ご自身を歴史と同一視された、驚くべき傲慢なご発言だと思います。なぜそのように高揚されているのか。少し頭を冷やされたらいかがでしょうか。

Q:与謝野氏に対して、要するにバッチを外せということだと思いますが、自民党として、具体的に、自民党の票で衆議院議員をやっている人を辞めさせるために、どのようなことをお考えですか。
A:まず、そういうことをきちっと明らかにするところから始めたいと思います。

Q:その先に、議員辞職勧告決議案の提出ということになるのでしょうか。
A:一足飛びで、皆さん気が早いから、すぐおっしゃるけど、まだ、認証式を受けたばかりでしょう。すぐそこまで言う程、先を読んでいません。

Q:菅改造内閣にネーミングを付けるとしたら、どのようなものになりますか。
A:私は一言でうまく言うというような、コピーライターの才能が極めて乏しいんです。先ほど申し上げた通り、今の国民生活の窮状、外交関係における日本の危機、こういうときに日本人の気持ちを糾合していく役割を内閣は担わないといけないはずですが、このような人事を行っているということは、そういう役割をまったく果たせない内閣だと思っています。

Q:本日、谷垣総裁は、小泉純一郎、麻生太郎元総裁を訪問されましたが、どのようなお話をされたのですか。
A:麻生先生は、これから地元にお帰りになるということでしたので、あまり長時間ではありませんでした。主として、この国会の麻生先生としての見通しをお伺いしたということです。それから小泉先生については、今の菅内閣、攻め手はたくさんあるなと。特に菅さんが有言実行ということを言ったが、何も実行できていない。攻め手はたくさんあるから、野党としてガンガン攻めろという極めて明瞭なご指導でした。

Q:組閣の陣容については、何か言及はありましたか。
A:眉をひそめておられたという表現をしたらよろしいでしょうか。

Q:お二人ともですか。
A:はい。

Q:確認ですが、与謝野氏に対しては厳しいことをおっしゃっていますが、参院における大臣への問責についてはどのようなお考えですか。
A:先ほどお答えしましたが、陛下の認証式をお受けになった直後に、まだそこまでは考えていません。これからいろいろ考えたいと思います。

Q:閣僚の顔ぶれでは、藤井裕久官房副長官、また議長経験者、その他は横滑りの方もしますが。
A:特にありません。

Q:国会が始まれば厳しく対峙していくとのことですが、具体的にはどのような姿勢で臨むのですか。
A:問題点を徹底的に追及していくということです。

Q:小泉元純一郎総裁は大連立に対して否定的ですが、何か言及はありましたか。
A:小泉先生は大連立というものに前向きではないと思います。むしろ問題点を徹底的について、例えばマニフェストの問題点、あるいは有言実行と言っているが、まったく実行できていない問題点をまずは徹底的に追及することが、野党である自民党とのなすべきことで、どちらかと言うと、もし解散をすると、解散をしてもう一回、国民の信を問うということが前提だと考えておられるように感じました。

Q:与謝野さんが議員辞職をするということは、通常国会における予算審議を行う条件になるとお考えですか。
A:別に条件だとは考えていません。

Q:与謝野さんは、打倒民主党政権と言っていたにもかかわらず入閣となりましたが、どのような点で通常国会で攻めていこうとお考えですか。
A:これからゆるゆると考えたいと思いますし、あらかじめ手の内を明かすようなことは避けたいと思います。(了)

 


1月13日(木)晴れ

●1130〜国対正副委員長打合せ/院内第24控室

今日は国対の新年初顔合わせです。民主党政権側がこれまで何も言ってきませんでしたが、ようやく国会の召集日について相談があったそうです。1月24日を予定しているとのこと。明日の内閣改造などにより誰が内閣官房長官になるのか、最終決定と認証手続きを待つことになります。


1月11日(火)晴れ

●1100〜自民党第2回党大会運営委員会/リバ2,3

自民党の「党大会」の最終的な打合せが行われました。我々の訴える「保守」の本質が訴えられるか、大変重要な大会になります。

1月11日石原伸晃幹事長記者会見

役員会後の石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年1月11日(火)13:55〜14:05 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−
《谷垣禎一総裁発言》
「国会に向けたスケジュールが全くはっきりしていない。政府与党が何を考えているか、しっかり注視し、分析していかなければならない。しっかりと対応していきたいので、各位のご協力をお願いしたい」との発言があった。
《大島理森副総裁発言》
愛知県知事選挙についてと、「横路衆議院議長から谷垣総裁にお会いしたいとの話があったが、立法府としての手続き、順序をないがしろにしている行動だ。問責を出された大臣についても、西岡参議院議長が厳しく指摘している通り、衆議院も同様の対応をしっかり取っていかなければならない」との発言があった。
《石原伸晃幹事長発言》
「1月20日告示、2月6日投票の愛知県知事選挙について、愛知県連が推薦する重徳和彦氏を全面的に支持することにした。昨日、私も愛知県連の政経セミナーに出席し、同様の話をさせていただいた」と発言した。
《逢沢一郎国対委員長発言》
「先週、鉢呂国対委員長と小一時間ほど会ったが、国会に関する話、すなわちいつ国会を召集するという話はなかったし、動きもなかった。月末召集という心づもりで、準備していきたい」との発言があった。
《脇雅史参議院国対委員長発言》
「与党からの働き掛けが全くない。問責の2大臣がいる限り、国会を開く状況ではない。この状況を解消するのは与党の責任である」との発言があった。
《中曽根弘文参議院会長・小坂憲次参議院幹事長発言》
「審議がすっきりできるような環境整備に努めるのが政府与党の責任だ」との話があった。
《鴨下一郎政調会長代理発言》 
「党大会前日の1月22日、9つのワークショップを行う」との発言があった。
《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。
《岸田文雄選対局長代理発言》
選挙日程についての発言があった。
《茂木敏充広報本部長発言》
世論調査についての発言があった。
《遠藤利明筆頭副幹事長(党大会実行委員長)発言》
第78回定期党大会についての発言があった。
《森英介組織運動本部長(運動方針起草委員長)発言》
運動方針(案)についての発言があった。

【質疑応答】
Q:国会日程について、この時期に国会の開会日程が伝わってこないのは極めて異例なことだと思いますが、こうした政府・民主党の対応に関して、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A:今の状態、経済状態、あるいは社会の抱える閉塞感の問題、また国会に山積している法案、予算の問題、これらの問題を考えると、通常であるならば早期召集があってもしかるべきという心構えで待っていました。と申しますのも、麻生内閣のときは1月5日から国会を召集しました。しかし、まったく何の連絡もない。一体どうなっているのか。国民の皆様方は、民主党の内紛を見飽きていますし、一体、国会はどうなっているんだという思いを持たれている方が多いのではないかという印象を強く持っています。如何せん国会を召集するのは政府・民主党なので、私どもはそのお話を待つという受け身にならざるを得ません。

Q:横路議長から谷垣総裁に面会要請があったとのことですが、どのような形で連絡があったのですか。
A:先週、電話で会いたいというような連絡が国対委員長にあったと。詳細はわかりませんが、普通であれば議院運営委員会の委員長から理事に、そういうときはお話しがあるのだと思いますが、そうではなくてダイレクトに電話があったと。よく分からない。ご真意も分かりませんし、衆議院議長としてなのか、個人的なのか、ちょっと不思議な感じがします。

Q:自民党としては、どのような対応を行うのですか。
A:先ほど、大島副総裁の役員会における発言を引用させていただいた通り、やはり順序がめちゃくちゃ。何なのかよくわからない。何を考えているのか。言葉が悪くなってしまいますが、やはり議会ですから、立法府、衆院の長ですから、各党の代表者をお集めになられる。しかし、お集めになるにしても、こういうことがあるからというのが普通は、常識的には当然、立法府の長ですからあると思いますが、そういうものがまったくないということは、国会の開会日を知らせないのと同様に、首をかしげざるを得ません。

Q:民主党は、両院協議会の規則の変更を行う構えを見せていて、両院協議会の構成メンバーを会派別の人数で振り分けようという考えのようですが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A:これも先日、民主党の岡田幹事長がテレビで言っていることを聞いた限りですが、そもそも両院協議会というものがどういう目的を持って、どういう意味を持って設立されたのかということをわかっていないのではないかというのが率直な印象です。仮に、もしそういうようなことをご理解されたうえで、何かを変更するのであるならば、これもまた立法府の話なので、議院運営委員会等々で、各党で、これは民主が党一党ですべてを変えるという話ではないので、各党、各会派に働きかけをして、そこでその問題の本質を各党で共有できて、初めて端緒につく問題なんだと思います。何か思い付きです。場当たり的と言うか。詳細を把握していないので、今申し上げられることは、その程度です。

Q:その協議を必ずしも拒否するものではないということですか。
A:ですから、まったく何なのかわかりません。何もありません。普通であれば、議院運営委員会で各派に話があります。ですから立法府の話ですから、立法府でしっかりとしなければいけないものを、何も打診はないので、今の時点ではこれ以上のことを話す材料はないということです。

Q:関連で、岡田幹事長は、閣僚に対する問責についても話し合いたいようですが。
A:みたいなんですか、としか言いようがありません。聞いていませんので。

Q:仙谷官房長官について、蓮舫大臣は閣議後の記者会見で、留任するのが望ましいとの認識を示しました。閣内や菅総理周辺からは、留任させるべきとの声が聞こえてきますが、そうした政府・民主党の対応に関して、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。(NHK)
A:世の中が見えていないというか、その話はこの間もさせていただきましたし、西岡議長の論文を読ませていただく限り、参院側が認めないということは何を意味するのか。そこのところを菅総理が考えるのではないでしょうか。と思いたいですが、わかりません。何を考えているかわかりませんから。

Q:運動方針案について、役員会で説明があったとのことですが、役員会で正式決定されたということでよろしいですか。
A:ただ今総務会でお諮りをしているところです。そこで了承されますと、党として運動方針案が決定されるということです。それが私どものルールです。

Q:横路議長の面会要請については、手順も間違っているし、趣旨も分からないから応じられないということでよろしいですか。
A:何だかわからなければ、普通は行かないでしょう。例えば、谷垣総裁に親しい議員が、総裁、ちょっとお話があると言って、個人的な話をするわけではありませんから。私が急に言われても絶対に行きません。ケーキでも届けてと言われるのかな。本当に何を考えているのか分かりません。常識的な立法府ですから。(了)

 


1月5日(水)晴れ曇り

●1200〜副幹事長会議/党本部510

副幹事長会議

新年を迎え、今後の対応について真剣な議論が続きました。

幹事長控え室

大島理森副総裁からも檄が飛ばされました。


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