幹事長室2007

2007(平成19)年9月

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9月28日(金)晴れ

●0930〜役員連絡会/院内総裁応接室

役員連絡会では伊吹幹事長の挨拶に続き、人事について提案がなされました。人事は極力変更せず、前回の引継ぎの形で提案されました。ただでさえ総裁選で臨時国会の大事な会期を食ってしまっているのですから、すばやく体制作りをして総理の所信表明演説、代表質問に入っていかなければなりません。この人事案は役員連絡会で承認された後、総務会で正式に決定します。また政治と金の問題についても今臨時国会で対応方法を決めていかなければなりません。慌しい活動が再び始まりました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

役員連絡会で承認された人事案の件や意見交換された内容が再度報告されました。そして、自民党として新たな結束を図り、大変厳しいねじれ現象の衆参の国会運営に取り組んでいかなければなりません。緊張感みなぎる副幹事長会議でした。


9月27日(木)曇り

●1900〜前々副幹事長慰労会/都内

中川秀直幹事長時代の副幹事長が招集されました。そして参議院選挙の終了後バタバタして感謝の言葉も掛けられなかったとのことから、当時の副幹事長が中川幹事長からお招きいただき懇親の場を提供していただきました。幹事長の挨拶に続き一人ひとりから当時の思い出話が披露されました。和気あいあいのうちにお開きになりましたが、この集まりを今後も継続していこうということになり「中川会」が発足しました。


9月25日(火)晴れ 首班指名

●1230〜副幹事長会議・また留任/院内幹事長室

直前副幹事長に招集がかかりました。この度幹事長に就任した伊吹幹事長から挨拶がなされ、副幹事長は全員留任していただくこととなったと報告がなされました。この1年間で中川、麻生、伊吹と三代の幹事長に仕えることになりました。

●1245〜代議士会/第14控室

これから本会議で首班指名の手続きがなされます。参議院が野党多数のためいつもとは流れが違います。その流れは下記の通りです。

●1300〜衆議院本会議@/本会議場

首班指名を衆議院、参議院でそれぞれ行います。衆議院では記名投票により福田康夫氏が決定。しかし、参議院では小沢一郎氏が首班指名されました。

●1530〜衆議院本会議A/本会議場

そこで再度衆議院本会議が開かれ両院協議会の委員が議長により指名され、衆参で異なった議決がされた案件の処理について協議することとなります。

●1730〜衆議院本会議B/本会議場

再々度衆議院本会議が開催され、両院協議会が開催されたが、双方の議決の一致を見ることが出来なかったとして、衆議院の議決が国会の議決として認められることになり、ここで正式に福田康夫内閣総理大臣が誕生しました。

●そして夕刻より組閣がスタートしました。


9月24日(月)晴れ

▼総裁選挙の結果

議員票は衆議院議員304票、参議院議員83票、地方票(都道府県×3票)141票で、合計528票。当日の投票では1票の白票があり、投票総数は527票でした。派閥数では8:1の闘いでしたから、派閥連合軍に対して孤軍奮闘した麻生陣営は予想に反した高得票だったといえると思います。昨夜の打ち上げでは敗戦にもかかわらず、麻生さん応援団らしく笑顔があふれる、明るく元気な反省会になりました。

投票結果

  議員票 地方票 合計
福田康夫 254 76 330
麻生太郎 132 65 197

地方票の結果

都道府県 3票の配分方式 福田 麻生
北海道 予備選/ドント方式
青 森 予備選/ドント方式
岩 手 予備選/ドント方式
宮 城 予備選/ドント方式
秋 田 予備選/ドント方式
山 形 予備選/ドント方式
福 島 幹部決定
茨 城 幹部決定
栃 木 予備選/総取り
群 馬 幹部決定
埼 玉 予備選/総取り
千 葉 予備選/総取り
東 京 予備選/総取り
神奈川 予備選/総取り
新 潟 代表投票
富 山 予備選/総取り
石 川 予備選/ドント方式
福 井 予備選/ドント方式
山 梨 予備選/ドント方式
長 野 予備選/総取り
岐 阜 代表投票
静 岡 予備選/ドント方式
愛 知 予備選/ドント方式
三 重 予備選/ドント方式
滋 賀 予備選/ドント方式
京 都 予備選/ドント方式
大 阪 予備選/ドント方式
兵 庫 予備選/ドント方式
奈 良 予備選/ドント方式
和歌山 予備選/総取り
鳥 取 代表投票
島 根 代表投票
岡 山 予備選/ドント方式
広 島 代表投票
山 口 幹部決定
徳 島 予備選/ドント方式
香 川 予備選/ドント方式
愛 媛 予備選/総取り
高 知 予備選/ドント方式
福 岡 幹部決定
佐 賀 予備選/ドント方式
長 崎 代表投票
熊 本 予備選/ドント方式
大 分 予備選/総取り
宮 崎 予備選/ドント方式
鹿児島 予備選/総取り
沖 縄 代表投票
合 計   76 65

福田・麻生両候補が参加して行われた公式街頭演説会が行われた@9月16日(日)1600〜JR渋谷駅ハチ公口、A9月17日(月)1030〜大阪、難波高島屋前、B9月17日(月)1500〜四国、高松三越前 、C9月22日(土)1200〜仙台フォ-ラス前、この4ヶ所で勝ったことは、地方の皆さんに理解を得ることが出来たと受け止めて良いのではないでしょうか。


9月23日(日)曇り 自民党総裁選投開票

●0730〜【麻生太郎】フジテレビ「報道2001」→●0900〜NHK「日曜討論」→●1020〜テレビ朝日「サンデープロジェクト」

いよいよ総裁選挙の最後のイベントになります。午前中に定番の3局回りで最後の主張をアピールします。ここまで全力で取り組んできた麻生太郎候補は、もともと朝がちょっと弱いのです。報道2001では、ご機嫌斜めのように見え心配しましたが、なんとか無事に乗り越え、その後は順調。地方を大切にしたいという麻生候補の声が地方票に届くか、午後の結果が心配です。

●1400〜両院議員総会・総裁選投開票/党本部8Fホール

麻生太郎197票:福田康夫330票

総裁選挙の結果は麻生太郎候補が大方の予想を覆して197票獲得しました。8派閥対1派閥の絶対的劣勢でのスタートでしたが、麻生太郎候補の魅力を一人でも多くの方に知っていただきたいと本人、支援議員、選対スタッフ、市民・国民応援団の皆さんの協力を得て頑張った結果は、その努力に応えてくれた197票でした。三回目の戦いに敗れましたが、麻生太郎候補は引き続き精進を重ね、総裁になり自分の考える日本の自らの手で形にづくるまで頑張っていきます。私もその夢が叶うまで、一緒に努力していきたいと思います。

●1530〜臨時役員会及び役員連絡会/党本部総裁応接室

両院議員総会で総裁選挙の結果が出たことを受けて、役員会・役員連絡会が開催されました。この結果を受けて、全役員が辞任、そして総裁に人事一切が一任されました。


9月22日(土)晴れ 仙台・新宿東口に集合!

●1200〜総裁選所見発表街頭演説会/仙台フォーラス前

仙台で最後の総裁選挙所見発表街頭演説会が開催されました。大変な聴衆だったようです。演説会が終了するととんぼ返りで新宿東口に向かいました。私は新宿で麻生太郎候補の到着を待ちます。


9月21日(金)晴れ 総裁選あと3日

●1000〜自民党総裁選挙公開討論会/901

青年局主催討論会

福田康夫候補は午前10時から11時、麻生太郎候補は午前11時10分から12時10分の時間割で、二人が同時に顔を合わせることは無く、候補一人対全国青年局代表の討論会形式です。終了後、青年局長の井上信治衆議院議員からは、「お蔭様で大盛況。全国から200名以上が参加してくれました。福田候補は座りながら淡々と話し、一方麻生候補は質疑に入ると終始身振り手振りでユーモアを交え、立ちっぱなしという違いを見せました。また青年局が取り組んでいる、関心の高い台湾、拉致、安保問題などに両候補の考え方の違いが明確になりました」との旨の報告がありました。

●1300〜自民党総裁公開討論会/日本記者クラブ

会場に入れないため、随行担当を除く麻生陣営は選対事務所でテレビに釘付けです。その内容については皆さんもご覧になったことと思います。二人が並んで議論すると考え方の違いが明確に出てきます。麻生さんはいつもの通り国家観を披露しながら、具体的な考えを述べておられました。


9月20日(木)晴れ 麻生太郎の誕生日

●1500〜小さな小さな誕生会/党本部

事務局の皆さんから花束プレゼント

麻生太郎幹事長が誕生日を迎えたので事務局の皆さんから花束のプレゼントを渡したいとの申し出があり麻生幹事長とともに幹事長室に行きました。素敵な花束が用意されていて、幹事長も大喜び。元気すぎて周りの若手が悲鳴を上げるほどの麻生太郎さんですが、今日で67歳になりました。日頃の元気さを見ていると若いのか年寄りなのか分からなくなってしまいます。ご自身の健康管理はしっかりやってますので、これからもこの元気いっぱいは続くことでしょう。

幹事長室を一歩出たら取材陣に取り囲まれ・・・

でも、そばにいて感じることなのですが、それは「心残り」だと思います。幹事長に就任し、どうしてもやりたいことがある。それは地方の自民党支部が疲弊しているので元気にさせたい。そして地方組織が新たな秩序を取り戻し、また、我が日本国を支える責任政党として自信と誇りを取り戻すために、政党の運営が上意下達からボトムアップの構図になるような新しい自民党づくりの夢を持っていたはずなのです。
将来の自民党を担う一期生に「役職を与えない」決断は、いじめではありません。任期4年も早2年を経過し、いつ解散・総選挙になってもおかしくない時期に入りました。政府高官などの役職についていい気持ちを味わっているいとまは無くなりました。自分の選挙区を点検し、また選挙区の無い者は次期挑戦するステージを早く確定し、その準備に入らなければなりません。自分の力で二期生に上がることが一期生にとって最も大事な仕事なのです。参議院の状況を見れば再び現職全員が上がってこなければ政権政党としての力を発揮できないことは誰にでも分かることです。政治家としての人生を長く、しっかりと歩みたければ、この苦しい戦いに勝ち上がる力を自分で作って欲しい、そんな思いから「一期生は役職にこだわるな!」と訴えたのです。
まだまだ自民党の再生に向けた取り組み課題はたくさんありますが、今回の安倍総理辞意表明・総裁選挙により、幹事長麻生太郎としての夢の実現は困難になったと言えるでしょう。このやり残した仕事に少し未練があるのか、豪快な笑顔と笑顔の間に、時折「寂しさ」を見つけることができます。でもこれは私の想像で、思い過ごしかもしれませんが・・・。

●1510〜新聞・通信各社インタビュ−

新聞・通信各社インタビューが行われました。約1時間にわたり麻生太郎候補の経済成長戦略から環境問題まで幅広い質疑が行われました。そのやり取りを横で聞いていて2点について注目しました。

そのひとつは、総裁選が始まるころから急に騒がれ始めた「安倍総理を辞任に追い詰めた与謝野官房長官と麻生太郎幹事長のクーデター説」の流布に関連した質問です。「麻生幹事長は安倍総理からどんなことを言われたのか」と質問されましたが、「それには一切答えない」とばっさり。相手と交わした内容をべらべらしゃべるようでは「信頼の置けない人」と烙印を押されるので絶対しゃべってはいけないと日頃から指導されている私にとって、その答えは当然だと思いました。麻生幹事長は少しキツイ回答をしたと思ったからか、「相手がその内容を話した場合は、それに対して意見を述べることはある。しかし、私は自分からはしゃべらない」と補足されました。

今回のクーデター説騒動についても、変な話ですね。幹事長としてやらなければならない大仕事があると、その使命感に燃えている麻生幹事長が、クーデターを起こして得をするものは何もありません。なぜこんな話が出てくるのか私は理解に苦しみます。
また、私が事務局のお手伝いを始めて10回目になる「太郎会定例会」が10日に開催されましたが、その中での話題はいつもと変わる話はありませんでした。しかし、それをクーデターの決起日とされているから、これまたビックリです。
そして、12日の代表質問直前の12時40分過ぎに院内幹事長室付近で、代表質問原稿の読み練習(確認)が終わってそこに到着する麻生幹事長を待っていた私は、目の前で幹事長が誰からかの電話を受けて顔色が瞬時に変わる様子を目撃していましたから、「総理が辞意を決意した」と認識したのは、その時点だと確信しています。
二日前から「辞めたいとの総理の意向は聞いたが、強く慰留し続けた。辞めるとは思っていなかった」というのが幹事長のコメント。その二日間、私はまったくその話題を耳にしていませんし、周辺からも何の反応もありませんでしたから、麻生幹事長は間違いなく他の人には一言も漏らしていないのです。それが麻生流の信義誠実の原則なのです。

もうひとつは最後に出された質問ですが、「次の衆議院総選挙は麻生さんで勝ちますか?」との質問でした。麻生幹事長は「そうだろうね。勝たないかんだろうね。それが次の総裁選挙に選ばれた総裁の一番大きな責任であり、義務だろう」と答え、衆議院の解散総選挙の顔としても重要な責任を担うと述べられました。その通りですね。私は明るく元気な麻生太郎候補に先頭に立って欲しいと願っています。


9月19日(水)晴れ 台風11号大災害

●1000〜平成19年豪雨・台風災害対策本部/党本部706号室

さて、総裁選挙中ですが自然の猛威は時を選びません。台風11号及び前線による大雨の被害が発生しました。お亡くなりになった方のご冥福をお祈りし、被害に遭われたすべての皆さんにお見舞い申し上げます。被災地は岩手県、秋田県、沖縄県の三県に及び対策本部では直ちにその状況を確認するために、石原伸晃本部長のもと視察団が組まれ現地に赴くことになりました。


9月16日(日)晴れ 所見発表演説会!

●1400〜所見発表演説会/党本部

今回の自民党総裁選に挑戦しているのは福田康夫候補、麻生太郎候補の二名です。今日はこの両名からの所見を聞く公式演説会です。自民党議員と共に一般の方も参加し、それぞれの候補者の考えに耳を傾けました。

●1600〜所見発表街頭演説会/渋谷


9月15日(土)曇り晴れ 立候補届け提出!

●1100〜総裁選挙候補者推薦届提出〜1130/リバティ2・3

麻生太郎自民党総裁立候補予定者から立候補届けを預かり、永岡桂子さんと私が提出の担当になりました。11時少し前に会場に入り受付締め切りの11時30分まで待機します。その間に提出書類に不備がないか、選管事務局が確認をします。そして麻生太郎立候補届けに不備はないと確認されました。11時30分を過ぎ立候補者は2名と確定しました。そして、受付け順や今後の演説順などを決定するためにくじ引きが行われます。永岡さんがくじを引きましたが、その番号は「2」。秘かに私は「やった!」と思いました。演説順位は下位のほうが相手の内容を聞いたうえで行えますから、私は有利だと考えているからです。さて手続きが終了しました。わずかな時間しか有りませんが、劣勢の中、必死に地方党員・国民、そして自民党国会議員に麻生太郎の主張を訴えていきたいと思います。


9月14日(金)曇り 総裁選告示 !

●0945〜党三役打合せ/党幹事長室

党三役が集まりました。昨日、総裁選挙の日程などが決定され、選挙管理委員会が党総裁を選出するための手続きが確定されました。これにより幹事長としての役割が終わりました。今朝の党三役会で、麻生太郎幹事長から「党総裁選挙に立候補したく、候補者間の公平・公正を期すために、麻生太郎は幹事長職を総裁選挙の間、総務会長に一時お預かり願いたい」と提案がなされ、了承されました。この手続きにより、晴れて麻生太郎は総裁選挙候補者としての活動を開始することが出来るようになりました。
この瞬間まで、麻生太郎幹事長は総裁選挙の準備をしてはならないと私たちに厳命しておられました。応援団である私たちは準備をしたくても動くことが出来ないとイライラしていたのですが、まさにその出遅れを悔やむ動きが永田町に展開されました。なんと昨晩から今日にかけて、あっと言う間に9つある政策グループ(派閥)のうち8つのグループが「福田康夫元官房長官」の支持を決定しました。そして総裁選挙が始まる前に、ニュースでは既に福田氏に軍配があげられ「勝負あり」という雰囲気になっています。
出遅れたと嘆いてばかりはいられません。永田町に流れが出来上がったのなら、私たち麻生太郎応援団は国民・党員に向けてこれまで温めてきた麻生太郎政策を主張し、地方票の獲得に頑張りたいと思います。
さあ、都道府県連の皆さんも、そしてネットの皆さんも出番ですよ!麻生太郎応援団の皆さんは国民世論作りに一役買っていただきたいと思います。間もなく自民党総裁選挙がスタートします。そして下記の日程が決定しましたので、是非皆さんに参加していただきたいと思います。

自由民主党総裁選挙候補者所見発表街頭演説会

(一般の方々を対象)

●9月16日(日)1600〜JR渋谷駅ハチ公口
●9月17日(月)1030〜大阪、難波高島屋前
●9月17日(月)1500〜四国、高松三越前
●9月22日(土)1200〜仙台フォ-ラス前

自民党総裁選挙

▼選挙人

党所属両院議員および都道府県支部連合会代表各3名
平成19年9月13日現在
 衆議院議員 304名
 参議院議員  83名
 都道府県連 141名
 合 計    528名(過半数265)

▼日 程

9月13日(木) 両院議員総会
9月14日(金) 告示
9月15日(土) 候補者届出(午前11時〜11時30分)
         共同記者会見(午後)
9月16日(日) 所見発表演説会(午後2時〜)
9月23日(日) 党大会に代わる両院議員総会(午後2時〜、党本部)
         投・開票

●1500〜記者会見で正式に立候補表明/党本部

残務整理を終えて、幹事長室の職員の皆さんに感謝を述べ、記者会見に向かいました。

▼記者会見

正式に総裁選挙立候補の決意を述べました。幹事長として総裁選挙準備の仕事が終わり正々堂々と闘いに挑むこと、安倍総理の辞意を聞き慰留したこと、参議院選挙で示された国民の声に応え小泉改革を進めると共にそれにより痛みを受けている皆さんに温かい手を差し伸べること等について思いの丈を訴えました。元気一杯の麻生太郎さんでした。


9月13日(木)曇り 幹事長としての責任

●1500〜党大会に代わる両院議員総会/党本部8階ホール

両院議員総会は選挙管理委員会の提案した14日告示、19日投票という原案を示し、出席した自民党衆参議員から一人ひとり意見を聞きました。午後3時に開会され40分あまり多くの議員から意見が述べられましたが、麻生幹事長はその一人ひとりの声をメモに書きとめていました。直後に開かれる臨時総務会で、その意見を反映した総裁選挙日程が、最終決定することになります。そして、麻生幹事長は皆さんの意見が出尽くした後、政治の空白期間を極力短くすること、一方多くの党員の意見が反映される総裁選挙になるよう日程の調整を行うと挨拶されました。意見の一つにあった「安倍総理の辞意を三日前に知っていた」に対して「辞意のあることを聞いたが今辞めるときではないと慰留に努めた。最終決断は政治家本人が決めること。その最終決断がなされていないのに、他の者に私から言える話ではない。代表質問作成に懸命に取り組んでいた私は、昨日の総理の決断に驚いている立場だ」(要旨)と主張しました。

●1600〜こちら、幹事長室!

役員の皆さんは総務会までの時間を幹事長室の控室で過ごされました。そして午後5時から始まった総務会では、多くの議員から出た意見を可能な限り受け入れ、9月14日(金)告示、15日(土)候補者届出(午前11時〜11時30分)、23日(日)投票と決定されました。


9月12日(水)曇り雨 安倍総理辞意表明!

●1100〜院内待機/幹事長室

▼今日の昼飯・・・「天丼」

10日に行われた安倍総理の所信表明演説に対して今日から代表質問が行われますが、自民党を代表して麻生太郎幹事長がトップバッターとして登場します。その質問の内容は何度も何度も吟味され、完成した最終原稿をもとに、麻生幹事長は別の部屋で一人静かにチェックを行っています。幹事長室に待機する副幹事長は用意された「天丼」「牛丼」で腹ごしらえ、今日の長時間の本会議に備えます。

●1245〜代議士会/第14控室

えっ、安倍総理辞意表明!

代議士会が始まる直前です。一部検討すべき箇所を幹事長質問に見つけた私は、廊下でオロオロしながら幹事長の到着を待っていましたが、私が「あの〜」と話しかけた途端携帯電話が鳴り、麻生幹事長の顔が厳しい顔に変わりました。電話が切れると一言「辞任だ」。私は「何の辞任」なのかまだ訳が分かりません。よく聞き直すと「安倍総理が辞意を表明する」とのこと、「え〜、なんで」と代表質問どころではなくなりました。直ちに5役が招集され協議され、引き続き緊急役員会が招集されました。

●1300〜本会議・代表質問〜1600/本会議場の予定は中止

安倍総理辞任の連絡を受けて代議士会は暫時休憩となり、国対の小坂憲次筆頭副委員長から緊急役員会が開催されていることが報告されました。そして午後2時には総理が記者会見が行われ辞任が表明されました。

▼1500〜緊急役員連絡会

麻生太郎幹事長から次の報告がありました。「先ほど、総理より、党5役に対し辞任の意向が表明された。参院選挙の厳しい結果を受けて、改革を止めてはならない、政治の空白は許されないとの決意で全力で取り組んできたが、国際公約であるテロとの戦いの継続が困難な状況にあり、自ら身を引くことで局面の打開を図らなければと判断した、とのことであった。また、後継総裁を一日も早く決定するよう指示があった。こうなった以上、与党として政治空白をつくらず、国民に責任を果たしていくためにも、早急に後継総裁を選出する手続きに入りたい」(要旨)と報告されました。

▼1530〜副幹事長会議


9月11日(火)曇り雨

●0930〜役員連絡会/院内総裁応接室

いよいよ定例の役員連絡会がスタートしました。衆議院内3階にある自民党総裁応接室に党役員が一堂に会します。昨日開催された役員会は総裁が中央に座り会を司りますが、役員連絡会で中央に座るのは幹事長です。この役員連絡会には総裁は出席しません。まずはじめに麻生太郎幹事長から挨拶及び各種報告がなされます。今日は次のような話がありました。「今日で2001年9月11日からちょうど6年を迎える。米国で起きた無差別テロでは、ワールドトレードセンター内で22人、ワシントンDCを狙った飛行機内で2名、計24人の日本人がテロに巻き込まれた。人事ではない。テロ犯罪に対する闘いに我が国も国際社会の期待に応えていかなければならない。現に我が国内でも地下鉄サリン事件が起きている。テロ特措法を延長し、自衛隊の活動が継続されるよう国民の理解、野党の理解・協力を得ることができるよう努力しなければならない」(要旨)と主張されました。

●1000〜副幹事長会議/院内幹事長室

再度テロ特措法の内容をよく理解し確認するために勉強会を開き、周知徹底を図るべきと指示が出されました。また、復党問題についても意見交換がなされましたが、民間人もメンバーになっている党紀委員会に委ねるべきとの方向性が示されました。私も予断を持った発言に注意することが必要だと思いました。衆参ねじれ国会といわれる通り、大変緊張した副幹事長会議になりました。


9月10日(月)曇り 第168回臨時国会開会

●1000〜臨時国会召集・応召手続き/衆議院正面玄関

 国会議事堂正面には国旗が掲げられました。

衆議院の正面玄関で天皇陛下からの召集に対し応召手続きを取ります。手続きといっても名刺を提出するだけですが・・・。そして自分の出席ボードのスイッチを押して終了。 今日はこの玄関一箇所しか出入りできませんが、会期中はいくつかある出入り口でボードスイッチを押すだけの手続きになります。

●1100〜塚田一郎参議院議員が挨拶に/院内幹事長室

選挙区の新潟県で選挙違反から連座制の責任を取らされるのかと心配していた塚田一郎参議院議員が、本日はれて連座責任無しの決定報告を受け、彼に笑顔が戻りました。早速幹事長室に報告に見えました。

●1130〜両院議員総会/第14控室

衆議院の2階にある第14控室に自民党の衆議院議員、参議院議員全員が出席する両院議員総会が開催されました。第168回臨時国会を迎えて安倍晋三総理から、また麻生幹事長から決意が述べられました。

●1145〜代議士会/第14控室

両院議員総会が終了してから、同じ場所で衆議院議員だけが残り代議士会が開催されました。ここでは麻生太郎幹事長の挨拶に続き、今日の本会議の議題とその流れについて議運理事から説明があり、了承されました。

通常、ここで他に意見なく終了するのですが、今日は違いました。1期生3名から意見が述べられました。その内容は、「郵政造反組みの復党問題」でした。前回の郵政解散時の選挙以来まだまだしこりが残っている選挙区もあり、「復党」は当該選挙区選出の議員にとっては重大な問題ですから、復党そのものに反対の意見や筋の通る手続きをきちんと取るべきとの意見が出されたのです。麻生幹事長からは「地元県連からの意見などに耳を傾けながら検討する」と上意下達ではない、現場重視の考え方を示されました。常在戦場といわれる衆議院総選挙ですから、早めに選挙区問題を解決するのか、あわてないで時間をかけて解決するのか、地区事情をよく知って解決方法を検討していかなければならないでしょう。

●1200〜本会議(第1回目)/衆院本会議場

河野洋平議長がお元気な姿を議長席に見せました。第一声は「本日第168回臨時国会が召集されました」と宣言され、第1回目の本会議は議長が指定した仮議席を本議席として決定し、委員長の選挙が議長の指名で行われ10分ほどで終了しました。

●1300〜開会式/参院本会議場

次に、 天皇陛下をお迎えして開会式が執り行われ、厳粛な式典が粛々と進められました。その後、衆議院で安倍総理大臣の所信表明演説がなされました。テロ特措法を始めとする各課題に取り組む決意がみなぎっていました。

●1400〜本会議(第2回目)/衆院本会議場

第2回目は安倍晋三総理大臣の所信表明演説です。今日の演説は前回よりも短めでしたが、簡潔にしかも決意をしっかり伝えたいという思いが伝わってくる演説でした。今日は演説を聴くだけで、次回麻生太郎幹事長が自民党を代表する代表質問を行う予定です。


9月7日(金)雨 台風9号通過!

強い勢力を持った台風9号が日本を縦断し、大きな被害を残しました。災害によりお亡くなりになった方には心からご冥福を祈り、被災された全ての皆さんにお見舞い申し上げます。

●1100〜事務処理/党本部幹事長室

幹事長室では麻生太郎幹事長は就任祝いに駆けつけた来客、陳情、政府からの政策レクチャーなど予定がビッシリ入っています。事務処理の要は細田幹事長代理が担いますが、周辺から伝わってくる情報の収集整理は林筆頭副幹事長の役割になります。私の今日の役割は他の副幹事長や議員が楽しみにしているお菓子類の点検です。台風の影響も有ってか議員らの動きはほとんどありませんでした。

●1700〜事務処理/党本部幹事長室

今日の麻生太郎幹事長

今日のメインテーマは安倍総理の所信表明演説に対する麻生太郎幹事長の代表質問の内容の詰めです。全くあわててはいませんが、55年体制に替わる「07年体制」という国会の新時代を迎えたわけですから、これからの国会運営のあり方や与野党の責任分担の意識改革などに、常に国家・国民の為にという視点を持ちながら取り組んでいかなければなりません。さらに民主主義の成熟度を高めなければならないといった、大きな節目の代表質問になりますので、麻生幹事長はその内容を練りに練っています。

※脳内メーカー

ちょっといたずらをしてしまいました。幹事長はじめ事務局の皆さんに、今、主婦の間で大流行の「脳内メーカー」が面白い、とお伝えしたら、誰も彼もが自分のそれぞれの結果を見て大笑い。深刻な人生相談や占い結果とは違い、それぞれに「冗談」として楽しんでいただければよいと思うのですが、幹事長も笑いながら「心の中を見透かされたようで、ちょっと、ドキッとするな」ですって。ちなみに幹事長の脳内は、中心部の「悩み:4」「H:7」「食:22」の外側を「愛:23」が包み込んでいる絵になっています。私は、このイメージは幹事長をうまく表現しているのではと思いながら、私自身の脳内を見たら、私は「悩:28」「H:28」で脳内が真っ二つに分かれた単純そのもの。う〜ん、見透かされているのだろうか。このサイトを私に教えてくれたのは家内ですから、家内も私の脳内を見ているに違いない。なんとなく変な感じです。


9月6日(木)曇り雨 台風9号今夜関東直撃!

●1330〜選挙準備?!写真撮影/幹事長室

幹事長室には次から次へとリクエストが飛び込んできます。新たに麻生太郎幹事長が誕生しましたが、それを地元各支部に広報するために各議員が写真撮影を希望してきています。今日は二件の撮影でしたが、短い時間で効率よく行われました。安倍 晋三総理大臣・麻生太郎幹事長を大いにPRすることにより、党本部と地方組織が一体となって地域支部活動の活性化が図られることを期待しています。

●1400〜事務処理/幹事長室

幹事長室の事務局は休む暇もない毎日です。情報収集と同時に問題が発生すればその対応・処理を行い、党の中枢として機能していかなければなりません。また基本政策の推進などに も取り組んでいかなければなりません。問題解決の方向性や具体的な指示は麻生幹事長から出されますが、その考えの本質をしっかり見極めて事務を進めていかないととんでもない失敗につながる危険性もあり、緊張緊張の連続です。
麻生太郎秘書の佐々木さんは100%幹事長随行ですので仕方がありませんが、議員会館事務所の佐々木さんの机は既に他の秘書さんに占領されてしまいました。会館事務所に帰 っても机はありませんから、しっかり麻生幹事長を24時間フォローして頑張って欲しいと思います。もとより頑強な体で、佐々木さんの体力に心配はありませんが、 毎日元気に働ける健康な体に育ててくれたお父さん、お母さんに感謝しなければなりませんね。

●1900〜正副幹事長懇談会/都内

さて、新たな執行部が組まれて、新たな副幹事長が専任されました。これから様々な課題に協力して取り組んでいかなければなりません。その正副幹事長の協力体制を築くためには、まず幹事長の考え方などをしっかり受け止めていかなければなりません。
今日は正副幹事長の、まさに結団式、そして懇談を通じて相互理解を深めるための会合が都内の料理屋で開催されました。司会は林幹雄筆頭副幹事長で、早速元気一杯の麻生太郎幹事長から挨拶をいただきました。このホームページをご覧の皆さんは幹事長の考えを既にご承知のことと思いますが、幹事長はいつもの通り、 「参院選大敗に暗くなるな」、「衆議院では7割の議席を持つ政権政党であることの自信と誇りを失うな」、「明るく元気な幹事長室が自民党を救う」、「明るく、楽しく、厳しい幹事長室をつくり、国家・国民の為に頑張ろう! 」と。そして細田博之幹事長代理の乾杯の音頭で開宴となりました。折しも台風9号が首都圏に接近してきており、外はでは大つぶの雨が風と共に地面をたたきつけています。


9月5日(水)曇り雨

●1000〜事務処理/幹事長室

▼昨日の続き/4階エレベータを降りて

 ・左を見ると幹事長室   ・4階エレベータ正面  ・右側を見ると記者クラブ

右側写真の記者クラブの左扉の上にチャイムがセットされました。

そしてチャイムを鳴らすスイッチは左の写真のちょうど中央、小幡都さんの右手にセットされています。

麻生太郎幹事長が幹事長室を出発する時にチャイムが鳴らされます。すると正面の記者クラブから大勢の記者さんが幹事長を追いかけ、歩きながらの取材を行います。

▼細田幹事長代理も黙々と仕事を続けます。

自民党本部の中枢ですから、安倍総理など官邸と連絡を取りつつ様々な案件を処理していきます。副幹事長の皆さんも精勤です。

▼麻生幹事長も勉強が続きます。

間もなくスタートする国会で、安倍晋三総理大臣の所信表明演説に対して、麻生太郎幹事長が自民党を代表して質問することになります。その準備も始まりました。今日は来客も多く、大変あわただしい一日でした。


9月4日(火)晴れ 小林温議員辞職!

●1000〜役員連絡会/党本部総裁応接室

朝9時から始まった安倍総理参加の役員会を終えて、引き続き役員連絡会が10時から開会されました。麻生太郎幹事長からの挨拶は、まず始めに遠藤農水相の辞任に触れ、さらに厳しくなった国会運営に対し党・官邸・院の三者連携を密にし取り組んでいこうと呼びかけられました。また玉澤衆議院議員本人の意思を尊重し離党を受け入れること、そして参院選大敗を受けて地方組織の建て直しに努力していくことが述べられました。

●1030〜副幹事長会議/幹事長応接室

麻生太郎幹事長は「とにかく明るく。参院選大敗からずっと暗い。そんなに暗かったら蛾も寄って来ない。私も明るく振舞い、みんなが寄ってくるようしっかり幹事長室にいるようにする」旨の挨拶から始まり、地方組織の建て直し、国会衆参ねじれ現象対応、政治と金問題対応について取り組んでいくことが述べられました。さらに細田幹事長代理は、さらに幹事長室の機能アップに向け副幹事長の皆さんからたくさんの提案や意見を受け止めました。

●1200〜小林温参議院議員辞職の意向/幹事長室

先に行われた参議院選挙における小林温陣営の選挙違反事件で2名の起訴者を出してしまったことに責任を取り、小林温参議院議員が議員辞職する意向を示し、今日午後5時から神奈川県庁県政記者クラブで記者会見を開くとの情報が入りました。党としては司直の捜査の推移を見守る立場にあり、また議員辞職という決断は政治家本人が決めること。しかし、議員辞職しなければその責任を取れないような状況に至ったことに対しては私は誠に残念に思います。また、応援してくださった神奈川県の支援者の皆さんに申し訳ない思いで一杯です。午後5時には予定通り記者会見が行われ、小林温参議院議員から辞職願を参議院に提出してきたことが報告されました。

●1850〜チャイムが鳴った!/党本部幹事長室

自民党本部の4階は、エレベーターを降りると、目の前の廊下左側が総裁室・幹事長室。そして右側には記者さんらのスペースが広くとられています。その記者さんらの仕事は、もちろん総裁や幹事長の発言を得て記事を書くことです。いつ幹事長に接触するかといえば、定例記者会見などのほかに四階から一階へ移動する間に一言発言する言葉も大切な材料です。そこで、彼らはどんな構えでそのチャンスを待つかといえば、幹事長室での仕事がいつ終わるか分かりませんから、幹事長が部屋から出てくるのを長時間椅子に腰掛け見張っていなければならないのです。幹事長が部屋から出てきた途端にたくさんの記者さんがいっせいに駆け出してきます。そして幹事長を取り囲み、質問をぶつけてくるのです。しかし、いつ幹事長室を出るか予測は難しく、記者さんの中にも出遅れてしまう人もいます。

そんな様子に見かねて「一日中椅子に座っているような無駄な時間を使うな。私が出るときをブザーかチャイムで合図をおくる仕掛けを考えろ」との幹事長指示により、幹事長室の外側壁にチャイムが設置されました。そして、幹事長が部屋を出発するときに秘書が内部でスイッチを押すことになりました。今日はそのお披露目です。官邸に向け出発する幹事長が幹事長室を出る瞬間に「スイッチ・オン」。小学校のチャイムのような音でしたが、それが鳴るといつもの倍近い記者さんらがいっせいに飛び出してきました。さて、うまく取材はできたのでしょうか?それは不明です。


9月3日(月)晴れ曇り 遠藤農水相辞任か

●1100〜事務処理/党本部幹事長室

▼遠藤武彦農水相が辞表提出

補助金不正受給問題の責任をとり遠藤農水相が午前中安倍総理に辞表を提出しました。安倍総理の記者会見の後、午後1時に党本部において麻生太郎幹事長の記者会見が行われました。安倍総理は、補助金運用は厳正でなければならないが、自分の管理する組合で不正な受給が行われていたことに鑑み辞任したいとの話が遠藤農水相からあり受理したとのこと。総理は補助金運用は公正でなければならない、説明を求められたなら説明できなければならない、とし任命者としての責任もあると述べました。麻生幹事長も身体検査に触れ、完璧に調査することには限界があり、政治家自身が責任を持ってきちんとしなけばならないことを訴えました。

▼玉澤徳一郎衆議院議員が離党届け

午後4時前、玉澤衆議院議員は領収証多重計上の責任を取って自民党に離党届を提出。また衆院政治倫理審査会会長の辞任も衆院に届け出ています。麻生幹事長は単なる事務処理のミスとは違い、偽造領収書の作成などはあってはならないことで、国民の信頼をそむく結果となったことを厳粛に受け止めています。そして徹底した調査と国民への説明が必要だと考えているようです。


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