内閣官房副長官

2008(平成20)年12月

 トップへ 目次へ 前のページへ 次のページへ

12月31日(水)晴れ

●今年もお世話になりました。皆さん、良いお年をお迎えください!

私にとっての今年の最大のニュースは「麻生太郎総理誕生!」です。4回目の総裁選挙挑戦で総裁・総理の立場を得ることが出来ました。 そして私も、内閣官房副長官に任命され麻生内閣を支える重要な仕事に取り組んでいます。9月24日から緊張の三ヶ月でした。

この一年を振り返って・・・

12月 忘年会/予算委員会/福岡日中韓首脳会議(初の三国単独開催)/臨時国会閉会年末記者会見

11月 内閣委員会挨拶/地元選対会議/ワシントンG20へ総理随行/ペルーAPECへ総理随行/長野県国民保護実施訓練・政府現地対策本部長として/ムンバイ同時テロ

10月 代表質問始まる/官房長官代理記者会見/選挙準備始まる/予算委員会/パラリンピック記念品贈呈式/インド・シン首相来日/北京ASEAN+3に総理随行

9月 福田総理辞意表明/四度目の総裁選に挑戦/純とタケシのトーク&ライブ/臨時国会召集/麻生総裁・総理誕生/松本純内閣官房副長官就任/初仕事は内閣総理大臣杯授与

8月  二度目の麻生幹事長誕生/北京オリンピック/厚生労働部会、社会保障制度調査会、雇用・生活調査会合同会議/燃料高騰経営危機突破総決起大会

7月 河野議長随行パリ・ローマ/原油高対策/カンボジア・ベトナムへエイズ調査/

6月 市連大会/スポーツ立国調査会/松本純政経セミナー/骨太2008/国会閉会/冷凍ギョウザ問題

5月 松本純ゴルフ大会/四川省大地震/長寿医療制度議論

4月 為公会パーティー/感染症対策/税政関連法案採決で大混乱

3月 松本純新年会/日銀総裁人事暗礁へ/チベット暴動/ガソリン税

2月 衆院予算成立に全力

1月 今年の抱負/第168回臨時国会は1月15日に閉会/党大会/第169回通常国会は1月18日に召集/「つなぎ法案」で国会紛糾、ねじれ国会に議長斡旋

我が家は、お袋もカミさんも三人の子供たちもみんな元気に年を越すことが出来ました。
多くの皆さんに支えられて、後顧の憂い無く政治に取り組むことの出来る幸せをかみ締めています。
皆さんにとって、今年が昨年よりもさらに良い年になるよう、また政治そのものが皆さんに信頼されるものになるよう、全力で取り組んでまいります。

今年の抱負

真の豊かさ、笑顔あふれる21世紀を求めて!

○麻生太郎先生とともに「保守再生」に挑戦
○日本人が自信と誇りを取り戻し、活力ある経済と安心して暮らせる社会のしくみを構築
○明るく、元気に、朗らかに!

 


12月28日(日)晴れ

●終日〜緊急対応待機/都内滞在

今日は朝7時半から夜9時半まで河村官房長官が地元へ戻るため、緊急対応のため都内待機をすることになりました。官邸は皆さんお休みに入っていますので、宿舎で事務処理をすることにしました。官邸まで30分以内の距離にいればよいとのことから、夜9時過ぎに麻生総理の私邸にお邪魔して、年内最終の打合せをすることになりました。何度かお邪魔したことがある洋館ですが、今日は到着すると総理ご本人が暖炉の前に陣取って、薪をくべているではありませんか。早速ブランデーのオンザロックと葉巻とおしゃべりが始まりました。その間、暖炉の火の調整を15分毎に行わなければならずなかなか大変な作業です。麻生総理は黙々とその作業をしながら、1月1日に総理就任100日目を迎えるにあたり、これまでに決断してきた様々な案件について一つひとつ検証されました。ここでその決断の意味や理由などについて語ることは出来ませんが、なるほどと合点のいくたくさんのお話を聞きました。誰よりも日本一、日本のことを考えておられることが、後にきっと理解されるときが来るでしょう。


12月26日(金)晴れ

●0900〜行政支出総点検会議/官邸2F小ホール

無駄をなくす行政改革は永遠のテーマです。これでおしまいと言うことはありませんので、継続して取り組んでいかなければならないことですが、今回の点検では相当の結果を出していただいたと思います。またそれはそれぞれのジャンルで予算にも明確に反映することが出来ました。

●1000〜閣議/官邸閣議室

●閣議後〜地域医療関係閣僚会議/官邸4F大会議室

閣議後記者会で下記の通り河村官房長官から報告がなされました。
○一般案件として、「本部等の廃止」について、ほか34件及び政令・人事案件が決定されました。
○次に、大臣発言として、甘利大臣から「規制改革会議の『規制改革推進のための第3次答申』に関する対処方針」について、
○農林水産大臣から「土地改良長期計画」について、
○野田大臣から「平成20年版国民生活白書」について、
○総務大臣から「労働力調査結果等」について、
○厚生労働大臣から11月の有効求人倍率について、
○外務大臣から「ジンバブエ共和国におけるコレラ流行対策に対する緊急無償資金協力」について、
○財務大臣から「先進国における我が国企業の事業に対するJBIC(ジェイビック)の信用供与」について、
○経済産業大臣から「先進国における日系企業の資金調達対策」について、ご発言がございました。
○官房長官から「地域医療の機能強化に関する関係閣僚会議の開催」、「犯罪対策閣僚会議の改正」及び「故遠藤実氏に対する国民栄誉賞の授与」について申し上げました。
○閣僚懇談会においては、麻生総理から「ソマリア周辺海域における海賊対策」について、ご発言がございました。
○本日の閣議において決定された人事について申し上げます。
・12月31日付けで官民人材交流センター副センター長に住友化学株式会社人事部担当部長の高橋(たかはし)誠二(せいじ)氏を充てることとしております。
・また、泉 コ治(いずみ とくじ)最高裁判事が平成21年1月24日に定年退官されることに伴い、1月26日付けで、金築 誠志(かねつき せいし)氏を最高裁判事として任命することを決定いたしました。金築(かねつき)氏は、東京地方裁判所長や大阪高等裁判所長官等を歴任するとともに、最高裁人事局長や司法研修所長といった司法行政の経験豊富な方であり、人格、識見ともに優れた民事裁判官として、最高裁判事に適任であると考えます。
○次に、本日の閣議後に、「第1回地域医療の機能強化に関する関係閣僚会議」を開催しました。この会議は、地域医療の再生に向け、関係省庁が連携・協力し、政府全体で適切な対策を総合的に推進していくために設置したものです。今日の会議では、関係閣僚から今後の取組みについて説明があり、地域医療の機能強化のために、関係省庁が相互に緊密に連携を図り、政府をあげて取り組んでいくことの重要性について確認をいたしました。
○次に、故遠藤(えんどう)実(みのる)氏に対する国民栄誉賞の授与について申し上げます。本日、内閣総理大臣は、同氏に対し、国民栄誉賞を贈り表彰することを決定いたしました。これは、同氏が永年にわたる幅の広い作曲活動により、世代を超えて長く愛唱される、情感に満ちあふれた名曲を数多く世に送り出し、我が国歌謡界の発展に著しく貢献されるとともに、国民に夢と希望と潤いを与えたことに対し表彰するものであります。なお、表彰式は、1月23日(金)総理大臣官邸において行う予定であります。
以上

●1300〜全国幹事長・政調会長会議/都市センターホテル

自民党の全国幹事長・政調会長会議が都市センターホテルで開催されました。総裁として大変強いメッセージを集まった皆さんに送られました。それは世界を覆う金融危機・不況から日本が真っ先に立ち直ることが出来るようあらゆる手段を講じ、その後の責任もきちんと果たすと言う決意を分かりやすく、しかも総裁自身の口から伝えた意義は大きいと思います。

●1510〜来年に向けて!

この三ヶ月余りの麻生総理の壮絶な闘いは「政局より政策」という強い信念に支えられて続けられてきました。いくつかの失敗にはくじけることなく、いつも前を向いて走り続ける姿は頼もしい限りでした。年内の段取りを終了し、年末年始の休みに入りますが、これまでの取り組みの点検と読書に時間を割くそうです。福島県から贈られた張子の丑を目の前に、来年早々から始まるさらに熾烈な闘いに向け決意を新たにしている総理の様子でした。

●1530〜経済財政諮問会議/官邸4F大会議室

国民に国家の将来に不安を抱かせないよう将来に向けた国の歩む方向性をしっかり示していかなければなりません。様々な角度から検討が進められています。

●1645〜番懇/官邸2F幹部食堂

年内最終の番記者の皆さんとの懇談会が終了しました。わずか三ヶ月余りですが、皆さんからたくさんのことを学ばせていただきました。感謝!

●1815〜内閣記者会との年末懇談会/官邸

麻生総理の挨拶に続き、記者会を代表して青山さんから挨拶がなされました。河村官房長官の乾杯で懇談会はスタートしましたが、記者さんらもこの時ばかりは暫し仕事から離れ総理との直接の会話を楽しんでいました。半径1.5mと言われることもある麻生総理ですが、直接総理に触れてみればその魅力を誰もが認めてくれると思うのですが・・・。

●1830〜官邸御用納め/官邸

概ね同時刻に官邸のスタッフの皆さんの御用納めが行われました。それぞれのフロアで自分の仕事に専念していますので、私はこんなにたくさんの皆さんが働いているのだと言うことに改めて驚いてしまいました。総理も官房長官も皆さんと次々に記念写真を撮っていました。

特に私がお世話になっている総理フロアの皆さん、食事を作ってくれる鈴木シェフさんら、SPの隊長さん、副長官室を守っていただいている皆さんに感謝を伝え記念写真も・・・。皆さんに大変お世話になりました。ありがとう! どうぞ、良いお年をお迎えください。


12月25日(木)晴れ

●0930〜第18回海外経済協力(ODA)会議/官邸4F大会議室

本日9時30分から10時15分まで第18回海外経済協力会議が開催されました。「東アジアに対する海外経済協力について」との議題で東アジア首脳会議等を念頭に、東アジアに対する海外経済協力の戦略を議論しました。

●1100〜国会閉会・年末挨拶回り

院内の政府員室など今年大変お世話になった皆さんに年末の挨拶をしてきました。

●1200〜麻生総理を囲む勝手連との昼食懇談会/都内

麻生総裁・総理を誕生させるためにご尽力いただいた勝手連の皆さんと懇談会が開催されました。緊張した毎日を過ごしている総理が瞬時チャーミングな「麻生太郎」に戻りました。皆さんからたくさんの技研をいただき、また激励をいただき、感謝。総理は切れ目なく召集される来年の国会に向けて改めて決意を述べられました。

●1330〜アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会/官邸4F大会議室

アイヌ政策について関係有識者の皆さんからご意見をいただきました。

●1645〜防衛省改革会議/官邸4F大会議室

いくつかの不祥事案件に対して防衛省がいかにあるべきか識者の皆さんにお集まりいただき真剣な議論が続きました。

●1830〜総理閣僚懇談会/公邸

全大臣の出席を得て総理を囲む懇談会が開催されました。世界経済に大きな影響を与えた米国発金融不安・不況から、世界一早く我が国が脱却できるよう、政策実現に一致結束して取り組んでいくことが誓い合われました。


12月24日(水)晴れ曇り

実質臨時国会最終日

●0815〜行政改革本部/院内大臣室

●0830〜閣議/院内閣議室

官房長官から下記の報告がありました。
○一般案件として、「平成21年度一般会計歳入歳出概算」について、ほか22件及び政令案件が決定されました。
○次に、大臣発言として、財務大臣と総務大臣から「平成21年度概算」について、
○総務大臣と外務大臣から「平成21年度機構・定員等の審査結果」について、
○甘利大臣から「平成21年度における国家公務員の配置転換の内定状況」と「独立行政法人雇用・能力開発機構の廃止」に ついて、
○防衛大臣、外務大臣、官房長官から「補給支援特措法に基づく実施計画の変更」について、発言がありました。
○官房長官から、「緊急雇用・経済対策実施本部の設置」と「年末年始の日程」について申し上げました。
○閣僚懇談会においては、国土交通大臣から、「ソマリア周辺海域における海賊への対処」について発言があり、私(官房長官)からも、政府全体として早急に検討し万全を期す必要がある旨申し上げました。
○また、官房長官から「定住外国人支援の取組強化」について申し上げました。 今般の厳しい雇用情勢の下で、日系人をはじめとする定住外国人の方々が困難な状況に置かれ、特にその子供たちが就学等の面で厳しい状況にあることに鑑み、22日に総理から、@早急に政府内に対応する組織を設けるとともに、A必要な対策を速やかに講ずるよう指示があり、そのとりまとめを小渕大臣に担当していただくこととしました。対策は各府省に関係するところであり、私から総理の指示を報告し、関係大臣の協力をお願いいたしました。
○本日の閣議において決定された「日・ベトナム経済連携協定」について申し上げます。我が国政府は、「経済上の連携に関する日本国とベトナム社会主義共和国との間の協定」の署名等に関する決定を行いました。この決定を踏まえ、明日25日に、中曽根外務大臣とヴー・フイ・ホアン・ベトナム商工大臣との間で、同協定への署名等が行われる予定です。本協定により、両国間の貿易の自由化及び円滑化が推進されるとともに、幅広い分野において互恵的な経済連携が深化し、戦略的パートナーシップの構築に向け両国経済が一段と活性化されることが期待されます。
○次に、本日の閣議前に安全保障会議が開かれ、「平成21年度における防衛力整備内容のうち主要な事項」と「補給支援特措法に基づく補給支援活動の延長」について審議し、お手元の配布資料のとおり決定しました。
○続いて、行政改革推進本部が開かれ、「独立行政法人雇用・能力開発機構」、「私のしごと館」の廃止等と、平成20年度から平成23年度に新たに総額約1,100億円を 国庫返納することを内容とする補助金等の交付により造成した基金の見直しが本部決定されました。
○また、閣議後に、緊急雇用・経済対策等実施本部の第1回会合が開かれ、本年10月30日に新たな経済対策に関する政府・与党会議と経済対策閣僚会議の合同会議において決定した「生活対策」や、本年12月19日に経済対策閣僚会議において決定した「生活防衛のための緊急対策」等についての全府省一体となった実施の推進と、そのフォローアップについて、連携を密にとりながらしっかりと取り組んでいくことを申し合わせました。

●閣議後〜緊急雇用・経済対策実施本部/院内大臣室

●1100〜総理記者会見/官邸1F会見室

●1215〜代議士会/院内第14控室→●1230〜衆・本会議/本会議場

●1745〜知的財産戦略本部/官邸4F大会議室


12月23日(火)晴れ

●1300〜天皇誕生日宴会の儀/宮中

官邸でモーニングコートに着替えて皇居に向かいました。宮中で開かれた天皇誕生日宴会の儀に出席するためです。控えの間で多くの国会議員の皆さんなどと歓談し開宴の時間を待ちます。予定の時間になり会場に入ると数百人のお客様とともに席に着きました。そして起立して天皇陛下をお迎えし、陛下からのお言葉をいただき、麻生総理のお礼のご挨拶、そして乾杯が行われ宴会の儀が始まりました。たくさんのお料理が並んでいましたが、全部を食べきることは容易ではありません。しかし心配は無用でした。食べ切れなかったお料理は綺麗に箱詰めにされて持ち帰ることが出来るように準備がされていたのです。45分ほどの宴会でしたが、厳かな気品あふれる宴でした。天皇陛下のお元気なお姿を拝見することができ大変感激いたしました。

●1500頃〜麻生総理と打合せ/都内

臨時国会閉会へ向けての準備がなされました。


12月22日(月)晴れ曇り雨

●1000〜犯罪対策閣僚会議/官邸4F大会議室

一時より犯罪認知件数が減ってきたとはいえ、まだまだ高い水準にあります。また時代とともにサイバーテロをはじめ新たな犯罪も発生するようになり、それに対する対応方について真剣な議論がなされました。

●1145〜広島市要望活動/官邸3F南会議室

広島市長ほか皆さんが官邸にお見えになり、2010年APEC開催誘致の要望にお見えになりました。すでに十数都市が手を挙げており、年明けとともに現地調査が行われ、早い時期に開催地を決定していきたいと考えています。

●1200〜月例経済報告関係閣僚会議/官邸4F大会議室

非常に厳しい我が国の経済状況について報告がなされました。景気全体は「悪化」していることが明確で、バブル崩壊時レベルのハイピッチの経済状況変化です。各国も懸命に対策を発表していますが、我が国も他の国に負けない、世界で最も早く不況を克服したと言えるように全力で取り組まなければなりません。

●1400〜衆参与党国対/院内第21控室

衆参の与党国対では会期末を12月25日に迎える臨時国会の最終段階の手続きについて確認がなされました。そして新たな年も大変厳しい国会運営が予想されますが、一致協力して頑張っていこうと決意が表明されました。

●1500〜内閣・内閣府永年勤続者表彰式/官邸2F大ホール

永年勤続20年、30年の皆さんが表彰されました。それぞれの代表に麻生太郎総理大臣から表彰状が手渡されました。皆さん誇らしい表情を浮かべていました。

●1630〜メルマガ編集会議/官邸副長官室

年内最後のメルマガ編集会議が行われました。麻生太郎総理の日頃の活動の様子をお伝えしたいと、毎回工夫していますが、なかなか難しいものです。しかし多くの方から激励をいただいたり、また政策に対する批判や助言をもいただいてきました。大変ありがたいことで、総理にもその様子を毎回お伝えしています。おかげ様で総理は元気イッパイに公務・政務に取り組んでいます。

●2030〜麻生総理と打合せ/都内

その後、大忙しでした。以前治療していた歯の具合が悪くなり、あわてて治療に飛び込み、短時間で処置していただきました。そして横浜市庁舎に移動し横浜市の副市長と政策についての意見交換を行い、終了後再び東京に向かいました。麻生総理と未処理案件、年末年始について打合せを行いました。


12月20日(土)

●0900〜臨時閣議/官邸4F閣議室

午前8時半に官邸に到着。秘書官の皆さんは今日も元気に出勤していました。午前9時から官邸の閣議室で臨時閣議が開かれました。その内容は次の通りです。
一般案件として、「平成21年度一般会計歳入歳出概算(いわゆる財務省原案)」が提出されたほか、「平成21年度予算における一般会計公債発行額」について、及び「平成20年度一般会計補正予算(第2号)等」について、決定されました。また、閣議前に行われた安全保障会議にかけられた「中期防衛力整備計画平成17年度〜平成21年度)の見直し」についても、(閣議)決定されました。次に、大臣発言として、財務大臣から平成21年度予算財務省原案と一般会計公債発行額、平成20年度補正予算及び平成21年度税制改正の大綱について発言があり、官房長官から、中期防衛力整備計画の見直しについて発言がありました。


12月19日(金)晴れ

●0810〜経済対策閣僚会議/官邸2F小ホール

●0840〜地域活性化統合本部会合/官邸4F大会議室

●0900〜閣議/官邸4F閣議室

閣議の概要は次の通りでした。
○一般案件として、「公共サービス改革基本方針の一部変更」について、ほか26件及び政令・人事案件が決定されました。
○次に、大臣発言として、与謝野大臣から「公共サービス改革基本方針の一部変更」と「『平成21年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度』及び『生活防衛のための緊急対策』」について
○財務大臣から「『経済緊急対応予備費』の平成21年度予算における取扱い」について
○環境大臣から「環境基本計画の進捗状況の第2回点検結果に関する中央環境審議会の報告」について
○官房長官から「職員等の営利企業への再就職の内閣承認」について
※今回の改正国家公務員法により新たな再就職等規制が本年12月31日から 施行されることとなり、官民人材交流センターと再就職等監視委員会につきましても、同日付けで内閣府に設置されます。しかしながら、再就職等監視委員会については、現段階では、監視委員会の委員長等の任命について国会の同意が得られていないという異例の状態にあり、こうした状況のもとで、再就職等規制の実効性を確保するため、監視委員会が本来の機能を果たすまでの間の経過措置として、監視委員会が内閣総理大臣から委任を受けて行使することとされている承認・調査等の権限については、これらの権限を本来有する内閣総理大臣が行使することとしています。いずれにしましても、監視委員会が本来の役割を果たすために、一日も早く委員長等の任命について国会の同意が得られるよう、各方面のご理解をいただきたいと考えています。
○閣僚懇談会においては、官房長官から「生活防衛のための緊急対策」について
○次に、本日の閣議前に経済対策閣僚会議が開かれ、「生活防衛のための緊急対策について」及び「平成21年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度について」、それぞれ決定及び了承され、本件は与謝野大臣から記者会見が行われること
○続いて、地域活性化統合本部会合が開かれ、「地方再生戦略の改訂について」ほか2件が了承され、本件については鳩山大臣から記者会見が行われること
○次に、故遠藤実氏に対する国民栄誉賞の検討について次の通り報告がなされました。
※遠藤氏は、五十年余にわたる作曲活動を通じ、広く国民に愛される数多くの歌謡によって、国民に希望と潤いを与えてこられました。このようなことから、事務当局に、遠藤氏に対する国民栄誉賞の授与について検討を進めるよう指示いたしました。今後、それぞれ関係者の意見も聞いたうえで、最終判断することとなります。

●1045〜各地方自治体代表との面会/官邸副長官室

石川県、福井県の知事らが来訪され、来年度へ向けた真摯な予算審議に対する感謝と新幹線整備についてさらに検討を継続されたいとの要望のために副長官室にお見えになりました。財政的な裏付けや将来の採算性など幅広い検討を行っていくことになります。

●1645〜IT戦略本部/官邸4F大会議室

電子政府を構築するなどさまざまな取り組みをしてきましたが、さらにIT化を進めるための議論がなされました。最後に全国で取り組んでいるさまざまなコンテンツの中からJ-KIDSが紹介され、パソコンを使って現地との意見交換が麻生総理と行われました。

●1730〜番懇/官邸3F南会議室

短い時間ですが定例の番懇(番記者との懇談会)が開かれました。日銀の利下げ対応などについて質問がありました。

●1800〜経済財政諮問会議/官邸2F小ホール

経済財政諮問会議では今般の経済対策の内容について説明がなされ了承されました。また中期プログラムについては与党内で議論していただいているところで、間もなく結論を得ることが出来ると思われます。


12月18日(木)曇り

●0900〜第6回教育再生懇談会〜1100/官邸4F大会議室

今朝の一番の仕事は第6回教育再生懇談会です。麻生総理の挨拶に続き、「教科書の充実に関する提言」について審議・了承され第二次報告としてとりまとめられ麻生総理に手渡されました。引き続き「携帯電話問題ワーキンググループ」、「教育委員会問題ワーキンググループ」の取りまとめ(素案)について討議され、また大学全入時代の教育の在り方について意見交換が行われました。

●1100〜公明党若手議員が政策提言/官邸副長官室

公明党の若手議員が官邸にお見えになりました。政策提言として「環境対策」「地域経済活性化」「災害対策」などについて独自のご提案を頂戴しました。

●1200〜為公会例会/為公会事務所

恒例の為公会定例会が開かれ、中馬座長の挨拶に引き続き国対、幹事長室から今後の国会運営について報告がなされ、意見交換になりました。

●1830〜与党国対との懇親会/都内

与党国対幹部の懇親会に正副官房長官三名がお招きいただきました。これまでの国会の取り組みについて振り返るとともに、今日参議院で行われた民主党はじめ野党の行った雇用関連4法案の強行採決についてが話題になりました。

●1830〜為公会記者との懇談会/都内

派閥の担当記者との懇談会にぎりぎりで間に合うことができました。すでにお料理もお酒も相当進んでいましたが、残っている皆さんに感謝、これからの麻生総理の活躍に激励をいただきました。


12月17日(水)雨曇り

●0910〜国対正副/院内第22控室

ぶら下がり会見を終えて大島国対委員長が入室されました。大島国対委員長からは参議院における野党提出の雇用関連法案の取り扱いについては毅然とした態度で進めていくよう注意がありました。また年明け早々に国会が召集されるため、いつもより早い国会対応について準備を進めておくよう頑張って欲しいと挨拶がなされました。

●1400〜小浜市からオバマ氏へ/副長官室

小浜市長が来訪されました。しかも全国で80%のシェアを誇る若狭箸を持って…。オバマ米国次期大統領から手紙のやり取りもあった小浜市ですから、1月20日のオバマ政権スタートにあたり特製の箸をお祝いに届けたいとの相談でした。お預かりして、お届けできる機会を探ることになりました。

●1700〜国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部/官邸3F南会議室

治安対策については真剣に取り組んできましたが、まだまだ十分な対応ができているとはいえません。現状を確認し、今後とるべき対策について国際テロ対策も含め審議されました。

●1900〜大臣政務官と総理懇談会/公邸

今夜は大変ご苦労いただいている大臣政務官の皆さんと総理の懇談会が公邸で開催されました。総理からは日頃の尽力に対しての感謝、世界各国が金融問題・景気対策で苦しんでいるが日本が最も早くこの状況から脱したといわれるよう全力を尽くすと決意が表明され、どんなにつらい仕事であっても逃げずに正面から取り組んで欲しい、それは必ず将来役に立つ経験になるはずだ、と激励されました。その後、それぞれの政務官の立場での取り組み状況や総理に対する要望などが一人ひとりから発言されました。


12月16日(火)晴れ

●0900〜閣議/院内閣議室

閣議の概要は次の通りです。一般案件として、「国会(常会)の召集」について、ほか21件及び政令・人事案件が決定されました。次に、大臣発言として、総務大臣から「平成20年版消防白書」と「『契約の適正な執行に関する行政評価・監視』の結果」について、麻生総理から「海外出張不在中の臨時代理」について、ご発言がありました。閣僚懇談会においては、麻生総理から「緊急対策の実施と、国民への説明」について、環境大臣から「COP(コップ)14を踏まえた今後の地球温暖化問題への対応」について、ご発言がありました。

●0910〜国対正副/院内第22控室

残念ながら今日の国対正副委員長会議も閣議と重なり間に合いませんでした。

●1200〜83会(1期生)と麻生総理の懇談会/官邸2F大会議室

広い会場に60名を超える83会(自民党1期生)が集まりました。昼食を食べながら総理との懇談会です。忙しい合間をぬって議員の皆さんからの意見を聞く機会を作ることができました。大変有意義な会でした。

●1500〜整備新幹線に係る政府与党ワーキンググループ/官邸2F小ホール

私が進行役を務めるワーキンググループです。地域の活性化を図るためには交通網の充実は欠かせません。しかし同時に新幹線完成後の採算を見込むなど5条件に当てはまるかを検討しなければ、認可・着工という段階を迎えることはできません。積極的に、また慎重な議論がなされ現段階の考えがまとめられました。

●1630〜全国農業会議所等要望活動/副長官室

自給率50%を目指す我が国の農業をいかに育てていくか、大きな課題に取り組んでいます。農業団体の皆さんからWTOの取り決めに対し日本の農業を守るべきとの立場の要望・意見を頂戴しました。麻生総理は、金融危機に振り回された世界各国があわてて保護貿易に走らないように警鐘を鳴らしていますが、同時に「攻めるべきは攻め、守るべきは守る」という姿勢を示しています。

●1635〜番懇/官邸3F南会議室

15分ばかりの取材になりました。

●1700〜経済財政諮問会議/官邸2F小ホール

持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた「中期プログラム」について審議されました。原案が示され一つ一つ丁寧にこれまで積み重ねられた議論が説明され、審議されました。全員賛成で原案は了承されました。

●1740〜メルマガ編集会議/副長官室

メルマガ第11号の編集会議が副長官室で行われました。地方分権や東京タワーの話などが出てきます。

●1900〜副大臣との懇談会/公邸

副大臣との懇談会が公邸で開催されました。お一人お一人から麻生総理に対して意見や注文がありました。相対的には、総理の描く将来の日本に向けて、麻生らしさを発揮し、果敢に挑戦して欲しい、副大臣として麻生総理を支える、との意見が多くありました。

●2100〜総理打ち合わせ会/都内

予算編成の最終段階を迎えていますが、その対応、さらに年末・年始の動きについて秘書官らとともに打ち合わせが行われました。


12月15日(月)晴れ

●1145〜国対正副/院内第22控室

駅頭での広報活動を終えて野毛事務所でのミーティングに参加し、東京へ向かいました。まずはじめは国対正副の会議に出席し、会期末処理案件や来年1月5日に召集される通常国会の準備のための与野党国対の話し合いを行うとの大島委員長のお話を伺い、12時からスタートする政府自民協議に移動しました。

●1200〜政府自民協議/院内幹事長室

官房長官、幹事長、衆参国対などから現状報告がなされ、今後の動きについて確認がなされました。

●1400〜来客・役所説明等〜1640/官邸副長官室

午後はびっしり来客と役所の説明が続きました。

●1700〜党役員会/院内総裁室

党役員会が開催され、下記について細田幹事長から記者に役員会における麻生総理の挨拶などが報告がされました。
《麻生太郎総裁発言》
「先週、金融機能強化法と補給支援法が成立したことに感謝する」。「今国会では、一次補正予算、関連法案も含め、日銀副総裁人事など懸案が処理されている。そして、1月5日(月)から通常国会を開きたい。初めての早期開会であるけれども、ここで二次補正予算、関連法案、本予算、関連法案と速やかに成立させるために、宜しくお願いしたい」。「緊急対策の発表について、経済の実態が非常に悪化しており、異例の対応が必要である。そこでその対応策についても、十分な説明をしていきたい」。「日中韓3か国首脳会談は、国際会議の際に併せて行うことはあるが、この度はわざわざそれぞれが訪日された。初めての試みだそうだが、極めて意義深かった。特に、3か国で世界のGDPの6分の1、16.7%という大きさである。大きさに加え、懸案があるということで、金融危機に対応するための協力が非常にうまくいった、協力できたことは意義深い」との発言があった。

●1800〜厚労行政の在り方懇談会/官邸2F小ホール

厚生労働省の様々な問題について識者からの提言をいただいています。今日は中間とりまとめをするとのことからたくさんの意見が委員から出され、取りまとめについては奥田座長に一任することになりました。

●1900〜番記者との懇親会/都内

副長官番の皆さんとの忘年会が開催されました。会議が重なったり、事務処理で遅れ、皆さんをお待たせしてしまいましたが、会場に到着すると宴はたけなわ、追いつくために皆さんと乾杯の連続でした。日頃皆さんが感じている官邸の印象をたくさん聞かせていただき、自分の努力の足りなさを改めて感じました。大変よい勉強会になりました。


12月14日(日) 北九州市視察

●0930〜環境関連施設の視察〜1100 /北九州市内

朝、麻生総理とともに朝食を済ませ、今日は、麻生総理の地元でもある北九州市に移動して、環境関連施設の視察を行いました。

まず最初は、若松区にある「北九州エコタウンセンター」の視察です。床に貼られた航空写真を用いたエコタウン全体の概要の説明を受け、その後、テレビのカットモデルや自動車のパーツなどの展示品を見ながら、リサイクルの方法などについて説明を受けました。

次に、同区にあるPCB処理施設(JESCO)を訪問し、パネルやカットモデル、払い出し物のサンプルや施設模型などを見ながら、PCB処理施設建設の経緯や処理方法の概要について説明を受けると共に、テレビモニターなどを用いたこの施設の情報公開に関する説明などを受けました。

続いて、若松区内に多数設置されている大型の風力発電施設が見渡せる「白島展示館」を訪れました。この展示館の2階にある屋外テラスから風力発電施設の大きな風車を遠望しながら、風力発電の概要などについて説明を伺いました。

その後、北九州市の八幡東区に移動し、同区にある「東田エコクラブハウス」を訪問し、低炭素型まちづくりの担い手の方々との懇談会を行いました。この地域では、「八幡東田グリーンビレッジ」という構想の下、市民全員参加による「環境共生型まちづくり」を進めておられ、その内容について、エコクラブを運営しているNPO代表の方などから、まちづくりへの取り組みについてお話を伺いました。

●1100〜総理ぶら下がりインタビュー〜1104 /東田エコクラブハウス前

懇談の後、今回の環境関連施設の視察について、同行記者の方たちによる、麻生総理へのぶら下がり取材が行われました。取材陣からの質問を受けて、麻生総理より、環境を産業に変える取り組みへの評価や、地域ぐるみ、街ぐるみで行われている環境への取り組みの重要性、そのようなモデル都市への応援の必要性が述べられました。

●1330〜環境モデル都市国際セミナーへの出席〜1350 /北九州国際会議場

秘書官と空いた時間に食事

 

 

その後、小倉区に移動し、同区内のホテルで昼食をとった後、麻生総理は、北九州国際会議場で開催されている「環境モデル都市国際セミナー2008」に出席されました。セミナーでは、麻生総理による挨拶の後、北九州市以外にも、日本の帯広市、富山市、横浜市、アメリカのポートランド市やドイツのフライブルク市なども参加し、自治体による環境問題への取り組みに関する宣言文が発表されました。私も、会場の最前列でセミナーを拝見しましたが、会場には想定以上の多くの人が来られ、500人収容の会場に700人近くの方が集まられ、200人近い方たちが会場外にあふれていたとのことで、非常に大盛況でした。

●1510ごろ〜福岡空港発

セミナーへの参加で、今回の福岡訪問の日程は最後になります。セミナーを後に、福岡空港へ向かい、福岡空港から政府専用機で東京に向かって出発です。
今回の麻生総理の福岡訪問は、日中韓首脳会議(第1回日中韓サミット)という、歴史的にも意義のある、非常に重要な会議への参加を主目的に行われました。麻生総理ご自身も、既にこれまでも中国・韓国の首脳と会談を行ってこられていますが、今回は、中韓との二国間首脳会談はもちろん、日中韓三カ国での首脳会議でも、今まで以上に、非常に活発で率直な意見交換が首脳間で行われ、非常に実りのある会議が行えたと思います。
日中韓は、東アジアの中はもちろん、世界全体の中でも、非常に大きな役割と影響力を持ちうる三カ国です。この三カ国が、独立した会合のために一つの場所に集い、そして三国間の協力や国際社会の諸課題などについて意見交換を行い、協力を深めていくことは、日本の国益という視点からみても、とても重要なことだと考えます。そして、この地理的にも、歴史的にも、文化的にも近いこの三カ国が集まり、共に協力していくこの会議の枠組みは、麻生総理が共同記者会見で言われていたとおり、「歴史の必然」なのではないかと、私自身、強く感じました。
この会議は、今後も年1回開催されていくこととなりました。次回は中国で開催される予定です。この重要な対話と協力の枠組みを通じて、重要な隣国である中国、韓国との間で、一層強固な絆が作りあげられていくよう、私も麻生総理を支える官房副長官として、今後一層、職務に励みたいと思います。

●1700ごろ〜羽田空港着

福岡での忙しい2日間を終え、羽田空港に到着しましたが、明日からはまた様々な政治日程が目白押しです。麻生総理は、休む間もなく、羽田空港から都内のホテルに直行して、明日からの国会日程等に備えるための勉強会に入られました。私も、空港から総理に同行して、勉強会に参加しました。


12月13日(土) 福岡で日中韓首脳会議

●0800〜羽田空港発

今日、福岡県の太宰府にある九州国立博物館で日中韓首脳会議が開催されるため、羽田空港から政府専用機で出発しました。今回は、休日朝の出発と言うこともあり、麻生総理の車列には加わらず、別に、総理よりも先に空港に着き、総理の到着をお待ちしました。
約2時間のフライトで福岡空港に到着し、現地での盛大な歓迎を受けた後、福岡空港を後にして宿舎であるホテル日航福岡に到着しました。

●1100〜日韓首脳会談〜1152 /宿舎内

宿舎到着後、短い準備時間を経て、早速、麻生総理よりも先に福岡に入っておられた李明博(イ・ミョンバク)大統領との首脳会談が行われました。麻生総理と李大統領との顔合わせは今回でもう4回目になります。10月のアジア欧州会議(ASEM)の際に初めて首脳会談を行った時から既に両首脳の波長は非常に合っておられましたが、今回も一層うち解けた雰囲気の中、非常に充実した会談が行われました。
今回の会談では、日韓二国間関係、経済面での協力、北朝鮮問題が主要なテーマでした。会談では、両国の交流、特に若者の交流の強化や金融危機への対応での協力などが合意され、北朝鮮問題についても、引き続き緊密に連携して取り組んでいくことが合意されました。また、拉致問題については、李大統領より、「拉致被害者ご家族や日本国民の心情を誰よりも理解している」という日本の立場への支持が表明されました。

●1300〜記者ブリーフ〜1307 /福岡市役所

日韓首脳会談が終わった後、その成果について、記者の皆さんへのご説明(記者ブリーフ)を行いました。会談終了から、日中韓首脳会談の会場となる太宰府の九州国立博物館への出発までは非常に短い時間しかなかったのですが、麻生総理の会談内容について説明するのが、官房副長官の大事な務めの一つですので、昼食もそこそこに、事前準備を速やかにすませて、記者の皆さんが待っている福岡市役所に飛んでいきました。
途中の移動での交通渋滞などのハプニングもあって、非常に短時間しか説明時間が確保できませんでしたが、急ぎながら、しかし正確に、はっきりと、会談の成果について説明するよう努めました。駆け足での説明だったので、記者の皆さんも大変だったのではないでしょうか。

●1405〜日中首脳会談〜1500 /九州国立博物館

記者ブリーフを終えた後、急いで宿舎に引き返し、ぎりぎり麻生総理の太宰府への出発時間に間に合いました。福岡市内から、太宰府にある九州国立博物館へ移動してから、最初の行事は、中国の温家宝首相との首脳会談です。今年は、5回の相互訪問を含めて、日中間で非常に頻繁な首脳間の対話が行われた特別な年となりました。日中間では、「戦略的互恵関係」が着実に進展してきており、青少年交流なども活発化してきています。
今回の会談では、そのような二国間関係の進展が確認されるとともに、国際金融・経済問題への日中間の協力について合意されました。非常に友好的な雰囲気の中で、予定時間をオーバーして、とても活発な会談が行われました麻生総理からは、先日の尖閣諸島領海での中国調査船の進入事案について、遺憾の意が示され、再発防止を求めました。また、食の安全や東シナ海での資源開発などの二国間の懸案事項や北朝鮮問題についても、意見交換が行われました。

●1515〜日中韓首脳会議〜1700 /九州国立博物館

日中首脳会談に続いて、今回の福岡訪問の主目的である日中韓三カ国による首脳会談が行われました。これまでの日中韓首脳会議は、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に日中韓の首脳が参加する機会などを捉えて開催されてきましたが、今回、史上初めて、三カ国の首脳会議が独立して開催されるに至りました。歴史的に見ても、非常に意義のある会合であったと思います。
会議では、まず、三カ国間協力の進展状況と今後の展望について議論が行われ、「三国パートナーシップに関する共同声明」の発表が合意され、今後三国の持ち回りで、この「日中韓サミット」を年1回開催していくこととなりました。また、国際金融・経済の問題についても今後の協力について議論が行われ、金融危機が深刻化する中、三国が、それぞれ成長力強化や内需拡大に努めることの重要性などが確認されました。さらに、地域・国際問題についても、拉致問題を含む北朝鮮問題や、国連改革、環境、アフリカ、軍縮・不拡散などについて意見交換が行われました。
非常に率直で活発な意見交換が行われ、世界のGDPと貿易量のそれぞれ17%近くを占める日中韓三カ国の会談の実現は、東アジア地域だけでなく世界全体の安定と繁栄に大きく貢献できる、画期的な進展であると、つくづく実感しました。

また、日中韓首脳会議の後、今回の会議の成果文書(「三国パートナーシップに関する共同声明」)の署名式が、三カ国の首脳によって行われました。

成果文書の署名式の後には、日中韓の青少年による三首脳への提言が行われ、提言書が手渡されました。この提言は、日中韓それぞれから各100名の青少年が、「東アジアの安定と繁栄のために日中韓の青少年が果たすべき役割」というテーマの下、環境、高等教育、文化交流について討論を行って作成したものです。非常に立派な提言が行われ、若い方達のこうした活動をとても頼もしく感じました。

●1810〜共同記者会見〜1840過ぎ /九州国立博物館

その後、三カ国の首脳は、場所を移して、共同記者会見を行いました。NHKで生中継されていたようですので、ご覧になられた方もいらっしゃるのではないかと思います。
まず、今回の首脳会議の議長である麻生総理から、この三カ国による首脳会議を「第1回日中韓サミット」と名付けたい、この会議は「歴史の必然」とも呼ぶべき非常に重要な会議である、として、今回の首脳会議の意義と成果について、熱弁をふるわれました。また、中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領からも、今回の会議が非常に意義深いものであったとの認識が示されました。

●1900〜記者ブリーフ〜1930 /九州国立博物館

共同記者会見の後には、麻生総理主催による三カ国首脳の晩餐会が控えていましたが、私は、まず記者の皆さんに「第1回日中韓サミット」の成果について説明をするという務めがありましたので、晩餐会に遅れて参加することとして、記者ブリーフに望みました。
今回は、記者の皆さんの多くが福岡市役所内のプレス・センターに残っておられ、太宰府から移動しての説明が物理的に難しかったので、通信回線を使い、テレビ・モニターを通じて、太宰府から福岡市内の記者の皆さんに説明する、という方法をとりました。モニターとカメラを目の前にして記者ブリーフを行うのは、私にとって初めての経験でしたが、会議の臨場感をリアルに伝えられるよう、丁寧な説明に努めました。

●1930過ぎ〜麻生総理主催晩餐会〜2015 /九州国立博物館

記者ブリーフを終えてから、麻生総理主催の晩餐会に遅れて出席しました。私が座ったテーブルには、姜萬洙(カン・マンス)韓国企画財政部長官、謝旭人中国財政部長(お二方とも、日本の財務大臣にあたる方)や麻生渡福岡県知事などの皆さんが一緒でした。晩餐会の最後には、日中韓のそれぞれの伝統楽器(日本の琴、三味線、笛、中国の胡弓、琵琶など)によるアンサンブル・チームの演奏が行われました。三カ国の楽器が、それぞれの伝統楽器を持ち寄って一つのハーモニーを奏でる、とてもすてきな演奏会になりました。このアンサンブルのように、これからの日中韓三カ国の関係も調和のとれた、協調的なものになっていけたらと期待しています。
李大統領の出発時間などの都合があり、晩餐会は20時15分頃にお開きとなり、私たちも、その後、福岡市内の宿舎へと戻りました。


12月12日(金)晴れ

●0840〜青少年育成推進本部/院内大臣室

5年ぶりに青少年育成施策大綱について見直しが行われ、社会情勢の変化に合わせて新たなとりまとめが行われました。

●0900〜閣議/院内閣議室

閣議の概要は次の通りです。国会提出案件として、「地方分権改革推進委員会第2次勧告を国会に報告すること」について、ほか20件及び政令・人事案件が決定されました。次に、大臣発言として、鳩山大臣から地方分権推進委員会第2次勧告について、中川大臣から「破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告」 について、発言がありました。官房長官から「平成21年度予算及び平成20年度第2次補正予算編成日程」について、12月19日(金)経済見通し等についての閣議、12月20日(土)21年度予算財務省原案及び21年度第2次補正予算概算閣議、12月24日(水)21年度予算概算閣議、との予定で、今後作業を進めてまいりたいこと、また、政府部内の予算編成プロセスを合理化し、復活折衝等の見直しを図ってほしい、との総理の御意向を踏まえ、与党の御了解も得て、お配りした日程案のとおり、予算編成プロセスの一部を見直すこととしたいことが報告されました。また、官房長官から、「海外出張不在中の臨時代理」について報告されました。閣僚懇談会においては、厚生労働大臣から、先般とりまとめた「新たな雇用対策」を踏まえ、本日から、日本経団連等の経営者団体・業界団体トップに対して、雇用の維持・確保を直接要請する旨、発言がありました。また、経済産業大臣からも主要業界団体に対して、文書で要請を行う旨、発言がありました。昨今の雇用をめぐる企業の動向に関しては、経営者の方々に、@派遣労働者や有期契約労働者について、安易に中途解約や契約の不更新が行われることのないようにすべきであること、A採用内定取消については、解雇と同様に、その防止に最大限努力する必要があること、B正規労働者の雇用調整についても、他に回避する方法がないのか、慎重に検討する必要があること、等を十分にご理解いただき、慎重な対応をしていただく必要があると感じている、また、社員寮等に入居している労働者については、離職によって仕事と住居を一挙に失うという事態が起こらないよう、離職後も暫くは住み続けられるように、特段の配慮をお願いしたいと官房長官から発言がなされました。次に、本日、閣議前に第7回青少年育成推進本部を開催し、新しい「青少年育成施策大綱」を決定したこと及び本大綱には、若者の社会的自立の遅れなど青少年をとりまく状況が依然として大変厳しいことを踏まえ、これら困難を抱える青少年を総合的に支援するための対応策が新たに記載されていることが官房長官から報告されました。

●0910〜国対正副/院内第22控室

残念ながら閣議終了後、国対正副の会議に飛んで行ったのですが終了していました。

●1100〜故土屋義彦元参院議長葬儀/青山葬儀所

党と土屋家の合同葬が青山葬儀所で営まれ参列しました。

●1245〜代議士会/院内第14控室→●1300〜衆・本会議@/本会議場→●1430〜衆・本会議A/本会議場

代議士会で今日の本会議にかけられる案件について説明がなされた後、二回にわたる衆院本会議が開かれました。
まず第1回目は下記の案件について参院否決を受けて衆院での処理がなされました。
○補給支援特措法案の衆院議決案を議題とし、直ちに再議決すべしとの動議が提出され、討論の後、起立採決が行われ、賛成多数で可決。
○テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案→記名投票・賛成334反対133で3分の2以上の賛成を得て可決成立
○金融機能強化法案参院回付案→起立採決・賛成少数・否決
第2回目は次の通り。
○金融機能強化法案の衆院議決案を議題とし、直ちに再議決すべしとの動議が提出され、討論の後、起立採決が行われ、賛成多数で可決。
○金融機能強化のための特別措置に関する法律及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出第7号)→記名投票・賛成336反対131で3分の2以上の賛成を得て可決成立。
○防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第15号)→異議なし採決・可決

●1715〜中央防災会議/官邸4F大会議室

各地で予想されている地震発生に対する対策について検討されました。

●1800〜麻生総理記者会見/官邸1F会見室

「生活防衛のための緊急対策」について麻生総理の記者会見が開かれました。(1)生活防衛のための緊急対策として、@雇用対策、A経済緊急対応予備費の新設、B金融市場・資金繰り対策、(2)通常国会召集、(3)社会保障・税財政の中期プログラム、以上について考え方が発表されました。


12月11日(木)晴れ

●0910〜国対正副/院内第22控室

今日、明日が大きな山を迎える国会運営になります。大島国対委員長を中心に大変緊張した打合せになりました。

●1000〜空港インフラ規制研究会/官邸4F大会議室

成田、羽田両空港のインフラ規制に関する研究会が4ヶ月にわたる勉強会を終え、そのまとめが完成しました。官邸と国交省がその答申を受け取るセレモニーが開催され、私からは委員の皆さんへご尽力に対するお礼の挨拶を述べました。

●1100〜官房長官記者会見・代理/官邸1F会見室

河村官房長官は参議院の委員会審議で記者会見に出られないため、私が代理を務めます。特に官邸側からの報告する案件は無く、ただちに記者さんからの質問を受けました。社会保障費2200億円圧縮及び3%シーリングが前提になっているなか、たばこ税の増税についての質問や中断している北朝鮮六か国協議の再開についての質問などがありました。

●1245〜代議士会/院内第14控室→●1300〜衆・本会議/本会議場

代議士会で今日の本会議次第、議事内容について報告され了承されました。本会議で下記案件が審議されました。
@日本郵政株式会社、郵便貯金銀行及び郵便保険会社の株式の処分の停止等に関する法律案(参議院提出、第168回国会参法第7号)→起立採決・賛成少数・否決
A一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出第13号)→異議なし採決・可決
B国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律案(内閣提出第14号)→異議なし採決・可決
C障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、第169回国会閣法第69号)→異議なし採決・可決
D国民健康保険法の一部を改正する法律案(厚生労働委員長提出、衆法第2号)→異議なし採決・否決

●1600〜日中韓首脳会合打ち合わせ/総理会議室

明日から福岡県で開催される日中韓参加国による会合の事前打合せが行われました。ASEAN+3のような会合はしばしば開催されていきましたが、日中韓三か国による単独の会合は初めてのことになります。今後も継続して開催されるよう期待しています。

●1900〜政務懇談会/都内

公明党の若手議員の皆さんとの懇談会が開催されました。今後の政策などについて意見交換が行われました。


12月10日(水)晴れ

●0910〜国対正副/院内第22控室

最終の詰めの段階に入ってきました。国会日程について大島国対委員長から説明がなされました。

●1000〜衆院決算行政監視委員会・質疑/衆第17委員室

決算行政監視委員会の質疑で監査員について質問をいただき私からご答弁申し上げました。

●1600〜神奈川県・愛知県・大阪府知事の要望活動/副長官室

来年度の予算に関して要望を受けました。

●1730〜河野太郎日米関係勉強会/官邸3階南会議室

河野太郎勉強会の皆さんがオバマ次期米国大統領新政権と日本政府の外交のあり方について意見交換がなされました。


12月9日(火)晴れ

●0910〜国対正副/院内第22控室

今朝の国対は大島委員長から挨拶があり、会期延長は考えておらず、まずは金融法案、給油法案の重要案件二法案をしっかり成立させていかなければならないので、さらなる努力が求められました。

●0930〜閣議/院内閣議室

閣議の概要は、まず一般案件として、「答弁書20件」に ついて、ほか1件及び政令・人事案件が決定されました。次に、大臣発言として、官房長官から「天皇陛下御在位20年記念式典の挙行準備」について報告されました。天皇陛下には、来年1月7日で御在位満20年を迎えられるので、国民こぞってこれをお祝い申し上げることが望ましく、政府として、来年11月12日に、記念式典を挙行することとし、必要な諸準備を進める旨了承をいただきました。財務大臣から「天皇陛下の御在位20年記念貨幣」について、外務大臣から「イエメン共和国における洪水被害に対する緊急無償資金協力」について、ご発言がありました。閣僚懇談会においては、麻生総理、鳩山大臣、官房長官から、「地方分権改革推進委員会の『第2次勧告』」について、ご発言がありました。官房長官から、「新たな雇用対策」について報告されました。

●0930〜党役員連絡会/院内総裁室

閣議が終了して役員連絡会の会場に飛んで行きましたが残念ながらすでに会議は終了しており、執行部役員による打ち合わせが行われていました。会議の様子は党の記録によると下記について審議されたとのことでした。

《細田博之幹事長発言》
昨日の役員会における麻生総裁の発言を紹介した。「補正予算、来年度予算、税制改正を年内にしっかりと仕上げていきたい」。「支持率の低下は、私に対する批判であり真摯に受け止め、しっかりと政策を進めていかなければならない」との発言があった。「道路特定財源の一般財源化や税制改正、補正予算、来年度予算、雇用対策等の作業は、着実に進めていきたいので、よろしくお願いしたい。景気回復に全力で取り組むためにも、総理のリーダーシップの下、政府与党が結束していくことが重要なので、一丸となって対応していきたい」と発言した。今日は9日(火)なので、23日(火)の祭日があり、あと2週間で、今星雲状態に見えている、税制も、道路特定財源の一般財源化の全体の枠組みも、道路予算、あらゆる予算、補正予算、雇用対策も含めて、全て決着させる。そして、1月早々の通常国会に提出するという段取りがほぼ見えてきた訳である。大変なスピード感でやっているので、この点もご理解いただきたい。
《大島理森国対委員長発言》
「本日の総務委員会で、参議院から送られている民主党らが提案している郵政株式売却凍結法を否決する。これは次の本会議でも否決する段取りになる」。つまり、参議院から送られてきたものを衆議院で否決した場合は、委員会で否決して終わりではなく、慣例上本会議にかけることになっている。正式な院の意思を表明するために、そのようになっている。「金融機能強化法も参議院で動きがあるので、これを見て衆議院で対応していきたい。場合によっては、今週中にも再議決ということが考えられる。補給支援法についても、動きは見られるけれども、まだスケジュール的にははっきりしていない」との発言があった。
《鈴木政二参議院国対委員長発言》
「今、参議院にかかっている問題、補給支援法、金融機能強化法を全力で処理したい。明日10日(水)に、総理出席の下で予算委員会の集中審議を行う予定である」との発言があった。
《保利耕輔政調会長発言》
「雇用対策は与党で2兆円規模の対策案をまとめた」。「予算編成は、22日(月)までにまとめて、24日(水)の閣議決定という予定で進めたい」。このことは政府が関連しているので、政府と与党で話し合いながらやるということだが、保利政調会長は「そのようなペースでいきたい」と発言した。

●1430〜面会/官邸副長官室

今日も各種団体の来客が続きます。皆さんから景気の様子について沢山のお話を聞きました。

●1540〜横浜市APEC招致要望活動/官邸

APECを横浜に招致しようと国会議員の応援団が結成されました。横浜市長、横浜市会議長らとともに内閣官房長官に横浜市の実力について説明に来られました。官房長官からは検討する旨のお話をいただきました。

●1630〜番懇/官邸3F南会議室

番記者の皆さんとの懇談会が今日も開催されました。余り沢山の質問はありませんでしたが、ダボス会議の総理出席について質問があり、来年1月の下旬に日程的に許されれば参加したいという考えがあるが、現状では日程の予測はできず、ぎりぎりまで結論は出せないことをお答えしました。

●1700〜メルマガ編集会議/官邸副長官室

メルマガを通じたご意見をすべて拝見しました。厳しいご叱責の意見が多くありましたが、総理の言うように「真摯に受け止め、努力を重ねる」姿勢で我々も頑張りたいと思います。

●1815〜経済財政諮問会議/官邸4F大会議室

規制改革会議の審議状況について報告がなされ、社会保障制度の将来にわたる財政的な裏づけなどについて審議されました。


12月8日(月)晴れ

●1130〜第24回国際生物学賞授賞式・総理挨拶代読/日本学士院

天皇皇后両陛下をお迎えして第24回国際生物学賞授賞式が日本学士院で厳かに開催されました。G.David Tilman 博士が受賞され、私は麻生総理の祝辞を代読する役目をいただきました。大変緊張しましたが、無事に終了しました。

●1245〜道路特定財源に関する政府与党協議会・道路特定財源等に関する関係閣僚会議合同会議/官邸4F大会議室

道路特定財源についての政府・与党の合意がなされました。平成21年度から一般財源化を実施し、1兆円規模の「地域活力基盤創造交付金」を新たに創設することになりました。この交付金は幅広く公共事業などに使うことが出来るようになります。

●1400〜衆参与党国対/院内21控室

臨時国会の会期はわずかになってきました。今後の国会運営について最終の詰めが行われています。詳細にわたる報告を受けて対応が協議されました。

●1600〜立ち上がる農山漁村有識者会議/官邸4F大会議室

元気な地域を創造するため取り組んでいる各地の物産などが紹介され、これからの農山漁村のあり方について有識者とともに議論されました。いろいろの智恵が活かされている品々に驚かされました。


12月5日(金)曇り

●0910〜国対正副/院内第22控室

大島国対委員長からは国会運営の大詰めを迎え、本日午前中に民主党国対委員長らとの会談を行い、会期内の国会運営について議論することになったとの報告がありました。

●0930〜閣議/院内閣議室

閣議の概要は、国会提出案件として「答弁書23件」及び政令・人事案件が決定されました。

●1000〜総理打合せ/官邸総理執務室

今日の予算委員会の質疑に対する準備が総理執務室で行われました。

●1300〜衆院予算委員会/第1委員室

今日の予算委員会は集中審議で、「金融・経済、年金・医療」に対する質疑が行われました。午後1時に開会され午後5時40分までの間、自民2名30分、公明1名20分、民主5名3時間、共産1名20分、社民1名15分、国民1名15分、以上11名からの質問を麻生総理は受けました。来年度予算編成に向けて、この時期は検討段階のいろいろな考え方が錯綜することがあります。総理自身の考えや、また結論の出ていない課題については明確に検討中と示されました。

●1630〜番懇/官邸3F南会議室

今日の番記者さんとの懇談会では予算委員会の総理の様子についての質問などがありました。また様々な課題について質問がありますので、自分のメモを用意していましたが、その内容は下記の通り。

▼現在議論されている課題の進捗状況(手持ちメモ)

○ 道路特定財源の一般財源化等について
 8日(月)に与党手続(政審、総務会)を了して、政府与党の協議会を開催して決定することを考えている。
 具体的な内容については、その場での正式決定まで言及を控えたい。総理の指示を踏まえて、よいものをまとめていただいていると思っている。

○ 交付税の増額
  厳しい経済情勢の下、税収の落ち込み等により、地方財政もきわめて厳しい状況にあると思うので、使い勝手の良い地方交付税の増額は必要と考えている。
  他方、国の財政状況も深刻であり、具体的な金額については、今後の予算編成過程で詰めていくことになる。

○ 基礎年金国庫負担の引上げ時期
 本日の国会審議でも総理が答弁されているとおり、政府としては、4月から実施することが基本と考えている。現在、財務・厚生労働大臣間で協議が進められており、平成16年年金改正法に沿って、安定財源の在り方も含め、年末までに結論を得たいと考えている。

○ 雇用対策
 本日、与党PT(川崎座長)において、PT案のとりまとめが行われたと聞いている。今後、与党から政府に対して申し入れ(本日18時)があると思うので、政府としても、それを受けて検討を進め、来週中にとりまとめを行いたい。

○ 特別枠
 予算編成の基本方針において、概算要求を維持しつつ、状況に応じて果断な対応を機動的かつ弾力的に行うことを閣議決定。「特別枠」の話は報道ベースでは見ているが、具体的な話は聞いたことがない。21年度予算に上乗せするような特別枠は概算要求基準を直すことになるので困難。

○ 2200億円の見直し
 予算編成の基本方針においては、社会保障に関連して、新たな安定財源の確保について検討するとされている。このようなやり方は、概算要求基準にも記されており、これまでの財政運営路線の転換ではない。
 なお、2200億円の取り扱いについては、安定財源の確保も含め、予算編成の基本方針を踏まえて、財務・厚生労働大臣間で協議されていると聞いている。
 たばこ税の取り扱いについては、党税調での議論を見守る必要がある。


12月4日(木)晴れ

●0830〜副大臣会議/官邸2F小ホール

厚生事務次官等殺傷事件を受け、先週の副大臣会議では各副大臣から各府省の危機管理体制、特に庁舎への入出のセキュリティーチェックの状況などについて報告を受け、警察の平常時と緊急時の対応について検討を進めてきましたが、一週間という異例のスピードで基本的な対応の「申し合わせ」がまとめられました。副大臣会議で審議され了承され、各府省で対策を強化していただくことになりました。関係者の皆様の迅速な取り組み・ご協力に感謝します。

●終了後〜記者会見

副大臣会議を終了し、記者会見に入りました。副大臣会議の内容についてご報告し、質問を受けました。記者の皆さんは迅速な対応、財務省の予算措置などについて感心があったようです。

●0910〜国対正副/院内第22控室

記者会見を終えて国対正副へ向かいましたが、到着した時にはちょうど終了したところで間に合いませんでした。

●1130〜面会/官邸副長官室

党税調の議論が活発になる時期を迎えると、各種団体の代表の皆さんが盛んに要望活動に動きます。現場で不合理を感じる制度の変更や維持すべき制度の継続を求める活動です。各種制度が機能しているか否かは現場の声を聞くことが大切です。

●1600〜ロイター通信インタビュー/官邸3F第2応接室

ロイター通信からインタビューの申し入れです。いったい何を聞かれるのかと思っていましたら、政治とインターネットの関わりについての取材でした。オバマ次期米国大統領の大統領選挙勝利にインターネットが有効に機能したとの事例から、日本での取り組み状況に大変興味を持っておられるようでした。

●1900〜政務懇談会/都内

有識者との懇談会で、これからの政治の行方について学びました。あっと言う間に4時間を越える熱心な議論が続きました。


12月3日(水)晴れ

●0910〜国対正副/院内第22控室

大島国対委員長の挨拶では限られた時間の中で、上げるべき重要な法案について一致協力して頑張っていこうと檄が飛ばされました。大変緊張した審議が続けられました。

●1630〜日本映像通信インタビュー/官邸

元衆議院議員で私と同時期に総務大臣政務官を務めていた小西さんの取材でした。官房副長官としての活動の内容などについて取材されました。

●1700〜経済財政諮問会議/官邸4F大会議室

今後の社会保障制度のあり方とともに将来の財政計画を組み込んだ工程の考え方や農業のあり方などについて、そして平成21年度国家予算の基本方針が示され審議されました。

●終了後〜臨時閣議

平成21年度予算編成の基本方針が了承されました。

●1900〜党国対正副懇談会/公邸

公邸で国対正副の皆さんを招いた麻生総理との夕食懇談会が開催されました。経済財政諮問会議、閣議が押して、さらに総理、官房長官はぶらさがり会見に応ずるため、開会時間に間に合わず午後7時20分を回ってしまいました。しかし総理が到着されると直ちに和やかな意見交換の場になり、これまでの国会の取り組みや今後の課題などについて話し合われました。そして一致協力して麻生政権を支えようとの激励の言葉をたくさん頂戴し感激しました。


12月2日(火)晴れ

●0900〜閣議/院内閣議室

一般案件として、「クラスター弾に関する条約の署名」について、ほか38件及び法令・人事案件が決定されました。次に、大臣発言として、総務大臣から「平成20年度特別交付税の12月交付大綱」について、野田大臣から「平成20年度障害者週間の実施」について、ご発言がありました。官房長官から税制調査会の「平成21年度の税制改正に関する答申」と「海外出張不在中の臨時代理」について、報告がなされました。閣僚懇談会においては、財務大臣と官房長官から「『行政支出総点検会議』の指摘事項」について、野田大臣から「個人情報保護をはじめとする情報セキュリティ対策」と「新公益 法人制度の施行」について、総務大臣、厚生労働大臣、小渕大臣から「政策評価の重要対象分野に係る評価の推進」について、法務大臣から「オウム真理教に対する 観察処分期間の3回目の更新請求」について、ご発言がなされました。

●0920〜宇宙開発戦略本部/院内大臣室

本日の閣議後に、第2回の宇宙開発戦略本部会合が開催され、「宇宙基本計画の基本的な方向性について」及び 「平成21年度における宇宙開発利用に関する施策について」が了承されました。

●終了後〜国家公務員制度改革推進本部/院内大臣室

次に、続いて国家公務員制度改革推進本部第2回会合が開催され、副本部長である甘利大臣より公務員制度改革の今後の進め方についてご説明があり、麻生総理から、甘利大臣のご説明内容を了承し、併せて、@しっかりとした工程表を作り、内閣としての公務員制度改革に取り組む決意を国民にきちんとお示しすることが重要である。A麻生内閣としては、公務委制度改革を拙速にも先送りにもしないという毅然たる姿勢を示したいとのお話がありました。

●1300〜面会/官邸副長官室

●1420〜メルマガ編集会議/官邸副長官室

●1530〜番懇/官邸2F幹部食堂

●1700〜高度人材受け入れ推進会議/官邸4F大会議室


12月1日(月)晴れ

●1145〜国対正副/院内第22控室

大島理森国対委員長が本日をもって通算在任期間が1128日となり、最長記録を達成しました。冒頭にそのお祝いのセレモニーが行われ、少し照れながらも嬉しそうな大島委員長の笑顔を拝見することができました。コメントは「某新聞の私が糖尿病であるという記事は事実誤認である。父が糖尿病であったから自分も注意しなければならないと言ったことはあるが、それは私のことではない」と。テロ、金融を成立し、次に消費者庁に取り組まなければならないと力強い挨拶をされました。

●1200〜政府自民協議/院内幹事長会議室

官邸と党役員との協議が行われ、今取り組むべき課題について話し合われました。

●1230〜分野横断的演習・挨拶/三菱総研

政府自民協議を途中で抜けて分野横断的演習に出席し、挨拶を述べました。IT技術は今でこそ当然の技術ですが、様々な障害が起きたときに甚大な被害に発展しかねないのも、新時代の悩みです。そこで関係各社の代表が集結し、いざというときにどのように連携協力して問題解決に当たるか、その訓練が行われました。

●1400〜衆参与党国対/院内第21控室

今後の国会運営について衆参の与党国対役員が集まり、対策を練りました。

●1400〜行政支出総点検会議/官邸4F大会議室

いわゆる「無駄ゼロ作戦」について答申がまとまりましたので、それが河村官房長に手渡されました。平成21年度予算の編成に、今回答申された指摘事項がどのように活かされるか、政府は真剣に取り組まなければなりません。

●1520〜面会/官邸副長官室

各種業界団体の皆さんが予算・税調に対する意見を伝えに来られます。現場でしか分からない問題点について様々なお話を聞かせていただきました。

●1715〜党役員会/院内総裁室

役員会では今後の取り組むべき課題について麻生総理から挨拶がなされ、また細田幹事長から党内一致結束して取り組んでいくことが求められました。

●1745〜総理と産業界の雇用等に関する懇談会/官邸4F大会議室

現在の雇用情勢と新たに挑戦して成功している雇用形態について現場の声を頂戴し、これからさらに厳しくなる経済情勢に対し産業界が雇用問題に慎重に取り組んで欲しいと麻生総理から要請がなされました。

●1900〜幹事長代理・副幹事長夕食会/公邸

正副幹事長をお招きしての総理懇談会が開催されました。参加者全員から一言ずつコメントが述べられ、政策課題や地域の現状について報告が続きました。麻生総理は終始笑顔をたやさず沢山の意見一つ一つに聞き入っておられました。