松本純の備忘録・リポート |
2024(令和6)年 |
大切にしたい
東薬大6年生とのふれ合い
社会保障制度を知って欲しい
2024(令和6)年6月29日(土)
★1600〜東京薬科大学特別授業/松本純客員教授
若い学生さんと交流に感謝 前衆議院議員 薬剤師 松本 純 私は母校の東京薬科大学薬学部客員教授を拝命しており、2024(令和6)年6月29日(土)16:00〜17:30、東京薬科大学教育3号館3104講義室で特別授業を行いました。 大学6年生及び関係者の皆さんに、現在わが国の社会保障制度、特に国民皆保険制度の堅持を考える際の基本的なデータを基に現状を知っていただき、社会に出てから大いに活躍してもらいたいと願っています。さらに給付と負担のバランス、そして少子高齢化が進む我が国の財政問題についても考えていただきたいと思います。 冒頭の自己紹介では次のように述べました。 「私の家は横浜の野毛という町で小さな薬屋を経営していました。薬屋を継ぐには薬剤師の資格を取らなければならないということから、東京薬科大で学び昭和49年3月卒業(大22回)、4月に薬剤師の国家試験に合格することができました。卒業後直ちに、エスエス製薬という製薬メーカーに勤めましたが、昭和53年に退職するまでの4年間に大きな動きがありました。 以前は処方箋がひとつも出てこない、処方箋調剤などできないという状況にあり、薬局では止むを得ずOTC医薬品、雑貨、化粧品などの小売りに腐心していた時代でした。それが、私が社会人になった昭和49年から処方箋発行手数料が診療報酬改定で大きく引き上げられることなったのです。薬剤師に調剤を委ねるという医薬分業がスタートしたのでした。 法律や制度が変わると、私たち薬剤師の職能が大きく変わることを実感したのですが、同時に私たちの仕事は政治の決定によって右にも左にも動くということを知ったのでした。 さて、昨今の薬剤師業務の変化、薬機法の5年後の見直し、DXの推進、創薬力の強化、をはじめ、国民皆保険制度の堅持などこれからやらなければならない課題は山積しています。失敗を恐れず、新しい挑戦に取り組むこと、また次の時代に何をすることが薬剤師としての仕事なのかということも明らかにしていく必要があります。大変大きな曲がり角を今迎えているような気がしてなりません。 そういう時代に皆さんは頑張っていらっしゃるわけです。将来に向けての夢をどのように持っていただけるか、その夢を描くためには、まず現状がどうなっているかということをしっかりと理解をしていただくことが必要だと考え、今日の特別授業を持つこととしました。」
引き続き本題に入り、下記参考資料に沿って説明を進めました。 特別授業の終了にあたり、学生さんらから質問を受け、お答えしました。薬剤師職能に夢を持つ若者の貴重なご意見をいただきました。今般は大変貴重な触れ合いの場と日本の将来に向けた社会保障制度、国民皆保険制度の堅持に向けた議論ができたと思います。 薬剤師を目指す若い皆さんが夢と希望を持って、国民の安全・安心の提供に取り組むことのできる社会を何としても構築していきたいと、私は政治の責任の重大性を改めて感じました。 参加者の皆さん、準備にご協力いただいた東京薬科大職員の皆さんに感謝申し上げます。 |