松本純の備忘録(メモ)・リポート

2021・2022

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2022(令和04)年2月10日(木)雪か雨

★令和4年度診療報酬改定は2月9日に決定

●1300〜診療報酬改定の確認/志公会事務所

まだまだ高齢化が進む厳しい財政状況下で、コロナ対策にも留意しながらの令和4年度診療報酬改定が行われ、今年の4月から実施されることになります。最大の特色は@感染症対策の向上A不妊治療の保険適用―の2点です。

@は、新型コロナウイルスや次なる新興感染症への対応力を高めます。
Aは、出産を望む人の経済的な負担を軽減し、少子化に歯止めをかけます。
このほかの取り組みは
B繰り返し使える「リフィル処方箋」導入
Cオンライン診療の初診を恒久化
D医療的ケア児支援
E湿布枚数の抑制
などがあります。

具体的には次の通りです(※自己負担は3割の場合)
(1)感染症対策の向上
<目的>
新型コロナ感染拡大時には、身近な医療機関を受診しにくい状況が生じたため、改定によって感染拡大時に発熱外来を設ける診療所への報酬を増額するなど、平時から医療機関の備えを強化します。
<主な改定項目>
@外来感染対策向上加算(新設)→60円(患者1人につき月1回)(自己負担は18円)
平時から感染防止策を実施し、流行時に発熱外来を設ける準備ができていることをホームページなどで公表した診療所が算定できます。
2)歯科初診料、歯科再診料→いずれも30円増(自己負担は9円増)
歯科医師や職員が、感染予防や新興感染症に関する研修を受けていることを新たな算定要件とします。
3)急性期充実体制加算(新設)→1日最大4600円(自己負担は1380円)
コロナなどの重症者対応で、救急医療の実績を十分に持つ病院に加算します。

A不妊治療の保険適用
<目的>
ほとんどが自由診療だった不妊治療を公的医療保険の対象とすることで、価格が統一され、標準的な治療を3割負担で受けられるようになります。これまで、体外受精では一連の治療1回に平均50万円かかっていましたが、保険適用によって、1カ月の自己負担額に上限を設ける高額療養費制度を使えるようになるため、年収約370万〜770万円の人は、自己負担が月8万円程度で済みます。
<主な改定項目>
1)採卵術→5万6千円(自己負担は1万6800円)から
2)精巣内精子採取術→12万4千円(同3万7200円)から
3)体外受精→4万2千円(同1万2600円)
などさまざまな治療項目が新設されました。

このほかの改定項目については次の通りです。
B繰り返し使える「リフィル処方箋」導入
 リフィル処方箋1枚で、上限3回まで使えます。慢性の病気など症状が落ち着いている人が対象です。利用できるかどうかや1回当たりの投薬期間は、医師が決めます。

Cオンライン診療の初診を恒久化
 スマートフォンやパソコンによるオンライン診療が、病気やけがで初めて受診する際にも使えるようになります。コロナ対策で2020年に特例で導入した仕組みが恒久化されます。

D医療的ケア児支援
 人工呼吸器やたん吸引などが日常的に必要な「医療的ケア児」が、学校や保育所に通いやすくなるよう支援を強化します。現在、ケア児の主治医が学校の校医らと生活上の注意点を文書で共有すると、報酬を加算する仕組みがあり、この範囲を保育所や幼稚園、高校に拡大します。

E湿布枚数の抑制
 患者が一度に処方してもらえる湿布の枚数を、最大70枚から63枚に引き下げ、医療費の無駄を省きます。

以上整理をしてみました。


令和4年度診療報酬改定に係る経緯
令和3年12月10日 診療報酬改定の基本方針(社会保障審議会医療保険部会・社会保障審議会医療部会)別ウィンドウで開く
令和3年12月22日 診療報酬改定について
令和4年1月14日  令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理別ウィンドウで開く
令和4年1月14日  厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会に諮問
中央社会保険医療協議会の議事録や会議資料等はこちら


2022(令和04)年1月12日(水)晴れ

●1300〜(公社)日本薬剤師会第4回都道府県会長協議会/日本薬剤師会会議室

(公社)日本薬剤師会第4回都道府県会長協議会が日本薬剤師会の会議室で開かれ、松本純前衆議もお招きいただきました。冒頭のご挨拶で、まず日頃のご支援への御礼と、現在の状況、また今回の診療報酬改定の中で、リフィル処方箋導入は大変大きな課題であり、しっかり対応していくことが大切だと述べました。続いて藤井基之参議、とかしきなおみ前衆議、神谷政幸日本薬剤師連盟副会長からご挨拶がなされました。山本信夫日本薬剤師会会長のご挨拶ののち、協議会の議事に入りました。オミクロン株の拡大もあってハイブリッド形式の開催となりましたが、WEBからも沢山の会長が参加されていました。(秘書鈴木報告)


2021(令和03)年12月28日(火)晴れ 事務所仕事納め

■0930〜秘書打合せ/野毛事務所

■1000〜年末大掃除/野毛事務所

●1600〜厚生労働省説明/野毛事務所

厚生労働省の皆さんに、わざわざ横浜までお出かけいただき、診療報酬改定、令和4年度予算などについて説明して頂きました。大変重要な内容で今後の社会保障・医療制度の方向性 についての勉強会となりました。本日いらした厚労省の皆さんは、[厚生労働省]山本史大臣官房審議官(医薬担当)、中井清人医薬・生活衛生局 医薬安全対策課長、紀平哲也保健局医療課薬剤管理官、[(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)]安川孝志審査マネジメント部部長でした。感謝申し上げます。(純)

2022(令和4)年度診療報酬改定等(詳細)


2021(令和03)年12月24日(金)晴れ時々曇り

●1800〜政務懇談会談/都内

診療報酬改定等についての反省会が行われました。


2021(令和03)年12月19日(日)晴れ時々曇り 診療報酬改定決着

●夕刻〜診療報酬改定等決着

令和4年度の診療報酬改定の本体部分について+0.43との結論が出ました。40兆円を超える我が国の大きな国民医療費に影響します。


2021(令和03)年12月17日(金)雨のち曇り

※来年度の診療報酬改定等の協議が最後の詰め


2021(令和03)年12月7日(火)曇り一時雨

●1900〜政務懇談会/都内

診療報酬改定について情報交換がなされました。


2021(令和03)年11月18日(木)曇り 10か月ぶりに党本部へ

●1200〜令和4年度診療報酬改定に向けて勉強会及び陳情/都内

慌ただしく診療報酬・薬価改定が行われます。今後の取り組みについてのご相談を頂戴しました。


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