総務大臣政務官室2003 |
2003(平成15)年12月 |
12月26日(金)
●1300〜第9回住民基本台帳ネットワークシステム調査委員会
標記委員会が開催され、担当の山口副大臣と私が出席しました。また12名の委員のうち、安田浩(東京大学教授)、小川和久(危機管理総合研究所所長)、伊藤穣一(ネオテニー代表取締役社長)、大山永昭(東京工業大学教授)、棚橋康郎(新日鉄ソリューションズ会長)、堀部政男(中央大学教授)、松尾明(公認会計士)委員ら7名の出席を得ました。
議題は「長野県の進入実験について」。詳細については別項でお伝えしたいと思いますが、要約すると新聞報道であたかも住基ネットに進入できたかのような報道がなされたが、実際は三重のファイアウォールはいずれも突破されておらず、住基ネット本体には影響が無かったことを、長野県の実験結果発表に対し困惑している各自治体に、住基ネット調査委員会から「長野県が実施した『市町村ネットワークの安全性調査』を受けての対応」を発信しよう、というものでした。
●1530〜総務省仕事納め
いよいよ本年も終了です。
曜日の関係でいつもより早い仕事納めになりました。
講堂に総務省官僚が集合し、麻生太郎総務大臣から訓示。その横には、写真右から山口俊一副大臣、田端正広副大臣、平沢勝栄政務官、世耕弘成政務官、松本純政務官。
三位一体改革、住基ネット、税調など、改革と新たな政策提言のなかで、評価できる取り組みができたことを総括された。
12月22日(月)
●1700〜大臣折衝は「だいこん」
平成16年予算の大詰めを迎えました。大臣折衝です。谷垣財務大臣の持つ残り500億円の争奪戦です。
午後5時頃、麻生総務大臣を頭に、副大臣、政務官が随行し財務省へ乗り込みました。写真は控え室で最後の打ち合わせ。特に短時間でプレゼンテーションする必要がありますので、今回は大臣の提案で「大根」と「消防車の模型」を持参。写真右の右側は今井宏総務部会長。激励のため、控え室まで起こしいただきました。
さて、下記が財務大臣の部屋です。
「大根」は、これから創り上げられる「ユビキタスネットワーク社会」構築のための、「電子タグ」の説明用です。大根に貼り付けられた0.4ミリの小さなチップから電波で情報を得ることのできる仕掛けですが、今後広範囲に利用が拡大されてくると期待されています。もうひとつの消防車は、実は「無人消防ロボット」なのです。テロや大型火災のときに毒ガスを心配することも無く消火活動ができるのですから、その研究は大事です。目に見える説明用具「大根」「模型消防車」によって説得するというのは、かつて無い手法だそうで、前代未聞の挑戦でした。
麻生総務大臣から財務大臣や与党政調会長に熱心な説明がなされ、下記予算は無事に獲得できました。
1.電子タグ等ユビキタスネットワーク技術の研究開発の推進 38.0億円
2.高度ネットワーク認証基盤技術に関する研究開発 10.4億円
3.消防・防災ロボットの研究開発 2.0億円
12月20日(土)
●1400〜省議
土曜日だというのに、総務省会議室にて省議が開催されました。地方自治体の予算編成に支障をきたさないように早く16年度予算を組み立てなければなりません。大臣、副大臣、政務官、事務次官以下局長級が構成メンバーです。今日の議題は税調での結果と今後の予算折衝のつめについて話し合われ、確認がなされました。
総務省は今回の三位一体改革を担当する役所になりますが、補助金1兆円の削減をはじめ他の省庁とも複雑に係わりを持つところです。
12月17日(水)
●総務省電子政府・電子自治体推進本部第1回有識者会議
下記は総務省の中にある会議室です。ITについて研究している大学の教授や民間の方々に集まっていただき、ようやくハードが整備されてきた状況から、ソフト、つまり電子政府、電子自治体がどのようなコンテンツに取り組んでいくことが重要かを示唆していただくための会議がセットされ、これから継続して開催されることになりました。左写真のご挨拶しているのは麻生太郎総務大臣です。
12月11日(木)
●「トロン・ショウ2004」
12月1日には地上デジタル放送が一部の地域で開始されました。また、今日は日本の21世紀を担うトロンが主役となって、ユビキタスネットワーク社会づくりがスタートします。東大の坂村先生がエネルギッシュに推進している研究の成果が発表された「トロン・ショウ」に、総務省を代表しご挨拶に伺いました。電子タグの威力にビックリしました。