幹事長室2011-08

2011(平成23)年8月

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8月31日(水)晴れ 第177回通常国会会期末

●国会の様子

各委員会が一斉に開かれ、会期末処理が行われます。

●今日の昼食/国対控室

国会対策委員会の仕事の重要性とこの経験が自らの政治活動の次のステップに活かされることを承知して、時間拘束が長くつらい仕事だが是非頑張って欲しいと激励に来られました。

国対の控室にずっと閉じこもる佐藤勉国対委員長代理、高木毅議運理事は毎食控室でとります。今日のメニューは佐藤代理はラーメンとおにぎり、高木理事はミートソーススパゲティーでした。

●1245〜代議士会/院内第24控室→●1300〜本会議/本会議場

逢沢一郎国対委員長は通常国会150日+延長70日の長い闘いに協力していただいた議員各位に感謝が伝えられました。その後、本会議場に移動し、会期末処理が行われました。


8月30日(火)晴れ曇り 首班指名

●0740〜党本部へ一番乗り

党本部へ一番乗り。これから全議員懇談会、役員会。副幹事長会議など一連の会合が続きます。

●0800〜自民党全議員・選挙区支部長懇談会/901

いよいよ明日が延長国会の最終日になります。また昨日の民主党代表選挙の結果を受けて、今日新内閣総理大臣の首班指名が衆議院・参議院の本会議で行われる予定です。そこで全国から支部長らも呼ばれ、全議員懇談会が開催されました。多くの声は「大連立に反対」「自民党の存在感を世に示せ」というものでした。

1000〜役員会後 石原伸晃幹事長記者会見

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年8月30日(火)10:00〜10:07 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

今日は8月30日、2年前ちょうど、衆議院総選挙があった日だ。懐かしいもの、相手の宣伝をしてしまうが、民主党のマニフェスト、これで国民の皆さんを騙したわけです。2万6000円ずつ子どもにお金をあげる。高速道路無料化、農業戸別所得補償。そして今日、くしくも3人目の総理大臣に、野田さんが選出される首班指名が行われる。民主党政権の正統性は、まさに失われている。わが党としては、復興の目途が付けば、解散総選挙を求めていく。そういうことを今日は申し上げたい。

《谷垣禎一総裁発言》
「この2年間、2人の総理を退陣に追い込み、本日3人目の総理を迎えることになる。民主党には構造的欠陥があることは、明らかになった。我々は心を一つにして、追い込んでいく」との発言があった。

《大島理森副総裁発言》
「(政権を失って)2年目でここまで来ることができた。2人の総理大臣を追い込んだ。さらに追い込み、この日を境に政権奪還の日のスタートとしたい」との発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
「今日の首班指名では、谷垣総裁で結束していきたいので、よろしくお願いしたい」
「故増岡博之衆議院議員のお別れの会について、宮澤政権時代に国対委員長を務められたので準党葬に該当する」と発言した。

《逢沢一郎国対委員長発言》
「今朝、公明党と二幹二国を開き、新総理が誕生した後は、早期の国会召集を求めていくことを確認した」との発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
「首班指名では、(決選投票の場合)みんなの党・共産党・社民党は白紙対応となる可能性があり、結果はどうなるかわからない状況である」との発言があった。

《中曽根弘文参議院会長発言》
「菅総理の退陣については、参議院としても一定の役割を果たせたと思う。参議院としても、2年後の参議院選挙に向けて、準備に入っていきたい。しっかりとした挙党体制を築いていきたい」との発言があった。

《小坂憲次参議院幹事長発言》
「本日の参議院本会議終了後、参議院議員特別総会を開き、人事・決算についてお謀りする予定だ」との発言があった。

《石破茂政調会長発言》
「野田新代表の過去の発言等をしっかり精査していく2年前の総選挙で、16.8兆円のマニフェストを実現するための財源について、特別会計の見直し、無駄の削減等々で捻出できると発言している。まったくの嘘であるので、追及していく」との発言があった。

《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。

《河村建夫選挙対策局長発言》
各種選挙の結果についての発言があった。

《茂木敏充広報本部長発言》
世論調査についての発言があった。

【質疑応答】

Q:自民党として、3次補正予算の成立後に解散・総選挙を求めていくとのことですが、具体的にはどのような戦略で野田新政権を追い込んでいくお考えですか。
A:役員会では特に発言はありませんでした。今日の全議員・支部長懇談会でも大連立の話がありました。野田さんは、「信頼できるような人間に見えるだけで、実は信頼に足らない」という辛辣な意見も出たと思います。そういう方が総理になったときに、どのように対峙していくかというご質問だと思いますが、基本的には、これまでもガレキ処理、二重ローンについて、そして今国会で最後まで残っている国会に原発事故の検証委員会を設けることに、民主党は次期臨時国会の冒頭には設置するというところまで、こぎつけてまいりました。震災の復興、復旧については、自民党がイニシアティブをとってリードをしてきました。この姿勢に変わりはありません。
しかし、大切なことは、三党合意があります。子ども手当をやめて、平成24年度からは児童手当を拡充するとしっかりと書いてある。その一方で、「誤解しないでください。子ども手当は存続します」というビラを作ったり、機関誌に書いたり。今回の代表選でも野田さんはマニフェストを守るということを言われている。
どこが真意なのかわかりません。ダブルスタンダードなのかもしれません。まず、ここから新幹事長が決まったら質していくということになると予想しています。まだいずれにしても、先方の役員も決まっていないので、まだどうするかということは未定です。

Q:基本的には、マニフェストの矛盾、民主党の変遷などをついていくということですか。
A:どう攻めるかということは、企業秘密ですから申しません。問題点の原点は、三党合意を履行するのか、しないのか。言っていることに嘘があるのか、ないのかということを質していくところから、新内閣との間合いは決まっていくということをお話しさせていただいたところです。

Q:本日で、菅内閣が総辞職しますが、石原幹事長の受け止めをお聞かせください。
A:遅きに失した。この3か月の空白は、取り返しがつかない。被災地の方々に申し訳ない。ここに尽きると思います。(了)

●1030〜副幹事長会議/510

副幹事長会議では直前に行われた役員会の様子が報告されました。

●今日の国会

●1230〜両院議員総会/院内第24控室

通常国会、延長国会への取り組みに協力いただいたことに、総裁から各議員に感謝の意が伝えられました。いよいよ明日、最終日を迎えることになります。

●1245〜代議士会/院内第24控室→●1300〜本会議/本会議場

当然ですが、自民党は首班指名に「谷垣禎一」と記載します。その確認が行われました。

代議士会終了後、麻生太郎元総理、河村建夫元内閣官房長官、松本純内閣官房副長官が顔をそろえました。


8月29日(月)晴れ曇り 民主党代表選

●1200〜国対正副打合せ/院内第24控室

民主党代表選挙が実施されました。国対正副委員長打合せの時間でしたがその様子をウォッチしながら、今後の国会運営の流れについて打合せが行われました。

●1500〜幹事長室

民主党代表選挙の結果が出た後、直ちに党本部の幹事長室へ飛んで行きました。案の定、重役の皆さんはその結果を受けて、今後の対応について「ぶら下がり」に臨んでいました。

1505〜民主党代表選挙の結果を受けて 谷垣禎一総裁ぶら下がり

民主党代表選挙の結果を受けて 谷垣禎一総裁ぶら下がり
(平成23年8月29日(水)15:05〜15:15 於:党本部4階エレベーターホール)

【質疑応答】

Q:野田佳彦氏が民主党の新代表に選出されましたが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A:野田さんが新代表になったわけです。今、このような震災、津波、原発問題を踏まえた国難ですし、国際的にも円高などの問題があり、非常に厳しい時ですので、野田さんに新代表として第一党をしっかりと掌握していただいたリーダーシップを作っていただいて、この国難を乗り越えるために全力を発揮していただきたいと思います。
ただ、この代表選を見ていると、なかなか民主党の中の対立も容易でないように思います。多数派工作等々が先行する感じがありまして、政策的な方向性というものがしっかりと党内を一致しての方向性が形成されたかは、大きな疑問を残したように感じています。
そういう中で、野田さんがスタートされるわけですが、我々は従来から言っているように、震災対応については、しっかりと協力をするということを申し上げてまいりました。今までの国会に比べて、震災以降、法案の成立率も高くなってきているのは、我々もこういう点については、協力を惜しまない態勢で来たからだと思っています。
ですから、野田体制になっても、私どもは、震災の復旧、復興に協力するのは基本なので、ご相談があれば誠実に対応していこうと思っています。
ただ協力の前提として、今までも三党合意とか、マニフェストの問題点などを指摘してきたことも事実なので、まずはどういう方向性を打ち出していくのか。このことはしっかりと見ていかなければいけないと思っています。
特にこれで、2年間で3人目の総理が誕生するということになると思います。マニフェストの問題なども合わせて、当然に国民の信頼、信認というものをどうしていくかということを真剣に考えなければならない時期に来ていると思います。
したがって、私どもとしては、第3次補正予算というようなものが成立すれば、それは国民に信を問うべき時期が来ているのではないか。こういうことがこれからの対応の基本になってくると考えています。
まずは、新しい政権ができたら、一刻も早く臨時国会を開いていただくということを要求してまいりたいと思っています。

Q:野田氏は、三党合意を順守すべきとの主張の持ち主ですが、一方、海江田氏は、三党合意の見直しに言及し、代表選では177票を獲得しました。そのような民主党内の状況で、民主党がまとまって話ができる相手となり得るかどうか、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A:先ほども申し上げたことの繰り返しですが、この代表選を見ていると、なかなか党内を一致してリーダーシップを発揮してもらいたいということを申し上げました。当然、三党合意、マニフェストの見直しも、今まで協議をしてきましたが、誠実に対応していただけるという前提で言っているわけですが、今、おっしゃったような代表選の状況を見ますと、党内を掌握して一本化してリーダーシップを発揮するのは、なかなか厳しい状況があるのではないかと思っています。

Q:震災復旧、復興には協力を惜しまないとのことですが、これには3次補正も含まれますか。
A:3次補正も、中身がまだ分からないので、その段階で全部賛成というわけには、なかなか言いにくいのですが、基本はしっかりと復旧、復興に対応するものは、我々、協力していくというのは基本です。

Q:3次補正がどういう形にせよ、成立後は、解散総選挙を求める方向性には変わりありませんか。
A:3次補正がしっかりと、今まで予想されていたような本格的復旧をしっかりと用意するものであれば、3月11日以降の事態、ひとつ対応が出たということになるので、そういますとそろそろ信を問うということが、現実の日程になってこざるを得ない。我々は、それを主張して、今後の国会活動を行っていきたいと思っています。

Q:野田氏は、代表選において、いち早く大連立について言及し、自民党に対しては、101回でもプロポーズしたいと発言していましたが。
A:これも代表選を見ていると、そういう最初のご意思がずっと継続しているのかどうか、若干、変化もあったと思います。かねてから申し上げていますが、大連立というのは、例外中の例外ということであると思っていますので、私どもの基本的な態度は、そういうことで変わらずに進めていかなければならないと思っています。

Q:今後の自民党の役員人事について、どのようにお考えですか。
A:まだ申し上げることはありません。

Q:税、財政政策の分野で協力を求められた場合は、どうされますか。
A:これも大きな方向性は、だいたい一致してきたと言いますか、我々の線に近づいてきたことは事実だと思います。ただ、海江田さんは177票ということに言及がありましたが、この代表選の過程では、それに対する批判的な意見も相当強かったわけです。ですから、しっかりと党内を掌握される体制を作られるかどうかに、いろいろな問題の解決がかかってくると思います。

Q:解散について、公明党は解散に対しては、自民党ほど積極的ではないと思いますが、公明党との関係を今後どのようにされますか。
A:公明党とは長い間、連立をやってきましたし、今後も公明党との連携は、いろいろな基本であることは間違いありませんが、解散の時期については、先ほどから申し上げているように、政権の正統性自体に、非常にクエスチョンマークがつくようでは、これからの大きな政策は実行できないということですから、私どもはそろそろそういうことを問わなければならない時期が来ていると思っています。

Q:公明党との話し合いをされる予定はありますか。
A:いろいろとご相談をすることはあると思います。

Q:新代表から挨拶の電話はありますか。また、これからお会いになる予定はありますか。
A:現在のところありません。(了)

●1530〜副幹事長会議

民主党代表が決まったことから、直ちに副幹事長会議が持たれ、わが党の対応について総裁の考え方が示され、その方向性について共通認識を持つよう石原伸晃幹事長から指示が出されました。


8月26日(金)曇り夕刻から大雨

●0910〜国会対策正副委員長打合せ会/院内第24控室

今日予定された衆議院の本会議は開催されず、会期末の法案処理について与野党の考え方にすれ違いが生じ、午前中はその調整に追われた形になってしまいました。結果、参議院で懸案の法案処理が行われ、菅総理の退陣表明につなげることが出来ました。これから数日間は民主党の代表選挙で、我々はじっと耐えるときを迎えました。


8月25日(木)曇り雨

1615〜谷垣禎一総裁 定例記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見
(平成23年8月25日(木)16:15〜16:33 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

最初に、昨日、尖閣諸島沖で中国の漁業監視船2隻が日本の領海に侵入した事件がありました。これは、わが国の領域を侵す許し難い行為であり、大変遺憾です。言うまでもありませんが、尖閣諸島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土であることは明白でありまして、中国政府に対して再発防止を強く求めなければならないわけです。同時に、こうした中国側の行動は、日本の政治空白、並びに民主党政権によって脆弱化した日本の外交力の隙を突かれたものではないか。政府は日本外交の再建・強化を図ることに全力で取り組む必要があります。

2番目として、23日にツィッター対話集会を行いました。これに際しましては、多くの方々から私に対する質問をお送りいただきました。そして各種の動画メディアを通じてご視聴いただいたことに心から感謝申し上げたいと思っています。我々は、国民の皆さま方との対話、密接な対話が極めて大切であると思っておりまして、引き続き、こうした機会を設けてまいりたいと考えているところです。

最後に、本日のシャドーキャビネットですが、一つは「審議会等の存続期限の設定等による行政改革の推進に関する法律案」(議員立法)、並びに「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案」(議員立法)、これは4月28日を主権回復記念日にするものですが、これについて審議し、これを了承しました。また、「自治基本条例に関する論点整理」について、報告を受けたところです。

【質疑応答】

Q:ツィッター対話集会で、総裁は「民主党は早晩割れざるを得ない」との見通しを示されましたが、民主党代表選挙をどのように見ておられますか。
A:ツィッター対話集会で申し上げたことは、要するに、この間政治が混迷した基本的な要因は、民主党の中で、マニフェストをあくまでも守れ、国民との契約だと主張される方と、マニフェストは現実に破綻したから、撤回することが政策的に正しいという方々が正面からぶつかって、一つの政党、特に政権政党として、意思の集約ができない。したがって、政権をしっかり支えることもできない。私どもが交渉しても、果たして交渉したことが党の体制として守っていただけるのかわからない、つまり政党の体をなしていない。こういうところに、この間の政治の基本的問題点があるという私どもの認識から、このまま政党の体をなしていない状況では、早晩なんらかのカタストロフィーが来るのではないかということを申し上げたわけです。
従いまして、民主党の代表選挙についても、今は過程でありますから、どなたがどうとか、こういう個別の事を申し上げるつもりはありません。一番大事なことは、国民の前で、何というのでしょうか、政策論争というか、路線論争というか、どういう方向でこの日本の状況の中で政権を取っていこうとされるのかということを国民の前で堂々と議論して、一定の整理をつけていただくことが何よりも必要なことで、そうでなければ、政策論争、路線論争なき代表選ということになって、国益には全く反することになると思っています。
今、マニフェストということで申し上げましたが、今まで、我々はバラマキ4Kということを申し上げてまいりました。それだけではなくて、CO2の25%削減といったアンチビジネス政策を一体どうするつもりなのか。あるいは、「コンクリートから人へ」ということと言ってきたわけだけれども、こういった大震災による被害、災害に強い国土を作るとか、いろいろな観点があります。一体、「コンクリートから人へ」という公共事業を敵視する政策を一体どうするつもりなのか。あるいは、公務員総人件費の2割削減等々、混迷している問題はたくさんあります。こういった問題をきちっと整理していく。そういうことを各候補がなさなければならないのではないかと思っています。
そして、もう一つあえて申し上げておきたいことは、候補予定者とされる何人かの方々は、政治とカネの問題が従来からも指摘されてまいりました。そういう中で与党の代表になろう、多数党の代表になろうということでありますから、当然近々に、きちっと説明責任を果たされるものであると、私どもは考えています。

Q:関連で、民主党の代表選において、政策論争がまったく行われていない現状をどのように見ていますか。
A:これはいくつかの問題に分かれると思います。一つは、復旧、復興、これは相当な財源が必要とされる。しっかりと復旧・復興を図るためには、財源の調達をどうするかが整理されなければ、物事は進まない。
もう一つの問題は、前からも問題ですが、社会保障と財政の問題をどう解決するか。これがきちっとできないと、おそらく来年度の予算編成は、スムーズに進まないと思います。そういった、現下の重要課題にしっかりとした認識があれば、当然にそういうことも代表選の大きな争点になるはずですが、現状では、ほとんどそういうことが行われないで、候補と目される方々が口を開けば、小沢さんの件をどうするかと発言するのは、方向を見失っているということではないかと思います。

Q:自民党内には、今すぐにでも解散に追い込むべきとの声もあるようですが、解散・総選挙に対する谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A:マニフェストが破たんをしたということは、今までの民主党の執行部は認めている。そうすると、それをどうするのかということは、当然に国民の信を問うて、整理されないと物事は進まないということがあります。
それからもうひとつ指摘しておかなければならないのは、これで代表選を済まされると、おそらくあの党が政権を取って2年ですが、その中で3人目の総理が誕生することになります。そうすると、そういうことに対して、徹底的な批判をされてこられたのが、現総理の菅さんであり、民主党であったわけです。そうすると、当然にその言葉は自分に返ってくる。しっかりと国民の信を問うて、もう一回、政治の体制を立て直すということが、そろそろ現実の課題になってきているわけです。
もちろん震災復旧、復興もあるので、第3次補正予算はまだ内容がどういうものかわかっていない段階で、全部協力できるかどうかは、本当はありますが、しかし、基本的な姿勢として、第3次補正予算、復旧・復興等については、基本的な姿勢としては協力するというのは、動かないだろうと思います。しかし、そろそろ今のような問題点を整理して、新しい政治体制を作らなければ、現下の日本の状況は、乗り越える道筋は開けないということになってくると思います。それは私どもも、野党として十分に意識して行動しなければならないと思います。

Q:そろそろ政治の体制を立て直さなければとのことですが、それは第3次補正予算が成立した後にはということですか。
A:もう本当は今にでもすぐにやらないといけません。しかし、そうは言っても、震災の復旧・復興もあるじゃないかという現状を見て、今のような表現と言いますか、考え方をしているわけです。

Q:民主党代表選について、昨日、前原氏がこれまで路線の違った小沢元代表に支援を要請しましたが、このような状況をどのように見ていますか。
A:このことがどういうことを生むのか。まだ私は良くわからないので、コメントをするのも難しいのですが、今まで(前原氏が小沢氏に対して)強い批判をしていたことは間違いありません。そういう中で、前原さんに限らず、いろいろな方が小沢詣でのような様相を呈していること、そして、先ほど申し上げた問題点をどのように政策的に、路線的に乗り越えるかと言う議論が進まない中で、今のようなことが行われるのは、多くの国民から強い違和感を持って見られていることは間違いないと思います。
ましてや、小沢さんは、政治とカネの問題が今も議論されているわけですから、このことは政権の信頼、こういったことに強い影響を与えざるを得ないのではないかと思っています。

Q:今後の自民党のエネルギー政策について、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A:大きな方向はできつつあるというふうに思いますが、結局、現在の原子力の状況、それからエネルギーの状況を考えると、やらなければならないのは4つだと思います。
一つは、福島第一原発、これからも廃炉にしていかざるを得ないわけです。そういうことになれば、当然、エネルギーがタイトな状況が生まれますから、徹底的な省エネ、節電をさらにどうやるかということがなければなりません。
それに加えて、再生エネルギー、こういった問題をいろいろ研究開発をさらに進め、あるいは投資に対するインセンティブも進める。再生エネルギー法案はそういうものでありますが、そういう中でその可能性を徹底的に追及していくことは必要でしょう。
三番目には、さりながら火力発電だとか、LNGというのも、CO2削減をどうしていくかという一方で難しい問題がありますが、現実には、これも利用せざるを得ないだろうとも思います。そこをどのようにやっていくかということもありますが、このような問題がある。
そして、しかし、なおそれにもかかわらず、原発をすぐ取り止めるという方法は、私は取り得ないと考えています。もちろん、前提は安全性を徹底的に点検し、確保した上でということでありますが、要するに定期点検したものを動かす事ができない状況であれば、日本のエネルギーのひっ迫は、当然のことになってまいります。それに加えて、福島第一原発だけではなく、老朽化した原発の廃炉等々も考えても、相当長い期間が必要となります。そういったことも十分念頭に置いておかなければいけない。タイムスケジュールをどのように取っていくかということも大事だろうと思います。
以上の4つを組み合わせてやっていくということではないでしょうか。

Q:自民党の役員人事について、民主党代表選挙・役員人事等が終わってから検討されると思いますが、1月の党大会で一刻も早い解散総選挙・政権奪還を掲げた総裁として、今度の人事にあたって、どのような観点で人事を検討していくか、ポイントをお聞かせください。
A:全くの白紙です。全くの白紙で、素直な自然な心で、これから対応していこうと思っています。全く白紙で、あらゆる状態に対応できるようにしておこうと思っています。(了)

 


8月23日(火)雨曇り

●今日の国会

1040〜役員会後 石原伸晃幹事長記者会見

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年8月23日(火)10:40〜10:50 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

各紙の紙面、ニュースなどを見ると、民主党は代表選に向けて走り出しているようだ。その中で、忘れてはならないのは、東日本大震災で、総理はまったく言及していないが、大変重要な法案が積み残しになっている。ひとつは、二重ローン問題だ。機材を買ったが流され、ローンだけが残った。リース会社、それを買った会社ともに潰れる。こういうものへの手当は、岩手県で行われたような500億円程度では、決して十分にはならない。債権を買い取る機構を作って、幅広く、農林水産、畜産業などにも手を打たないと、そこに働く場所がなくなる。そういう認識が今の政府与党には、大変希薄であり危惧している。昨日まで、実務者の方々にが努力していただいたが、合意に至っていない。この問題は、なんとかしていかなければならない。

また福島第一原発事故の問題をめぐっても、世界が見ているので、これだけ大きな災害を起こした。人災との指摘もある。その資料、会議録などが焼却されている。その中で、政府が出す調査委員会の結果を世界の国々、国民が信じるのか。国会に確固たる調査委員会を作ることについて、民主党の中にも賛成する人はいるので、しっかりと今国会で、委員長提案で、これにも結果を出してもらいたい。

《谷垣禎一総裁発言》
「今国会も大詰めを迎えてきた。民主党代表選挙も混沌としている。しっかり注視しながら、先に進んでいきたい」との発言があった。

《大島理森副総裁発言》
「高校野球の決勝戦では、大変声援を頂き、感謝申し上げる。残念ながら優勝できなかった」との発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
「本日の閣僚懇談会で、菅総理から30日に内閣総辞職するとの発言があった。ようやく退陣することになったが、皆さま方のご尽力に心から感謝申し上げたい。(民主党代表選挙で)政策論争が全く見られず、小沢詣でなるものが繰り広げられていることは、かつての自民党でも、私が初当選の頃、そのようなことがあった。歴史は繰り返されると言えばそれまでだが、そういうことではなく、民主党代表選挙は総理大臣を決める選挙であるので、政策論争をしっかりやってもらわなければ、国民にとって非常に不毛である」と発言した。

《逢沢一郎国対委員長発言》
「子ども手当特措法は、本日の委員会質疑を見て、採決を判断する」
「二重ローン、私学学校助成法いわゆる補助率のかさ上げの法律、原発事故調査委員会設置法は、民主党の反対で難航している」との発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
「子ども手当特措法、再生可能エネルギー法については、日程を見ながら、参議院として審議をしていきたい。自民党が主導してきた法案に対する民主党の姿勢を見ながら対応していく」との発言があった。

《中曽根弘文参議院会長発言》
「私学学校助成法等については、是非成立させたい」
「参議院の選挙制度について、今後どのような形で進むか、今のところ未定であるが、非常に重要なので、注視している」との発言があった。

《小坂憲次参議院幹事長発言》
「民主党代表選を迎えるが、復興に協力しながら、早期解散を目指していく」との発言があった。

《石破茂政調会長発言》
「税と社会保障について、特命委員会で議論している。エネルギー政策についても、引き続き議論していく」
「二重ローンは、政府案で果たして農林水産業を救えるのか、しっかりただしていきたい」の発言があった。

《小池百合子総務会長発言》
「リビアのカダフィ大佐もついに追い込まれたが、我が国の『菅(カン)ダフィ』も30日に辞任する」とのジョークがあった。

《河村建夫選挙対策局長発言》
「岩手県知事選挙(8月25日告示、9月11日投票)、岩手県議会議員選挙(9月2日告示、9月11日投票)があるので、しっかり支援していく」との発言があった。

《茂木敏充広報本部長発言》
各社世論調査と本日19時半、党本部101号室で行われるツイッターによる谷垣総裁との対話集会についての発言があった。

【質疑応答】

Q:民主党代表選挙について、前原元代表が出馬の意向を示していますが、人物評も含めて、受け止めをお聞かせください。
A:個人的には、友人でありますが、政権に入ってからは、少し政策的に散らかす癖がついているような気がします。八ッ場ダム問題もそうですし、外務大臣時代の日米、日中についても、言いたいことは言うが、その後の始末を誰もしていない。そのことで、様々な面で、問題が生じている。そんな印象を持っています。いずれにしても、この問題は、谷垣総裁が発言していますが、誰が代表になるのかしっかりと注視した上で対応していかなければならないと考えています。

Q:前原氏は、今年の3月に外国人献金問題で、外務大臣を辞任したばかりですが、このタイミングで代表選へ立候補する意向を示していることについて、受け止めをお聞かせください。
A:これも個人的な見解ですが、問題について、しっかりと説明責任を果たしていない中で、今回、なぜ急に立候補を考えているのか。話をしたわけではないので、詳細は分かりませんが、やはり説明責任を果たして、しっかりと国民の理解を得たうえで、代表選に出る方が望ましかったのではないか。そんな印象を持っています。

Q:海江田経済産業大臣が本日の閣議後の会見で、辞任の意向を撤回しましたが、一度、国会の場で辞任の意向を表明しておきながら、撤回することについて、受け止めをお聞かせください。
A:辞任を撤回したのですか。理由は。これは民主党の代表選で、民主党議員の方々がどのように判断するのか。またその状況を見て国民の皆さまがどのように判断されるのか。私も正直言って、驚いています。

Q:民主党代表選の関連で、候補者や民主党内から、小沢元代表の党員資格停止処分を取り消して、挙党一致体制を求める声があがっていますが、このような動きが国民の理解を得られると思いますか。
A:理解を得られるかというご質問なら、なかなか理解を得ることは難しいのではないかと思います。代表が代わったからといって、民主党として決めたことを変えていては、朝令暮改の最たるものという批判が国民の皆さま方から出ることは、必然ではないかとの感想を持っています。(了)

●1245〜代議士会/院内第24控室→●1300〜本会議/本会議場

自民党代議士会では高木毅議運理事より本会議の議事の流れが説明され、了承されました。本会議場へ移動し、下記案件について審議されました。
【本日の議事】
@平成二十三年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法案(内閣提出第90号)→厚生労働委員長報告→討論(共産、自民、公明、社民)→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産反対)→可決
A電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案(内閣提出第51号)→経済産業委員長報告(修正)→異議なし採決→全会一致→修正議決
B電気事業法及びガス事業法の一部を改正する法律案(内閣提出第52号)→経済産業委員長報告(可決)→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産反対)→可決
C平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法案(環境委員長提出)→環境委員長趣旨弁明→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産反対)→可決
D石綿による健康被害の救済に関する法律の一部を改正する法律案(環境委員長提出)→異議なし採決→全会一致→可決
E災害弔慰金の支給等に関する法律及び被災者生活再建支援法の一部を改正する法律案(参議院提出、参法第19号)→災害対策特別委員長報告→異議なし採決→全会一致→可決
F東日本大震災関連義援金に係る差押禁止等に関する法律案(参議院提出、参法第20号)→災害対策特別委員長報告→異議なし採決→全会一致→可決

●1350〜副委員長会議/院内第23控室

本日の午前中に開催された役員会の様子について副幹事長会議で報告されました。

●1830〜記者懇談会/都内

民主党代表選や今後の政局について意見交換が行われました。


8月22日(月)雨曇り

●1130〜国会の様子

参議院では本会議が予定されているようですが、今日の衆議院は静かです。幹事長・役員室も誰もいません。

●1200〜国対正副委員長打合せ会/院内第24控室

子ども手当チラシや機関誌の話題は一般的には分かりにくいでしょ うね。細かいことに拘るな、とのご意見もありますが、公党間の合 意事項と違う民主党広報を出されてしまうと、それは認識違いでは 済まされず、相互信頼を失うことになります。自民党国対正副委員 長打合せ会で逢沢一郎委員長から苦言。


8月15日(月)晴れ 地元はお盆モード

●終日〜国会・地元とも事務所はお盆休み

総裁談話

総 裁 談 話
―終戦記念日にあたって―

平成23年8月15日
自 由 民 主 党

 本日、66回目の終戦記念日を迎えるにあたり、我が国並びに全ての国の英霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 先の大戦においては、多くの兵士が祖国を思い、家族を思い、戦地へと赴かれました。また同時に、多くの人々が戦火に斃れ、肉親や家屋を失い、苦難と窮境の日々を送られました。

 日本国民が享受している今日の平和と繁栄は、先人達が後世へと託した千古不易の愛郷心の上にあり、同時に、祖国の再興に尽力された弛まぬ努力のおかげである事を、片時たりとも忘れるべきではありません。

 我が党はこれからも、過去の歴史を謙虚に振り返り、戦争の教訓を次の世代に継承するとともに、先人が守り伝えてきたわが国の歴史・伝統・文化を尊重し、戦没者の方々に対する敬意と感謝の心を伝えてまいりたいと考えます。

 本年3月に発生した東日本大震災は、東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。

 我々は今こそ、終戦直後の焦土に怯まず、混迷の中に希望を見出し、国民の絆の力を結集させて戦後の復興を果たされてきた先人達の不屈の精神に学ばなくてはなりません。そして後世から、日本は震災を境に、より一層強い絆で結ばれた強靭な国になったと評される様、一致団結してこの難局を乗り越えていかなければならないと存じます。

 同時に、世界各国から寄せられた暖かい支援の心を胸に、アジア太平洋地域、並びに世界の平和と発展のために不断の努力を重ね続けていくことが、今日を生きる我々の使命であると考えます。

 8月15日の終戦記念日にあたり、我々自由民主党は、先人達から託された平和な日本を後世に引き継ぐことこそが戦没者の方々に報いる唯一の道であると確信し、引き続き、その実現に向けて全力で取り組んでまいりますことを国民の皆様にお約束申し上げます。

 


8月11日(木)晴れ

●今日の国会

●1215〜代議士会/院内第24控室→●1230〜本会議/本会議場

今日は公債特例法案が衆議院本会議で採決され、いよいよ民主党が国民との契約と強がっていた「子ども手当て」を撤回し、自公に協力を求めてきた公債特例法案が可決されるという重大な議事日程に臨みます。自民党代議士会では各議員からいろいろな意見が出されましたが、その意義などについて谷垣禎一総裁から説明がなされ了承されました。その後、本会議場に移動し、下記案件について審議されました。
【議事日程】
@東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法案(東日本大震災復興特別委員長提出、衆法第26号)→委員長報告→異議なし採決→全会一致→可決
A平成20年度一般会計歳入歳出決算・平成20年度特別会計歳入歳出決算・平成20年度国税収納金整理資金受払計算書・平成20年度政府関係機関決算書→決算行政監視委員長報告(是認すべき)→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産・社民反対)→承認
B平成20年度国有財産増減及び現在額総計算書→決算行政監視委員長報告(是認すべき)→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産・社民反対)→承認
C平成20年度国有財産無償貸付状況総計算書→決算行政監視委員長報告(是認すべき)→異議なし採決→全会一致→承認
D平成23年度における公債の発行の特例に関する法律案(内閣提出第1号)→財務金融委員長報告→討論→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産・みんな反対)→可決
E地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案(内閣提出第49号)→総務委員長報告→起立採決→賛成多数(自民賛成、共産反対)→可決
F運輸事業の振興の助成に関する法律案(総務委員長提出)→総務委員長報告→起立採決→賛成多数(自民賛成、みんな反対)→可決
G東日本大震災による被害を受けた合併市町村に係る地方債の特例に関する法律案(総務委員長提出)→総務委員長報告→異議なし採決→全会一致→可決
以上

■1500〜谷垣禎一総裁 定例記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見
(平成23年8月11日(木)15:00〜15:22 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

本日、特例公債法が衆議院を通過いたしました。特例公債法や再生エネルギー法等々、いよいよ詰めの段階ですが、我々の考え方、方向性につきましては、火曜日の会見で申し上げた通りです。3党での交渉の結果、マニフェストの4Kバラマキ政策、国民との契約であると豪語していたわけですが、結果として、白旗を掲げることになったということです。それから、現在のユーロ、ドル、こういった国際経済の状況を見ますと、日本からも何らかの信号を発しておかなければならないという思いもあり、協議で合意をする判断をしたわけです。

そして、さらに申し添えますと、菅総理自らが設定された退陣3条件の出口が見えてきたわけでして、昨日も総理を辞することについて、国会の場で総理自ら発言されたわけですが、己の出処進退については、国民に公言された言葉を守って、晩節を全うしてくださると考えています。

もう一つは、ツイッター・ミーティングを開催いたします。8月23日(火)19時半から、日本で初めてということですが、ツイッター・ミーティング(対話集会)を行います。これは、7月にオバマ大統領が「ツイッター・タウンホール」ということで実施したものと同様のものであり、日本では初めての試みです。この集会では、ツイッターを通して一般の方々から質問をしていただいて、私が投稿された質問に答えていく形式で行います。その模様はインターネットでライブ中継する。そういうことをやらせていただくことをお知らせします。

【質疑応答】

Q:今日の特例公債法の採決で、町村信孝氏が執行部の判断に反対であるということで退席しましたが、総裁の受け止めをお聞かせください。
また、先日菅総理が辞任を明言し、民主党内で代表選挙の動きが活発になっています。今日の代議士会で、民主党の新体制には閣外で協力すると発言されましたが、大連立は選択肢として考えていない理由をお聞かせください。
A:町村氏が、今回の合意について、批判的なお考えをお持ちであることは、承知しておりますが、大変残念なことだと思っています。
大連立をしない理由について、私はいつも生煮えで何を言っているかわからないと、皆さんに思われることが多いのですが、代議士会で申し上げたのは、要するに国家非常の時はいろいろなことを考えなければいけないので、いろいろな選択肢はあらかじめ排除することなく、全部持っているというのが私の考え方です。だけれども、今、大連立かと言うと、大体誰が相手かわからないところで、いろいろなことを、とやかく言うこと自体がおかしいと思います。もう一つは、こういう小選挙区制の下では、大連立をすることは、例外中の例外です。なぜしないのかとお聞きになりましたが、例外中の例外というのは当然だと思います。考えてみても明らかです。小選挙区で、私も民主党の方と戦いました。多くの民主党の方も自民党
の候補者と戦っているわけです。どちらが良いか、どう違うかということで、日本の政治の基本構造ができあがっているわけです。確かにたいして変わらないところもあります。がれきの処理を急がなければならないということは、変わりようもない。しかし、外交政策がどうだ、普天間基地をどうしていくのか。同じではありません。今、言語上は似たようなことになっているかもしれませんが、今までの経緯を見れば、手法であるとか、明らかに違うのははっきりしていまして、そう簡単に大連立かと。むしろ、そこまで違うのに大連立なんですかという問いが出てくる方が自然だろうと思っています。私は、かねがね申し上げていますが、災害の復旧復興ということで協力するのは当然だと申し上げています。その他のことで協力するのが当然だということは一度も申し上げたことはありません。当然、是々非々で臨まなければならないと思います。

Q:大連立はしないということは、自民党のコンセンサスとなっているのでしょうか。
A:総務会決定をしたわけでもありませんが、私はそのように考えています。

Q:町村氏に対して、何らかの処分は検討されますか。
A:腹でも痛くなったのではないかと、私は思ったのですが。

Q:本日の参議院予算委員会で、菅総理が復興対策本部で野党にも積極的に加わってもらいたいという言い方で参画を呼びかけましたが、第3次補正予算編成への協力の仕方を含めて、復興に対して、どのような形で協力するか、お考えをお聞かせください。
A:近々お辞めになる方から、このような呼びかけを受けること自体が、なぜ今こういう呼びかけがあるのだろうと当惑の思いを禁じ得ない。ですから、せっかくのお呼びかけですが、当惑しておりますので、答えもできないという状況です。どのように協力していくかということよりも、まだどなたが中心になっておやりになるか決まっていません。むしろ、これからおやりになる方から、こういうことは協力してほしいと、自らどのように問題を解決していこうかというお考えとともに、だからこういう点は協力してほしいというお問いかけがあるのが、順序ではないかと思っています。

Q:3次補正編成の協力も含めて、新しく代表になる方の考えを聞いてから、ご判断されるということでしょうか。
A:どなたが代表になられるか決まっておりませんし、その方がどのようなお考えで臨まれるのかもわかっておりません。特に私が重視したいと思っているのは、政策が同じなら良いではないかという俗事に入りやすい見解がありますが、どのような形で信頼関係を作っていくという政治手法も大事です。そういうことも含めて判断しなければならないと思います。

Q:8月15日は終戦記念日ですが、昨年に引き続き靖国神社を参拝されるお気持ちはあるか、その理由も含めて、お聞かせください。
A:今年は、私は家内の初盆ですので、実は家内の菩提寺の施餓鬼(せがき)等、8月15日にあります。どうしようかと随分迷ったのですが、15日は陛下もご出席になる武道館での全国戦没者追悼式もありますので、それは野党第一党の党首として参加しなければならないと思っております。どのように日程を作るか検討しているところです。靖国神社の参拝も、そこでどのようなスケジュールを作ることができるのか、この間は列車もタイトですので、そこを詰めているところです。

Q:閣僚の靖国参拝について、どのようにお考えですか。
A:私は閣僚ではありませんから、それぞれの閣僚のご判断だと思います。

Q:民主党代表選に名前が挙がっている人が何人いますが、その中で信頼関係が築けそうな方はいますか。
A:これからの向こうの党で代表選をされるので、野党からこっちの方が良いよねとか、この方はまずいよねということ自体、失礼ですし、今、じっと見守るというのが正しい態度ではないかと思っています。

Q:信頼関係が大事だとのことですが、今の民主党執行部と自民、公明の3党は、3党合意などをめぐり信頼関係が進んでいるように見え、事実上の閣外協力ではないかと思います。今の民主党執行部とは信頼関係ができつつあるという認識はお持ちですか。また、その流れを汲む方が、次の民主党代表にベターだとお考えですか。
A:どれがベターというのは、どの政権がというより、どの方が民主党の代表になるかということでしょうから、それについては、申し上げるのは控えたいと思います。ただこの間、岡田幹事長をはじめ、いろいろな努力をされたのは事実だと思います。

Q:自民党役員の任期が9月で切れますが、役員を組み直して、今後の国会攻防等にあたるお考えはありますか。
A:まったくノーアイデアです。任期は任期です。それ以外は、ノーアイデアです。

Q:読売新聞が新政権に対する提言を掲載しましたが、受け止めをお聞かせください。
A:読みまして、6項目でしたか、全部を暗唱できるかどうかはわかりませんが、それぞれ妥当なことを言っておられるという印象を受けました。

Q:関連で、消費税の上げ方や復興財源については、どのようにお考えですか。
A:細かな話はとにかくとして、やはり復興するときに、これだけの大きな災害ですから、財源をどうするかということがなくて、しっかりとした復興予算、第3次補正予算を組めるとは思えません。それでやはりこれは、一番大事なことは、税目、税率をどうするか、それはいつからそういう償還を始めるかとか、復興債を使うという方向は出ているのでしょうが、具体的な設計はまだできていません。
一番大事なことは、政治の一番中心になる責任者が決断をするということがないと、動いて行きません。今は菅さんが今まで退任しなかったということは、第3次補正、本格的な復興予算を作るのに、決断をする主体がいなくなっていた。いなくなったと言うと失礼ですが、決断をする主体が決断をしても、威令が及ばないことになっていたことが一番の問題です。やはり、今の問題を考えたときに、まずそれができないと、あとは話にならないということです。

Q:これから民主党に対峙するにあたって、何を武器にしていこうとお考えですか。また、自民党支持率は、思ったほどは上がっていない状態だと思いますが、その原因をどのようにお考えですか。
A:何を武器にしていくかということですが、武器はある意味、たくさんありすぎて、どれを使うかということですが、どの武器を使おうと思っているかは、普通はしゃべりません。いきなり使うとお考えください。
支持率は、思う通りにどんどん上がれば、誠に簡単です。世の中、思う通りばかりにはなかなか行かないなと悩みながら、着実に進んでいかなければならないと、自らに言い聞かせているところです。簡単に上げるのであれば、簡単だというのが原因だと思います。

Q:民主党代表選について、次の代表に増税反対を掲げた人が就任した場合、自民党としては協力関係を構築するのは、難しくなるとお考えですか。
A:そういう議論であるならば、信頼復興をどういう手立てでやって行くのか。お金を一切使わないでやるというお考えなのか。使うんだけれども、税以外のところで、これこれ出せますよということを明確に事実をもって示すことが必要になってくると思います。そのあたりの議論は、代表選でやっていただければ、やっていただくべきだと考えています。

Q:町村氏が本会議を退席しましたが、今後、こうした不満は収束していくとお考えですか。
A:こういうときの手法は、100%みんなが満足するということは、なかなか現実問題として難しいと思います。つまり、非常に、今のような公債特例法案で、徹底的に菅政権を絞めあげて行けというのは、菅政権を追い詰めるには良い手法かもしれませんが、しかし、他方、こういう経済情勢のときに、では自民党はマーケットや何かを十分に配慮しているのかという疑問、当然に批判も受けると思います。
そればかりやって、何も戦わなければ、野党としての存在価値があるのかという批判も出てくるので、そのなかで現状としてどうとっていくのかというのは、100点満点、あるいは全員が納得できるという答えは、なかなか簡単ではないと思います。
試行錯誤を繰り返しながら、できるだけみんなが一致できるように、できるだけ効果があがるようにやっていくしかないと思います。あとは、結果良ければすべて良しの世界で、それが良い結果を生み出すことができれば、そういう不協和音も収束していくと思います。

Q:政府は、原子力安全庁を環境省の外局として、設置する方針を固めたようですが。
A:結局のところ、どういうこれも100%満点の制度はありませんから、そこに環境省の下に置くとして、果たしてその人材はどうするのか。今までの保安院は、どちらかというと、事務方が中心となった組織になっていたように思います。そういう辺りもどうするのか。もう少し、具体的な組織づくりを見ないと何とも言えません。(了)

 


8月10日(水)晴れ 菅総理退陣時期明言

●1100〜緊急副幹事長会議/党本部510

緊急の副幹事長会議が開かれました。特例公債法案の取り扱いについて岡田幹事長らと協議した内容について石原幹事長から説明がなされ、次のステップへ入っていくことが確認されました。


8月9日(火)晴れ

1208〜役員会後 石原伸晃幹事長記者会見

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年8月9日(火)12:08〜12:20 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

皆さま方ご承知の通り、本日の東証株価が寄り付けから8000円台になり、前場の終了で8600円、400円という大幅な下落、ドル円レートも77円台と円高が進んでいる。世界経済の大きな荒波の中で、日本経済をどのように、しっかりと確固たる成長軌道に乗せていくのか、政府与党がまさに正念場に来ている。それなのに、代表選挙にかこつけて、誰が出るか、誰が出ないのかという話をしている余裕はなく、待ったなしの大変厳しい状況にあるという認識を示したい。

《谷垣禎一総裁発言》
「ご奮闘感謝申し上げる。先日来、マーケットが収まっていない状況であり、注視していく必要がある。日本としても、G7の効果が長続きしない状況であり、我々としてもどのように対応するか、意識していくことが大切だ」
「終盤国会をどのように整理していくか、各方面でご努力していただいている。特例公債法については、法案そのものが不要であるなどとは、一言も申し上げていない。一つ一つ問題点を詰めていく必要である。今週、山場を迎えるが、一致結束して対応していきたい」との発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
「特例公債法、再生可能エネルギー買取法についても、今週内に結論を出していきたい」と発言した。

《逢沢一郎国対委員長発言》
「がれき処理法の修正、閣法と議員立法両方出ていたが、まとまった。次は、二重ローンの法案に取り組んでいく」
「明日、決算行政監視委員会で平成20年度決算の質疑を行う」
「原発事故調査委設置法は、今日の午後、自民・公明・たちあがれ日本の3党で共同提出する」との発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
「11日(木)予算委員会を開く予定で調整しているので、衆議院のご協力をお願いしたい」との発言があった。

《中曽根弘文参議院会長発言》
「よく連携して対応していきたい。バラマキ4Kと言ってきたから、党内などが納得できる形で進めることが大事である」との発言があった。

《小坂憲次参議院幹事長発言》
「盆明けのことを踏まえながら対応したい」との発言があった。

《石破茂政調会長発言》
「3Kについて、我々の主張がどう通るか努力しているところだ。今朝の財金部会で、執行部にご一任いただいた」との発言があった。

《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。
「リビアのレンガジ川の反カダフィ政権から招待され、話をしてきた。日本の姿がまったく見えないというのが、アラブの主だった声だった」との発言があった。

《河村建夫選挙対策局長発言》
「会津若松市長選挙について、わが党の推薦候補が3000票差で勝利した。岩手県知事選挙について、県民党ということで、高橋博之氏を自民党岩手県連で推薦を決定した」との発言があった。

《山本一太政審会長発言》
「総合エネルギー政策特命委員会では、これまで16回会合を開き、明日の全体会議でわが党の方向性を取りまとめたい」との発言があった。

《森英介組織運動本部長発言》
「11日(木)夕方に、街頭演説会を開く方向で調整している」との発言があった。

【質疑応答】

Q:特例公債法案への対応について、本日の役員会や総務会などで、何か進展などはありましたか。また本日の午後に、民主党と協議を行うことはありますか。
A:政調会長が役員会で報告した通り、今朝の財金部会で一任を取り付け、それと同趣旨のことで執行部に一任をいただきました。本日17時に財金委員会の理事懇がセットされているので、それまでに一定の方向を出せればと思っています。今は石破政調会長、公明党の石井政調会長、民主党の玄葉政調会長の間、また私もこれから公明党の井上幹事長と連絡を取り、午後の段取りについて検討したいと思います。まだ時間は決まっていません。

Q:本日中にまとまれば、サインをする可能性もあるということですか。
A:後は、どういう形式でやるか、これから少し話をして決めていきたいと思います。

Q:執行部に一任ということは、石原幹事長が党の窓口になるということですか。
A:政策的なことは、もう石破政調会長が週末返上で詰めているので、あとは細かいところが残っているのだと思います。ただ、どれを文言に落とすのか。あるいはそうではないのか。そんなところが焦点だと思っています。

Q:昨日に示された、玄葉政調会長の案ですが、どのような感想をお持ちですか。
A:政調会長レベルでは、水面下でやっていて、公式文書やいろいろ日曜日に出ているものがありますが、最終的に三党間でまとまることが大切ではないかと考えています。十役会議でもいろいろな意見が出ましたが、特に参院サイドから、決して我々は特例公債法案に反対しているわけではない。党員の立場に立って、党の主張をしっかりと入れていただきたいというお話しだったと思います。

Q:これまで自民党はバラマキ4Kの撤回を求めてきましたが、玄葉政調会長の案ではそれにかなり隔たりがあると思います。どのような形での合意を目指したいとお考えですか。
A:ヤマは先週に越えました。子どもに対する手当てについては、子ども手当から、私どもの児童手当の拡充になりました。ここで、減額される金額が23年度は出てくる。それ以外、農家戸別所得補償は農業予算の枠の中、高校授業料無償化も枠の中。23年度補正予算で減額修正する主だった項目は、子ども手当の減額分しか主だったものはない。これをしっかりとどう書くかがひとつのポイントになってくると思います。

Q:高校授業料無償化、農業戸別所得補償について、来年度以降、概算要求に盛り込まないようにすべきなど、党内で主張する方もいますが。
A:ここは政策効果をしっかりと検証することが重要だと思います。その上で、どうするか。もちろん農家の戸別補償についても、民主党の皆様方も重点化していかなければならない。見直すということは認めています。それを文言として書くことができるかどうかが、一つのポイントになってくると思います。

Q:これまで民主党のマニフェスト検証委員会の結果を見て判断したいと発言されましたが、未だ検証委員会の結果が出ていません。幹事長のご所見をお聞かせください。
A:これは、今に始まったことではありません。「やるやる詐欺」ですから。その一環ではないでしょうか。

Q:マニフェストに対する取り組みがはっきりしなくても、話を進めるのは仕方がないということですか。
A:「やるやる詐欺」ですから。仕方がないのではないでしょうか。やらないですよ。やれないのかもしれない。それはわかりません。私には、少なくとも7月中にまとめると言ってきて、そのあとは8月上旬、日付を見ると8月9日、あまり期待しないで待っています。

Q:特例公債法案が進むと、参院サイドからは問責を提出するタイミングがなくなるとの声が聞こえてきますが。
A:23年度の特例公債法案は、反対する理由はそうないです。24年度以降、また無駄なことをやってくれば、反対しますが。ここは、やはり今日も総務会で議論がありましたが、23年度の特例公債法案と、24年度以降の特例公債法案の持つ意味は違うと思います。

Q:役員会の出席者からは、執行部一任という認識を持っていない方がいるようですが。
A:役員会で、何かに一任を決めるということは、慣例上ありません。報告だけです。わが党は総務会で執行部に一任されたということをもって党議とするのが、わが党の考え方です。(了)

●今日の国会

●1330〜副幹事長会議/院内第23控室

今日の役員会の様子について田野瀬良太郎幹事長代理より報告がなされ、また各部局より取り組み中の案件の報告がなされました。特例公債法案の取り扱いについて賛否が分かれており、今後幹事長が引き取り重要な決断をする運びとのこと。

■1730〜3党合意を受けて 谷垣禎一総裁記者会見

3党合意を受けて 谷垣禎一総裁記者会見
(平成23年8月9日(火)17:30〜17:53 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

特例公債法案の取り扱いを巡りまして、3党幹事長間で合意ができましたので、それについて申し上げたいと思います。特例公債法案の取り扱いですが、まず第一に、民主党マニフェストの主要施策、つまり子ども手当を除く、残りのバラマキ3Kについて見直すこと。その見直しについて、削減するということを前提に平成23年度の補正予算や平成24年度予算の編成過程等で措置をすること。第二に、子ども手当の撤回等歳出の見直しに伴う減額措置等、3次補正予算において行うことを法案の附則に明記することなどについて、3党間の幹事長で確認いたしました。この過程で、特に石破政調会長には、大変ご苦労を頂いて、おまとめを頂いたわけです。要するに、3党間でマニフェストの主要施策を見直す合意がされたことになります。

今の時点で、このような合意を得るに至っては、私どもも、とりまとめをできるだけ急ごうということでやらせていただきました。現在の経済、国際金融の動向も踏まえながら、急がなければならないことと、かねてよりわが党が主張してきたことが概ね受け入れられたということであります。政府与党において、これらが誠実に対処されるという前提で合意に至ったということです。

明日以降の法案の審議は残っています。再生可能エネルギー促進法案をどうしていくかということも残っていますが、わが党の中の、再生可能エネルギー促進法案の取り扱いも、概ね見通しがついてまいりました。したがって、菅総理が自ら勝手に設定された退陣3条件の出口が見えてきたということです。そうすると、当然のことながら、己の出処進退に関することについては、当然信義をお守りになることでなければならない。当然そういうことであろうと思います。せめて最後、天下に公言した自らのお言葉を履行されるべきであると、強調して申し上げたいと思います。

もしこの点が外れるということであれば、責任ある与党の民主党議員各位におかれては、不信任案を否決することで、自らが招いた国家の機能不全の状況を克服するために、今後こそ、覚悟を持った行動が求められると思います。

【質疑応答】

Q:特例公債法案については、週内に衆院を通過させるということでよろしいですか。また、昨日の段階で、自民党の考え方ということで出しているペーパーがあり、この内容と今回の合意内容とでは、かなり乖離があるようですが。
A:最初の点は、具体的にどのように審議するかは、当該委員会の理事会でお決めになること、また国対マターですが、ここまで大きな方向は合意ができたので、おそらく敏速に法案を通すということになるだろうと思います。二番目の点は、石破政調会長にお答えいただいた方がいいと思います。
A(石破政調会長):二番目の点は、ご指摘のように、昨日、自民党の考え方というものを提示しました。基本的に、残りの高速道路料金無料化、高校授業料無償化、農業戸別所得補償、すべて撤回を求めるというものでした。
しかしながら、わが党の考え方というものをすべて反映するために、ごく限られた時間で、自、公、民の3党で議論するということは、子ども手当だけでもあれだけの時間がかかったので、私どもとして、自らの政策の主張の正当性というのは、当然に認識していますが、さればこそ、今回の幹事長間の合意において、このような文言になっています。
高速道路無料化については、24年度予算の概算要求においては計上しない。高校授業料無償化及び農家戸別所得補償の平成24年度以降の制度のあり方については、政策効果の検証をもとに必要な見直しを検討するという文言になっています。
つまり、これを撤回せよというのは、何も言いがかりではなくて、一つは政策効果に乏しいと申し上げています。政策効果が乏しいからこそ、そこにお金を使うのは無駄だと言っていて、今後は、この高校授業料無償化、あるいは高速道路無料化、あるいは農家戸別所得補償の政策効果はどうなのかということ。党内で議論は尽くしていますが、さらにご理解をいただくべく努力をして、その検証作業をします。
政策効果を検証し、必要な見直しを検討するということですから、今後、3党において、この見直しが検証されることになります。見直すということは、今回、明言され、確認されたので、さらに私どもが昨日提示した、わが党の考え方というものがきちんと実現されるように、財源を生み出し、必要な、効果のある政策の実現に向けて努力をするということで、昨日のものと、本日の文書にかい離があるわけではなく、矛盾でも、後退でもありません。私どもの考え方が、これから先に実現するべく、さらに努力していくということです。

Q:今回の合意が約束されない場合、自民党としてはどのように対応しますか。
A:合意がまとまったときに、履行されないことを前提にいろいろ発言するというのは、公党に対して失礼ではないかと思います。むしろ、この合意を誠実に受け止めて、いろいろなことを努力していただけると思っています。

Q:自民党内には、民主党のマニフェスト検証委員会の結論を見てから判断すべきとの意見もあります。谷垣総裁は、会見冒頭の発言で、世界経済の問題、信用不安ということをあげられましたが、経済に対する懸念を持っているから、今回の判断に至ったということですか。
A:「隴を得て蜀を望む(ろうをえてしょくをのぞむ)」と言いますか、「多々益々弁ず」と言えば、いくらでも我々も主張したいこと、やりたいことがあります。
ただ、一つは、いまおっしゃった、こういう元はと言えば、ユーロの不安定さから発するものかも知れませんが、アメリカのドルにおいても国債の上限をめぐる、いろいろな動きで格下げが起こってきた。非常に国際マーケットが不安定なので、これがまた今は非常な円高が続いていますが、いつ、いかなるかたちで、どう動くかはなかなか予測がつかないところがあります。
そのときに、確かに欠陥の多い予算ですが、やはり政府がもっている手段というのは、予算によって担保されている政策をフルに動かすことだと思います。そういうような思いもあったことは事実で、いま望むことは、それならば政府としては、適切な政策運営に全力をふるってほしいと思っています。

Q:自民党内からは、譲歩しすぎではないかとの声もあるようですが。
A:何というか、こういう武器を確かに特例公債法案というのは法律ですから、予算の裏打ちとなるものですけれども、憲法上の規定によって予算に認められているような衆院の優越が定められていないので、我々にとっては、まっとうな予算ならともかく、欠陥のある予算なので、そのことを迫って行く、指摘するための大きな武器であったことは間違いありません。
ただ、私どもは、もともと特例公債法案がいらないというようなことは、一度も言っていたわけではありません。むしろ今日、このように問題になるのが、むしろおかしいのではないかという気がします。政権としては、予算執行の裏打ちとなる法案ですから、予算が通ったすぐあとに、やはり政権として政治生命をかけてこれを通す努力をもっとすべきであったと。我々が政権にあったときは、当然にそうしたと思います。
予算は参院に送ったけれども、衆院にホールドして、むしろ何で動かさないのかというような対応をしていた。ここに問題があったのだと思います。そういう政権としての政治運営の自覚のなさというか、指摘しないといけないと思います。
そういう武器としての面があったのは間違いないわけで、特に今、菅総理のこういう危機における政治運営が非常に袋小路に入っている中では、菅さんを追い込む武器足り得るものであったことは間違いないと思います。
しかし、これもいろいろな考量がありますから、その点だけを取り上げれば、もっと持つべきだという議論もあり得たと思いますが、いろいろな今の経済状況であったり、いろいろなことを多面的に考えれば。
それともう一つは、これは政局的に使うということもありますが、私は前から申し上げてきましたが、あくまで政策面の問題として、一つ一つ処理して、結論が出れば解決すると申し上げてきました。私どもが主張してきたものが、基本的にきちっとこの中に盛り込まれた結果で、そういう意味では、いろいろな意見がありますが、一つのタイミングだと思います。

Q:これで菅総理が言うところの退陣の条件が整ったという側面がありますが、党内にはそれでも菅総理が辞めないのではないかという見方もあります。特例公債法案が成立する見通しとなったことで、菅総理が辞める度合いについてどのようにお考えですか。
A:要するに、この条件もいかなる思いがあって設定されたのか、私はわかりません。一方的に設定されたものですから、菅さんがどうされるかということは、私は自分の心の中を見通すように、菅さんの心の中を見通すことはできません。しかし、やはり政治家が自らの進退をここに賭けるかの如きご発言をされたからには、当然それをお守りになければならないものだと思っています。
先程、これが守られなかった場合、どうするかというご質問がありましたが、こういうものができた時に、すぐに守れないこともあり得るだろうとか、言う必要はないと思います。まだ、私はそこのところは、政治の言葉に対する信頼を持ちながら、行動していきたいと思っています。

Q:これで菅総理が辞めるだろうということで合意に至ったのですか。
A:先程から申し上げているように、この特例公債法は菅さんの進退を賭けるべきものでもない。あまりにも政局的に利用するべきものでもない。第1次補正の時に合意ができているように、何度も申し上げていますが、特例公債法案が不必要な法律だと申し上げたことは一度もありません。必要だと思っています。バラマキが大量に含まれている。バラマキの財源を特例公債に求めるのはおかしいということですから、その克服方法がこの中に書き込まれているわけで、そうすれば条件が整ったということです。菅さんがお辞めになる、お辞めにならないということを、直接念頭に置いて合意したわけではありません。そういう言葉を吐かれているわけですから、政治家である以上、当然お守りになるものだろうと思っています。

Q:冒頭に、菅総理が辞めない場合は、民主党内の努力を促したいと発言されましたが、自民党から不信任案の再提出などはされないのですか。
A:まずこれは民主党の中で、お考えになるべきことだと思いますし、民主党の中というよりも、菅さんご自身がお考えになるべきことで、自民党がどうするかということは、そこから先の話ですから、ホップ・ステップがまだない中で、いきなりジャンプをどうするかと言われても、なかなかお答えが難しいです。

Q:結局のところ、この合意ができたということで、衆議院でも、参議院でも賛成するというのが基本的な考えでよろしいのでしょうか。
A:政治の場合、何が起こるかわかりませんから、全部見通すわけにはいきませんが、基本的な条件は整った。だから、衆議院では賛成することを前提に、対応していくということだと思います。

Q:煎じ詰めれば、国益を考えて判断したということでしょうか。
A:これがすぐどのように、どう効いてくるかわかりません。しかし、いろいろなマーケットの不安要因は取り除く必要がある。それが一つのタイミングであるかなということを考えました。

Q:3次補正に関して、復興債の償還方法について、各党で検討を進めるとのことですが、新体制になれば、こういった問題に対して、民主党と議論していくお考えでしょうか。
A(石破政調会長):これは、そこにあるように、復興基本法8条には、復興債の償還財源の具体的内容や償還ルール、あらかじめ決めることとされているその償還の道筋、これを定めるように決まっています。まだ民主党内部におきましても、増税すべからず、その財源に何を求めるか等々で意見がまとまっていると承知していません。閣議決定もなされておりません。そういたしますと、各党で検討を進めるという文言は、各党間で協議することと違う文言の構成になっています。それぞれ民主党は民主党として、見解をまとめよということですし、わが党の中もまだこの議論は収斂していません。それぞれの党が考えをまとめていない段階で、3党で協議しても意味のないことですから、各党で検討を進めるということは、わが党はわが党で、民主党は民主党で、民主党の中がまとまったかわかりませんが、私どもとしては曖昧性というものを排除した上で、このような形で償還する。財源は斯くの如しであるということで協議に臨むことだと思っています。その時期がいつかということは、菅政権なのか、そうではないのか。常識的に言えば、菅政権ではないと思いますが、どの政権であれ、わが党の考え方を早急にまとめる必要があるという認識をしておりまして、その作業を早急に進めたいと思います。

Q:これで菅総理の退陣条件が整ったということで、今後新体制になった場合は、民主党・政権との距離感をどのように取っていくのですか。
A:これは、どういう方がどのような政策、政治運営の手法のお考えを持って出て来られるかということによって違うと思います。ですから、我々は、復旧復興に関しては協力していくというルール、考え方で今までやってまいりまして、そのこと自体、変化はないですが、やはりこういうものも相手あっての対応ですから、頭の中はまだ全くのノーアイディアです。(了)

 


8月5日(金)曇り雨晴れ

●今日の国会

なかなか議論が噛み合いません。民主党の委員長職権による本会議が強引にセットされ、国会は「不正常」です。

●0910〜国対正副委員長打合せ/院内第24控室

不正常の状態にある国会ですが、来週の予算委員会集中審議(外交・防衛)の終了を持って正常化していくことで与野党調整が図られています。来週は最も緊張する場面を迎えることになるのではないでしょうか。

●1200〜副幹事長懇談会/院内第23控室

今日の昼食は「牛丼」でした。本会議が流れ、事前打合せが情報交換会になりました。


8月4日(木)曇り晴れ

●1245〜代議士会/院内第24控室→●1300〜本会議/本会議場

「子ども手当て」について民自公で合意に至ったとの報告ですが、要点は「民主党マニフェスト一丁目一番地の『子ども手当て』を廃止し、自公が主張してきた本来あるべき『児童手当て』に戻ることの意味」で「子どもを育てるのは『社会』(民主)か、『家庭』(自公)か」の大きな違いがあります。

1502〜谷垣禎一総裁 定例記者会見

谷垣禎一総裁 定例記者会見
(平成23年8月4日(木)15:02〜15:20 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】

最初に申し上げたいのは、子ども手当の問題です。この間、民主・自民・公明の3党間で、いろいろ協議してまいりましたが、今日の午前中の3党幹事長・政調会長会談で合意を見たわけです。これは、民主党マニフェストの目玉政策であった子ども手当はこれによって廃止となる。児童手当の制度に戻ることになったわけです。政権の看板政策を取り下げるということで、政権の正統性は大きく損なわれたのではないかと思っている。子ども手当については、我々はかねてよりその問題点を指摘してまいりました。子どもは社会が育てるという理念も不明確さ、これは説得力がないのではないか。それから財源確保の目途というものも全くない、実現不可能なバラマキであった。今回そういった我々が指摘してきたことが、受け入れられた結果になったと考えています。これを詰めて考えますと、総選挙において、国民との契約だということで約束した主要政策を転換する以上、本来であれば、その理由を十分に国民に説明して、選挙で信を問うという手続きが本来であれば必要なのだろう、そういう類のことです。今、震災等々で、そのようなことが直ちにできるかという議論はもちろんありますが、条件が整い次第、そのような手続きを踏むべきではないかと私どもは考えています。民主党の中では、マニフェスト検証委員会が設けられているようですが、そこできちっとした結論をお出しになる。私はそのことが不可避であると考えています。

今日、海江田経済産業大臣が記者会見をされて、人心一新のために経済産業省事務次官、原子力安全・保安院長、資源エネルギー庁長官を更迭する。中味は会見でははっきりしませんが、ほぼそういうことを含んだ人事を行うということでした。この時期は、人事異動の時期ではありますが、私は政治の責任と申しますか、総理、あるいは大臣の責任を言わば棚上げするような形で、このような人事を行う点について、疑問を感じざるを得ません。この3人の方が復旧・復興の障害であると言うのであれば、なぜこの時期に唐突に更迭の決断をしたのか等々、明確に説明される必要があると考えています

3点目に申し上げたいのは、国会対応ですが、議運委員長の職権で、明日の衆議院本会議がセットされたと聞いています。巷間、特例公債法を一挙にやるんだというような話もありますが、他方で先程申し上げた子ども手当等、手順を踏んで、3党間で真摯な話し合いを進めている一方でそういうことが行われる。案件も何も定まらないままで本会議を立てる。これは理解し難いことでありまして、大変遺憾であると思っています。政府・民主党は、誠実かつ良識ある対応をすべきだということを強く申し上げたい。

【質疑応答】

Q:解散総選挙について、条件が整い次第、手続きを踏むべきとのことですが、その手続きに関して具体的にお聞かせください。
A:復旧・復興というテーマが一方であります。地方選挙においてもどうするのかという議論があって、地方選挙と国政選挙は必ずしも同一に見るべきではないのかもしれませんが、その辺のいろいろな条件もよくよく見ながら、考えてみなければならないと思います。

Q:地方選挙がひと段落すれば、国政選挙を行う態勢は整うとお考えですか。
A:できるだけ早くそのような手続きをとるべきと考えています。

Q:本日、子どもに対する手当について、3党の間で修正合意しましたが、これが特例公債法案に与える影響をお聞かせください。また、石破政調会長は、「必要条件ではあるが、十分条件ではない」と発言していますが、谷垣総裁のお考えをお聞かせください。
A:私もまったく必要条件ではあるが、十分条件ではないと思っています。第1次補正のときに、3党合意というものがあります。ここには、しっかりと書いてありますが、読み上げると、「子どもに対する手当の制度的なあり方や、高速道路料金割引制度をはじめとする歳出の見直し及び法人税減税等を含む平成23年度税制改正法案の扱いについて、各党で早急に検討を進める。そして、平成23年度第1次補正予算における財源措置として活用した、年金財源については平成23年度第2次補正予算の編成の際に、その見直しを含め検討を行う。これらを前提として、特例公債を発行可能とする法案について、各党で成立に向け真摯に検討を進める」。これを淡々として行けば、道はおのずと開けると考えています。

Q:バラマキ4Kのすべての撤回を求めるというお考えですか。
A:どうされるのですかということをしっかりと示していただかないと、我々としては、なかなか対応がしにくいです。

Q:高校授業料無償化や戸別所得補償の撤回を求めるということですか。
A:一体、来年度予算をどう作るかということに全て関連してまいります。

Q:子どもに対する手当について修正合意したことを受けて、民主党の岡田幹事長は、「子どもは社会で育てるという理念は貫かれている」。玄葉政調会長は、「来年の4月から児童手当になるのではなく、別途検討することになる」と発言していますが、こうした発言は、民主党が児童手当に戻ることを認めていないということだと思いますが、谷垣総裁の受け止めをお聞かせください。
A:事態に正面から向き合っていない発言だと思います。あの党の中でもいろいろ議論がおありですから、我々が公党間で議論したことを正面からお認めになる体力がだんだんなくなって来ているのかもしれません。

Q:財源を見出せず、子ども手当の撤回することになりましたが、今後の自民党と民主党の関係にどのような影響があるとお考えですか。
A:これは選挙の時の看板政策、公約です。子ども手当もそうですが、子ども手当の法案自体は、もうすでに撤回して、つなぎというようなことで、今日、どこを目指すのか明確でないままに来たわけです。すでに破綻は明らかですが、そのことを今回、認めざるを得なくなってきたということです。
それだけではなくて、例えば、政治主導をやるというのも看板政策だったと思いますが、その法案も撤回をしてしまったという状況で、彼らの、選挙のときに掲げた国民との契約というのは、今や履行不能と言うのでしょうか、完全に破綻しています。与野党の関係というのであれば、与党間の関係もいろいろありますが、できるだけ近い時期に、そのことを正面から認めて、解散して信を問うことが、だんだん大きな課題になってきているということでしょう。当然にやらなければならない課題になってきているということだと思います。

Q:撤回により、政権交代の意義がどれくらい失われたとお考えになりますか。
A:つまり歯に衣着せず申し上げれば、あのとき掲げた公約の主要部分が根拠のないものであり、維持できないものであったということが明々白々になってきた。彼らが政権をとった基礎は失われています。政権交代の意義をおっしゃいますが、それは欺瞞によって築かれたことが明らかになってきたわけです。野党の立場でなく、与党の立場になっても、財源は見つからなかった。そして、復興財源の議論もなかなか壁にぶつかっています。そういうところを正直に認めていかないと、おそらく来年度の予算も組めないし、それから復興に対するきちっとした復興予算も組めないだろうというところに来ているのではないでしょうか。ですから政権の立場に立っても、まずは正直に事態を直視して、そこからどうやって政権としての責任を果たしていくかということを、お考えにならなければならないときに来ているのだと思います。

Q:高校無償授業化と農業戸別所得補償について、自民党としてはどのような姿勢で臨みますか。
A:私どもの基本的な考え方は、直接支払いというものもありましたが、基本は担い手を育てていくということだったんです。担い手を育てるということは、産業として競争力のあるものに農業を持って行こうと。そのためにやはり農業を中心的な担い手、ここを育ってもらわないといけない。ここを強くしないといけないというのが基本でした。そういう中で、戸別所得補償というものは、そういう考えとは違って、全ての人に、全ての農業者にこういう発想で、バラマキをしているわけでして、本当の担い手を強くしていこうという発想が、私は欠けていると思います。ですから、我々からすれば、当然そういう批判をしていかなければならないということだろうと思います。

Q:少なくとも来年度には撤回させるということでしょうか。
A:彼らがどうするのかわかりませんが、どうされるのですかということを伺っているのです。

Q:高校授業料無償化については、同じようにお考えですか。
A:高校授業料無償化についてもそうです。まず、どうされるのですかということです。

Q:与党側が、明日の衆議院本会議での特例公債法の採決の動きを見せて、国会が不正常になりそうですが、採決になった場合、反対という立場を取られるのですか。
A:向こうがどうしてくるのか、仮定のことばかり言っても仕方がありませんが、本当に乱暴な、独断的な行動を取られれば、それはなかなか我々の対応も限定された対応しか出てこないということもあり得るかもしれません。

Q:総裁はかつて、菅総理が居座っているのは災害だという認識を示されました。菅総理に早期退陣を求めていく、菅総理が居座ったまま、3次補正や概算要求に臨むべきではないということと、退陣3条件との整合性の問題をどのようにお考えですか。
A:退陣3条件というのも、そもそも考えれば、我々が合意して、3つの条件ですね。はい、わかりましたといったわけでも何でもないのです。総理の方で、ご自分の思いとして、このように言われたわけでしょう。だから、我々は、(総理が)辞めるために、全て無条件で飲み干しましょうという立場にはいないと思っています。私は今でも、先程少し触れられましたが、第3次補正予算をどうしていくのか、菅さんの下ではやるべきではないし、やれるはずもない。例えば、復興財源自体も結局のところ、明確にできていないのは、そういう財源を確保するのは、突き詰めていけば、税をどうするかということになってくると思います。それは、やはり政治責任者の決断というものが背景になければ、できることではないと思っています。もうじき辞めていく方が政治決断をするという類のことではないでしょう。私はそのことを強くそう思っていますので、その点は、菅さんは過分なものを条件にしておられると考えております。(了)

●1830〜国対正副懇親会/都内

今後の国対の取り組みについて逢沢一郎国対委員長を囲んで意見交換が行われました。


8月2日(火)曇り

■1015〜役員会後 石原伸晃幹事長記者会見

役員会後 石原伸晃幹事長記者会見
(平成23年8月2日(火)10:15〜10:35 於:党本部平河クラブ会見場)

【冒頭発言】 −役員会の内容説明−

福島県、新潟県の豪雨で、お亡くなりになられた方、被災された方に、心からのお悔やみを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りする次第である。
一番気になるのは、このような大きな災害があったにも関わらず、菅総理の動静を見ていると、危機管理センターに行ったこともなければ、防災担当大臣、国土交通大臣に的確な指示が本当に出されているのか疑問を持たざるを得ない点である。東日本大震災は、本当に未曾有の大災害だが、今回の集中豪雨等も規模から言っても、かなり大きな災害であるとの危機意識が欠落しているのではないかと大変危惧している。私の経験からしても、国土交通大臣の時に、新潟で同じような集中豪雨があり、信濃川の主流が決壊して、多くの方が亡くなられ、床上浸水などがあった時に、現場に出向いた経験がある。行きはヘリコプターで言ったが、帰りは飛行機が飛べなくなる中で、新幹線も止まった。車も時下雨量が50ミリを超えると前が見えない状態であった。こういうものは、非常に注視していかないと、そこに暮らす方々、特に高齢者の方が多いところでは、大きな問題であったということを認識しているので、政府においては、これからでも遅くないので、十分な注意と手当てをしていただきたいと考えている。

《谷垣禎一総裁発言》
「アメリカでデフォルトを回避した債券発行の限度額を引き上げる法律が成立したが、依然として円高が続いており、この円高は日本企業にとって大変大きなダメージにつながる部分があるので、注視していかなければならない。政策面では、政調会長に努力をいただいているが、一致結束して、国民に光が差すようにやっていきたい」との発言があった。

《石原伸晃幹事長発言》
「原賠法のスキーム法は、本日採決となる。その他、二重ローン対策法、がれき処理法の成立も震災復興に必要なので、ご協力をお願いしたい。再生可能エネルギーに関しても、総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員長)の下で、今日は、わが党の原子力政策にネガティブだと言われている辛口の方にお出でいただき、話を聞いて、過去の政策の反省・整合性等々も含めて、議論を煮詰め、4日(木)・5日(金)に論点メモを取りまとめて、議論していただくことになっているので、早急にわが党の見解を取りまとめていただきたい」
「昨日、新藤義孝衆議院議員、稲田朋美衆議院議員、佐藤正久参議院議員が韓国を訪問した。執行部としては、国会情勢などを考えて、9月2・3・4日に日韓議連が訪韓するので、その時に一緒に訪韓して、先方の政府高官に自分たちの真意を伝えた上で、鬱陵(うるるん)島を訪問してはどうかという話をさせていただいたが、個人の資格で訪韓された。日韓友好は大事にしなければならないが、テロリストと同等のような形で入国を拒否するとか、一部の市民団体が写真を焼くとか、唐辛子をかけるとか、友好に日々をさすような行為が韓国で見られた。入国を拒否したことは甚だ遺憾だと言わざるを得ない」と発言した。

《逢沢一郎国対委員長発言》
震災関連法案の日程についての発言があった。

《脇雅史参議院国対委員長発言》
「原賠法スキーム法案、地方選挙延期法案は、明日の本会議で処理する」との発言があった。

《中曽根弘文参議院会長発言》
「震災関連の法案はしっかり成立させたい。会期末に向けて、衆参連携して対応していきたい」との発言があった。

《小坂憲次参議院幹事長発言》
「終盤国会の進め方について、しっかりまとまりながら対応していきたい」との発言があった。

《石破茂政調会長発言》
今日の厚労部会での、子どもに対する手当の修正協議についての発言があった。

《小池百合子総務会長発言》
本日の総務会についての発言があった。

《河村建夫選挙対策局長発言》
埼玉県知事選挙、岩手県知事選挙(9月11日投票)についての発言があった。

《その他の発言》
「本日成立する歯科口腔保健法案は、2年前の麻生内閣時に、成立しかけたが、民主党によって審議未了となり、廃案に追い込まれた。名前が変わっただけで、内容は変わっておらず、石井みどり参議院議員・関口昌一参議院議員のご尽力により、民主党の党利党略で対応しているものが、一目瞭然のものであるので、これからしっかりインフォメーションを出していかなければならない」との発言があった。
韓国入国問題について、複数の議員から(幹事長発言と)同趣旨の発言があった。
子どもに対する手当については、「原理原則を貫くべきだ」という意見、厚労部会で出たような意見があった。

【質疑応答】

Q:子どもに対する手当について、今朝、自民党の厚生労働部会で石破政調会長に一任ということになりましたが、これを受けて、本日中に3党幹事長・政調会長会談を行う予定はありますか。
A:まだセットされていません。一任を取り付けることができ、役員会でもご了承されたので、この後の総務会にご報告をして、そこでご一任を頂戴したら、その後、石破政調会長がフリーハンドをもって交渉にあたられる。これは7項目目に、幹事長もということなので、必要とあれば、3幹事長、3政調会長での会談になるものと思っています。

Q:関連で、民主党の岡田幹事長は、石破政調会長の案に対して、大幅に譲歩する考えを示しているようですが、石原幹事長のお考えとして、今日中にまとまるという見通しをお持ちですか。
A:まだ先方から会談を持ちたいという話がないので、今は何とも言える状態ではありません。ともかく総務会でご一任をいただいて、交渉のテーブルに一日も早く着くべきだと思っています。

Q:子ども手当への対応について、谷垣総裁からはどのような発言がありましたか。
A:先ほどご報告させていただいたように、政策面では政調会長に努力いただいているが、一致結束してやっていきたいとのお話しがありました。

Q:自民党の議員が鬱陵島を訪問したことについて、佐藤正久参議院議員は、一度は総裁や幹事長などに認められたもので、それが一転して再考を求められたと説明していますが、その事実関係についてお聞かせください。また、石原幹事長は国会の開会中だということで、日韓議連が訪問する時期に行ってはどうかとの提案をされましたが、一方で、小池総務会長や山本有二衆議院議員は、外遊の許可が下りている状況だと思いますが、この整合性についてはどのようにお考えですか。
A:非常に誤解があるのではないでしょうか。山本有二議員の外遊は出ていません。小池総務会長の場合は、プロトコルとしてベンガジ政府側から正式なオファーが来ています。視察と政府間との協議というものは、まったく異質なものです。

Q:関連で、佐藤正久議員が主張していることについては。
A:誤解ではないでしょうか。そういう事実はありません。

Q:一度も、総裁、幹事長は。
A:ございません。

Q:関連で、今朝の自民党の外交部会では、「領土を守る自民党」というスローガンをうたったにも関わらず、軸がぶれているのではないかとの指摘があったようですが。
A:子ども手当がどうなるのか。それに関連して、特例公債法がどうなるのか。被災地の関連法案がどうなるのか。これから2週間は、大変、内政的には重要な時期です。そんなときに、主要メンバーが党として欠落しているということは、望ましい状態だとは到底思えません。

Q:子どもに対する手当について、岡田幹事長が石破政調会長の案に譲歩する姿勢を示していることから、合意が近いのではないかとの見方もありますが、これが合意に至れば特例公債法案も大きく一歩進むと言われていますが、石原幹事長のお考えをお聞かせください。
A:これは政調会長が玄葉政策調査会長にお話しをしていますが、必要条件ではあるが十分条件ではないと話されたと聞いています。4月28日の3党政調会長合意を呼んでいただければ分かると思いますが、子ども手当だけでなく、いわゆる不要、不急の政策についての歳出面での見直し、そういうものについて民主党の方では、マニフェストの検証委員会で検証されているので、その結果をみないと今のお話しのことについては、合意文書の内容からしても、一緒くたに行く話ではないと思っています。

Q:自民党議員の鬱陵島訪問について、石原幹事長は国会が終わってから訪問をとのことですが、韓国側は、8月12日に竹島において全体会議を開催する予定です。これはわが国固有の領土である竹島に対する侵害行為だと思うのですが、受け止めをお聞か瀬ください。
A:その点については、日韓議連など、外交ルートを通して、そういうものを催さないようにと先方に投げかけているところです。日韓関係は極めて良好な形で推移しています。領土問題が存在するのは事実かもしれませんが、そのことで全ての関係を台無しにするようなことがないように、慎むべきは慎み、守るべきは守るという立場で臨むのが、外交ではないかと考えています。

Q:復興財源について、政府は今後、臨時増税という形で基幹税を含め、増税財源を賄いたいという考えですが、石原幹事長の評価をお聞かせください。
A:わが党の考え方は、すでにご説明させていただいていますが、分別管理をした国債を発行すべきである。国債の発行年数は税調などで議論をしていますが、常識的に言えば、建設国債が60年償還を考えれば、60年というのはひとつの目安になると思います。その償還財源をどうするかというところは、今のご質問の点だと思いますが、私はインダイレクトタックスではなくて、法人税、所得税などに上乗せする方式が望ましいと思いますが、それは債権の発行、すなわち年数が長くなれば世代間が代わることになるので、金利ゼロの国債、マイナスの国債なども考えられる。そういうものの組み合わせがはっきりした段階で、償還財源を確固たるものからとることを決めればいいので、今すぐに増税ありという議論にはならないと思います。

Q:つまり世代間で分かち合うということですか。
A:要するに、これも確率論ですから確固たるものは分かりませんが、これから整備するインフラ、新しい街は、50年、100年続きます。それは一世代ではない。60年で2世代から3世代と言われているので、世代間で長く負担をするという方法もありますし、そうすれば単年度の負担は小さくなります。そういうものの議論をしていくときで、私どもの基本法を丸飲みされたので、次は国債をどういうものを出すのか、分別管理した、どんなものをだすのかということがあれば、増税論議は先になるのではないかと思います。

Q:菅総理は、特例公債法案が通らなければ辞めないとの意向を示しているようですが。
A:そもそも論で恐縮ですが、6月2日に辞めると言った総理大臣が何をしろということは、間違っているのではないでしょうか。私たちは必要なことは処理しますし、そうでないものは協力しない。この立場に変わりはありません。子ども手当についても、何で実務者、政調会長間でご苦労いただいているかと言えば、10月支給のあとがどうなるか決まっていません。これをそのままほったらかすのは政治の責任として、あるまじきことだからと思うからこそ、今、政調会長にご苦労をしてもらっています。
特例公債法案も同じです。アメリカの合意を見ても明らかなように、日本は緩いです。いくらまで出せるということはありません。アメリカのGDPが単純に日本の倍だとしても、1200兆円のところでアメリカはキャップが効いています。日本はGDPが半分としても地方を合わせたら1000兆円。そういうことを考えると、そういう点にも踏み込んでしっかりと冷静に議論ができる場がこれから与野党、党派関係なく必要ではないかと考えています。

Q:子どもに対する手当について、自民党の石破政調会長の案にある額面1150万円、児童手当の改正が大きな柱になっていると思いますが、これらについて民主党が譲歩してくれば、展望が開けてくるというのが、自民党の雰囲気と考えていいですか。
A:石破ペーパーの最初に、見直しにあたっては、本制度が先の総選挙における大きなテーマのひとつであったこと、かつ現政権の諸政策の中で重要な位置づけがなされていることに鑑み、3党間で合意を得て見直す場合には、国民、有権者に対して、その理由を明らかにし、理解を求めることが公党として果たすべき責務であるということを冒頭に申しています。
簡単に言えば、5兆4千億円の金はすぐに出てくる。2万6千円をみんなにあげます。地方には負担させませんと嘘をついたわけですから、もらった人はいないので、そこを謝るべきは国民の皆様に対して誤ると。そこがスタートではないでしょうか。そしてその後、具体的な金額についても、所得制限のところですが、所得制限の基準を、手取り年収860万円程度を目途とすると、石破ペーパーでは修正をさせていただいています。ですからここは目途なので、ご指摘があったこれから政調会長、幹事長が入った場で、議論がある点ではないかと認識しています。(了)

●1200〜副幹事長打合せ/院内第23控室

副幹事長らの昼食懇談会です。昼のお弁当を突っつきながら情報交換が行われます。稲田朋美議員も元気に出席されました。

●1245〜代議士会/院内第24控室→●1300〜本会議/本会議場

代議士会では今日の本会議で審議される案件について高木毅議運理事から説明がなされ、全会一致で了承されました。その後、本会議場に移動し下記案件について審議されました。
【案件】
@歯科口腔保健の推進に関する法律案(参議院提出、参法第13号)→厚生労働委員長報告→異議なし採決→全会一致→可決
A東南アジアにおける友好協力条約を改正する第三議定書の締結について承認を求めるの件(条約第11号)→外務委員長報告→異議なし採決→全会一致→承認
B千九百九十四年の関税及び貿易に関する一般協定の譲許表第三十八表(日本国の譲許表)の修正及び訂正に関する二千九年六月十五日に作成された確認書の締結について承認を求めるの件(条約第12号)→外務委員長報告→異議なし採決→全会一致→承認
C理事会の改革に関する国際通貨基金協定の改正の受諾について承認を求めるの件(条約第13号)→外務委員長報告→起立採決→賛成多数(自民賛成・共産反対)→承認
D東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律案(内閣提出第88号)→総務委員長報告(修正)→異議なし採決→全会一致→修正可決
E東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための地方税法及び東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第89号)→異議なし採決→全会一致→可決
以上

●1330〜副幹事長会議/院内第23控室

今日午前中に開かれた役員会の様子について報告がなされました。


8月1日(月)晴れ

●1200〜国会対策正副委員長打合せ会/院内第24控室

お盆時期に入ると国会審議も一時休止となります。この一週間の時間は大変重要です。今後の処理すべき案件について慎重に打合せが行われました。


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