松本純の海外リポート・外交

2009(平成21)年7月6日(月)〜11日(土)

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先進国首脳会議 G8サミット ライクラ2009 (イタリア)


7月6日(月)曇り 羽田→ローマ

●1100頃〜総理打ち合わせ/総理会議室

今夜からの総理のイタリア訪問・G8サミット出席に向けた打ち合わせが、関係省庁の責任者の方々を含めて行われました。

●1755〜総理ぶら下がり/官邸4階大会議室

G8サミット出発前に行われた麻生総理へのぶら下がり取材に侍立しました。総理の海外出張直前の取材でもありますので、記者の皆さんからは、来るイタリアでのG8サミットについても質問がありました。

●1900〜羽田空港発→ローマ(フィウミチーノ空港)着〜0015(現地時間)

慌ただしい1日を過ごしたところですが、8日からイタリアのラクイラという場所で開催される先進国首脳会議(G8サミット)への出席する麻生総理に随行して、海外出張に出発します。総理のぶら下がり取材に侍立したのち、総理公邸前から、総理車列に加わって羽田空港に向かいました。今日はあいにくの雨模様でしたが、空港出発時には雨はあがり、少し日が差してきました。総理の「晴れ男」ぶりは健在です。

羽田空港からローマのフィウミチーノ空港までは12時間強の長いフライトでした。今回は、天皇皇后両陛下が、カナダ、ハワイご訪問のために政府専用機をご使用になられているので、総理一行は、民間チャーター機での移動になりました。いつもと少し勝手が違う旅路でしたが、機内のサービスもとても細やかで、快適な旅でした。また、スタッフの皆さんは、いつもどおり、機内で精力的に準備作業を続けていました。

ローマ到着は現地時間の7日0時15分頃。真夜中の到着でした。その後、30分ほど総理車列でローマ市内に移動して、スペイン広場やポポロ広場のほど近くにある、ローマでの宿舎「ホテル・デ・ロッシー」に入りました。


7月7日(火) ローマ→バチカン→ローマ

●1000〜朝食会兼打ち合わせ/宿舎内

昨夜は深夜の到着だったこともあって、今朝は少し遅めの朝食になりました。今日以降、ローマ法王への謁見、イタリア首相との首脳会談、さらにはラクイラに移動してからのG8サミットなど、とても慌ただしい日程が続きますので、朝食時間も、文字通り寸暇を惜しんで今後の日程に関する打ち合わせを行いました。 また、その後も、今日以降の日程に関する打ち合わせや勉強会を断続的に行い、綿密な準備を進めました。

●1230〜ローマ法王 ベネディクト16世謁見→ベルトーネ法王庁総理との会談/ローマ法王庁

ローマでの最初の公式日程は、バチカン市国内にある法王庁でのローマ法王への謁見から始まりました。
総理車列で車通りの多いローマの石畳の道を駆け抜けて、最後は、バチカンのサン・ピエトロ広場の中を車列で横切って、法王庁に入りました。サン・ピエトロ広場には以前も訪れたことがありましたが、いつもとても多くの観光客の皆さんが訪れている場所ですので、この広場を車列で突っ切るのは初体験で、びっくりしました。
ローマ法王・ベネディクト16世台下への謁見は、総理お一人で行われましたが、その後、法王台下にご紹介いただき、握手を交わさせていただくという名誉を得ました。全世界で11億とも言われるキリスト教徒の頂点におられる法王台下とお会いできて、中・高とキリスト教系の学校に通っていた私としては大感激の体験でした。
また、その後、ベルトーネ法王庁総理との会談が40分ほど行われました。日・バチカンの二国間の友好関係の強化のみならず、農業や教育といった分野でのアフリカ開発への支援のあり方などの国際問題についても、意見交換が行われました。

●1400過ぎ〜昼食、勉強会

その後、ローマ市内の宿舎近くのレストランで、短い時間でしたが、おいしい昼食をいただきました。まだまだ日程は始まったばかりで、今日だけでもあと2件の公式な日程をこなさねばなりませんので、昼食時間も、イタリア駐在の安藤大使などから現地情勢を伺いながら、打ち合わせを兼ねたものとなりました。
また、昼食後に徒歩で宿舎に戻ってからも、交流行事や日伊首脳会談の準備のための勉強会などを精力的に行いました。

●2000〜日イタリア交流行事/ティベリーナ島

20時からは、ローマ市内を流れるテベレ川の中州に位置するティベリーナ島で開催されている日伊交流行事「Japanitaly」に麻生総理が参加されました。この行事は、日本文化紹介の活発化についてのイタリア側からの要請を受けて、毎年行われる「イゾラ・デル・チネマ」という国際映画祭の機会に合わせて開催されているものです。日本の映画、食、ポップカルチャーを主に紹介しているとのことでした。
この行事に麻生総理夫妻が参加され、大観衆の前で、麻生総理からの挨拶が行われました。麻生総理が上られたステージには、イタリアのドラマなどで活躍されている市川純さんという女優さんも登場され、流ちょうなイタリア語で総理の紹介をするなど、会場を盛り上げていました。
この時期のローマの20時はまだ明るくて日差しも強く、とても暑い中での行事となりましたが、会場は大盛況でした。

●2040〜日伊首脳夕食会/キージ宮(イタリア首相府)

文化行事の終了が少し延びたため、若干予定より遅れてティベリーナ島を出発して、大急ぎでイタリア首相府(キージ宮)に向かいました。今日最後の公式行事となる、ベルルスコーニ・イタリア首相との首脳会談です。
首脳会談は、まず少人数での懇談を行い、そこで日本のラクイラ地震復興に関する支援について麻生総理からベルルスコーニ首相に説明が行われました。
その後、両首脳による共同記者発表が行われ、ベルルスコーニ首相から、日本の震災復興支援に対する感謝が述べられました。ベルルスコーニ首相は、この前の懇談での説明使用した復興支援の一環で建設される予定の「紙のコンサート・ホール」(日本人建築家が考案した、紙を素材にした建築技術を使って建てられるものだそうです)の模型をわざわざ会見場に運び込ませて、日本からの支援を力強く紹介してくださいました。
続いて、夕食をとりながらの日伊首脳会談が行われました。
この会談では、日本・イタリア両国の経済に関する意見交換や環境対策、地震対策などについて意見交換が行われると共に、イラン、北朝鮮、アフガニスタンといった地域情勢についても意見が交わされました。


7月8日(水) ローマ→ラクイラ

●0845〜朝食兼打ち合わせ

今日の昼食時から、G8サミットの本番が始まります。G8サミット開催地のラクイラへ向けて出発する前に、今日の会合での対応ぶりなどについて打ち合わせを行いながら、短い朝食をとりました。本番直前ということで、とても緊張感のある打ち合わせとなりました。

●0915〜宿舎発→ラクイラへ移動

今日は、G8サミットが開催されるラクイラに、陸路で移動します。車列で、山道を1時間半強かけての道のりです。途上では、緑に包まれた山々の合間を縫うように道路が通っていて、とても風光明媚な風景が広がっていました。もともとラクイラは避暑地として有名だということですので、この風景を見て、なるほど、と思いました。

●1030〜ラクイラ地震被災地視察

ラクイラに到着しましたが、G8サミットが開かれるコッピートという町に向かう前に、今年4月のラクイラ地震の被災地を視察しました。町の中心地では、聖堂などが損壊しており、その再建作業が行われていました。その中心地に向かうまでの間、ラクイラ市内を車窓から視察しましたが、全壊家屋も散見され、倒壊は免れたものの壁がはがれ落ちたり、壁が崩れたりという建物が多く見られるなど、震災の生々しい爪痕を視察して、地震被害の大きさを実感しました。町の中心地の視察では、麻生総理に対する同行記者の皆さんによる取材も行われました。
また、その後、コッピートに向かう途上に、日本が再建をお手伝いすることとなっている体育館の建設現場を短時間視察しました。ここは、もともとは複合スポーツ施設として活用されていたようですが、今回の震災で損壊してしまったため、日本の優れた耐震技術を活用して、耐震性の高い、避難所としても活用できるような体育館を建築することとなりました。ラクイラ地震で被害に遭われた方々のお役に立つことができれば、と心から思いました。
この一連の視察を終えた後、総理は車列でG8サミットの会場となる、財務警察幹部学校に到着しました。

●1200頃〜総理勉強会/サミット会場宿舎棟内

総理は会場到着後、早速、勉強会に入りました。この後すぐのG8首脳によるワーキング・ランチから、サミットの本番が始まります。
今日は、サミットの重要な議題である世界経済、気候変動、政治問題などについて次々に話し合われることになっていますので、比較的短い時間ではありましたが、集中した、緊張感の高い打ち合わせとなりました。

勉強会が終了してから、議長国であるイタリア側から総理への呼び込みが行われましたので、勉強会に居合わせた皆で、会議の成功と総理の活躍をお祈りしながら、総理をお見送りしました。総理は、元気いっぱいの表情で、意気揚々と会議場に向かわれました。

●午後〜サミット会場視察

総理をお見送りした後、私たちも昼食をとりに行きました。今回のG8サミットでは、各国の代表団は、1カ所に決められたブッフェ形式の食事会場で食事をとることになっていて、1日24時間、好きなときに食事をとることができるようになっています。

食事の後、サミットの首脳会談が行われている建物の内にある、日本政府代表団の最前線基地である「シェルパ・オフィス」に向かいました。ここでは、狭い代表団ブースの中で、多くの日本政府のスタッフが、麻生総理を補佐するシェルパ(各国首脳の個人代表)と連絡を取りながら、議事進行をフォローし、総理をチームで支えています。ちょうど、気候変動問題を議論している最中でしたので、代表団ブースの中は、とても緊迫した雰囲気でした。

また、その後、首脳会議場の建物を視察して、今度は、各国の同行記者団が作業をしているプレス・ビレッジを視察しました。ここでは、世界各国からサミットの議論を報道するために、非常に多くの記者の方たちが、慌ただしく作業を行っていました。

また、その合間には、G8サミットでの議論がどのように進んでいるかについて、宿舎棟内の私の部屋で、断続的に説明を受けながら、イタリア政府が準備してくれている映像チャンネルで、サミットでの動きを把握するよう努めました。会合全体の映像までは放映されませんでしたが、冒頭の議長挨拶などは英語通訳付きで流されたりしていますので、大きな流れを把握するのには役立ちました。

●2410〜記者ブリーフ/サミット会場宿舎棟内〜2445

麻生総理が、午後の会合を終えて、一度宿舎棟に戻られましたが、総理の今日の仕事はまだ終わりません。21時過ぎから、G8ワーキング・ディナーで、政治問題に関する議論が行われる予定です。この政治問題セッションでは、北朝鮮問題やイラン問題などが話し合われる予定ですので、少しの空き時間も無駄にせず、総理は事前の勉強会で対応ぶりなどについて最終的な打ち合わせを繰り返していました。また、ワーキング・ディナーの会場では、ディナーの前後にアメリカのオバマ大統領との首脳会談もありますので、合間の時間も総理は大忙しです。

そして、このワーキング・ディナーが終わった後、短時間の打ち合わせを経て、私から、同行記者団の皆さんに、ワーキング・ディナーでの議論の内容や様子などについて、説明(記者ブリーフ)を行いました。同行記者の皆さんは、ローマから100km以上離れたラクイラには十分な宿泊施設もないことから、ローマに残って作業をされていますので、今回は、テレビ通信システムを使っての記者ブリーフとなりました。若干、音声や映像のやりとりに時間差が発生したりして、いつもと勝手が違う状況でしたが、日本でも関心の高い北朝鮮問題などを含む政治問題の議論の説明ですので、気合いを入れて、丁寧に説明するように心がけました。既に午前0時も過ぎての記者ブリーフでしたが、記者の皆さんは疲れも見せず、非常に積極的に多くの質問をされていて、関心の高さが伺えました。


7月9日(木)  ラクイラ

●0820〜朝食兼打ち合わせ

今日も、終日、サミットでの議論が続きます。今日からは、中国、ブラジルなどの新興諸国も加わって、拡大会合や、気候変動問題などをG8を含む主要経済国が集まって議論をする「主要経済国フォーラム(MEF)」も行われます。総理は今日も多忙な1日を過ごされる予定です。ロシアやブラジルとの二国間の首脳会談も行われます。
宿舎棟内では、各国首脳にしか食事のルーム・サービスは行われませんので、総理が食事をとられているところに集まって皆で打ち合わせをする、という変則的な形になりました。何しろ時間に追われている中ですので、体裁には構っていられません。今日一日の対応ぶりなどについて、詳細な打ち合わせを行いました。また、その後にも引き続いて短時間の勉強会などを行いました。
イタリアで既に3泊・4日目の、多忙な公式日程の中ですが、総理は今日も気合いが入っておられました。

●午前中〜視察・サミットの動きをチェック

総理をお見送りした後、残った秘書官やスタッフたちと食事会場に移動し、打ち合わせをしながら遅めの朝食をとりました。帰国してからも、様々な課題に取り組まねばなりません。真剣な意見交換の場となりました。
また、その後、宿舎棟に戻る途上で、昨日に視察できなかったサミットの他の会議場(ワーキング・ディナーなどが行われる建物)などを視察しました。
宿舎棟に戻ってからも、イタリア政府提供の映像チャンネルで、サミットの流れを把握するよう努めつつ、セッションごとの議論の流れについて、事務方からの説明を受けました。

●1845〜日・ブラジル首脳会談/サミット会場内二国間会談室〜1920

昼を過ぎてからは、サミットの動向を横目でチェックしながら、今日の夕方に行われるブラジルのルーラ大統領との首脳会談の準備などを行いました。
ルーラ大統領との会談は、宿舎棟からほど近い建物の中にある、二国間会談室で行われました。冒頭、サミット会場を取り仕切るイタリア側の準備に手違いがあり、会談が始まった時にはプレス関係者が間に合わないというハプニングもありましたが、会談自体は、非常に和やかなムードの中で始まりました。
麻生総理とルーラ大統領は、これまで何度も会談を重ねていて、私自身も、昨年11月のワシントンでの金融サミットの際に行われた首脳会談などでご一緒しています。
会談は、デジタル・テレビの日本方式の普及に向けた日・ブラジル協力やブラジル国内で計画されている高速鉄道への日本の新幹線技術の普及など、とても前向きで具体性のある内容となりました。また、会談の最後には、ルーラ大統領に対して、総理から日本酒(天賜杯:てんしはい)が贈呈され、とてもうち解けた雰囲気の中で会談が終了しました。

●2000過ぎ〜記者ブリーフ/サミット会場宿舎棟内

日・ブラジル首脳会談を終えて、宿舎棟に移動する際、総理は各国首脳に提供されている電動カートで移動され、私を含むそれ以外の随員は徒歩で宿舎棟に戻りました。総理のカートは少し大回りして宿舎棟に向かい、我々は裏道をショートカットして向かったため、なんと、我々の方が総理よりほんの少し早く宿舎棟の前に到着。つい先ほどまで一緒だった総理をお出迎えするという、ちょっと不思議な流れとなりました。
宿舎到着後、急いで準備を済ませて、同行記者の皆さんに日・ブラジル首脳会談の結果についてご説明しました。今回も、テレビ通信を使った、遠隔からの記者ブリーフです。とても前向きで、良い内容の会談でしたので、その雰囲気がきちんと伝わるように気をつけながら、説明に努めました。

●その後の動き

その後は、総理はナポリターノ・イタリア大統領の主催による各国首脳の夕食会に参加されました。その前に、明日の各種日程に関する総理勉強会が、短い合間を縫って宿舎棟内の総理のお部屋で行われました。
総理をお見送りした後は、私は、今日のサミットや主要経済国フォーラムでの議論の結果について詳しい報告を受け、軽い夕食を済ませました。
夕食を終えて食事会場から宿舎棟に戻って、夕食会を済ませて戻られた総理をお出迎えし、長い一日を終えました。


7月10日(金) ラクイラ→ローマ

●0815〜総理勉強会/サミット会場宿舎棟内

今日は、いよいよイタリア滞在の最終日です。足かけ3日間にわたって行われたラクイラ・サミットも、今日の昼過ぎには閉幕です。
本日最初の公式日程は、首脳による朝食会談(拡大ワーキング・セッション)となりますので、打ち合わせもその前に済まさねばなりません。そのほかにも、今日は、インドのシン首相やオーストラリアのラッド首相との首脳会談が控えていますので、今日も朝の始まりは勉強会からとなりました。

●午前〜サミットの動きをチェック

サミット最終日の協議に向かう総理をお見送りしてからは、今日も引き続き、サミットの動きをテレビ・モニターでフォローしたり、会議結果についての説明を伺ったりしながら、サミットの動きをタイムリーに把握するよう努めました。

●1315〜日・インド首脳会談/サミット会場内二国間会談室〜1330

ラクイラ・サミットの一連の首脳会談が終了し、最後の記念撮影を終えた後、麻生総理は、出発までの時間を活用して、まず、インドのシン首相との首脳会談を行いました。会談は両首脳が互いに敬意を払いあっているのが伝わる、とても友好的な雰囲気で行われました。二国間関係の最近の進展ぶりを互いに評価した上で、日・インド間の今後の協力のあり方などについて、とても内容の濃い意見交換が行われました。

●1340〜内外記者会見打ち合わせ/サミット会場内二国間会談室

シン首相との首脳会談を終えてすぐ、総理は、14時10分から開始予定の内外記者会見に移らねばなりません。その前に、今回のラクイラ・サミットの成果をどのように総括するかなど、事前の打ち合わせを短期集中で行いました。

●1410〜内外記者会見/サミット会場内会見室

その後、記者会見場に移動して、麻生総理による内外記者会見が行われました。私も、これまでどおり、総理の横に侍立しました。会見では、総理から今回のサミットの成果などについて冒頭発言が行われたのに続いて、国内外のメディアの記者さんからの質疑応答が行われました。北朝鮮問題への日本の対応や内政問題について質問が出されていました。NHKの「ニュース9」で生中継をされていたとのことですので、ご覧になった方も多いかも知れません。

●1445〜日・オーストラリア首脳会談/サミット会場内二国間会談室

内外記者会見を終えてから、また二国間会談室にとんぼ返りをして、ラッド・オーストラリア首相との首脳会談に移りました。首脳会談前には、二国間会談室近くのソファーで、ごく短時間、対応ぶりについて最後の詰めを行いました。

その最中、たまたま李明博・韓国大統領が近くを通りかかり、総理と談笑される場面がありました。とても頻繁に顔を合わせて意見交換を行っている日韓首脳の親密な関係が伺えるほほえましい場面でした。

ラッド首相との首脳会談では、世界経済問題や北朝鮮問題などについて意見交換がなされ、ラッド首相からは、日本の景気対策への高い評価が示されると共に、拉致問題・ミサイル問題を含めた北朝鮮問題に関する日本の政策に対する全面的な支持が力強く表明されました。

また、会談終了後には、麻生総理がサミット期間中にずっと移動に使用されていた電動カートに一緒に同乗させていただいて、宿舎棟に戻りました。

●1530〜記者ブリーフ/サミット会場内宿舎棟

日豪首脳会談を終えて宿舎に戻ったら、間髪おかずに大至急準備を行い、首脳会談の結果について同行記者の皆さんへのご説明を行いました。16時過ぎにはラクイラからローマに向けて出発しなければなりませんので、まさに時間との戦い。限られた時間内に、出来る限りわかりやすくご説明できるよう、一生懸命がんばりました。

●1600過ぎ〜ラクイラ発→ローマ市内へ

いよいよ、イタリアでのすべての公式日程を終えて、ラクイラからローマへ向けた帰路につきます。ラクイラでの滞在は、あっという間でしたが、中身の濃い3日間となりました。
宿舎棟を出発する間際に、宿舎棟でわれわれ一行のお世話をしてくれた皆さんと、お礼を兼ねた記念撮影。
その後すぐに、車列でローマに向かって出発しました。ローマへは、一昨日の往路と同じルートを取って、1時間半強かけて戻り、ローマでの宿舎であるホテル・デ・ロッシーに入りました。

●2330〜ローマ(フィウミチーノ空港)発→羽田空港へ

その後、夕食をとって、宿舎内で時間調整をしてから、ローマ市内を離れ、フィウミチーノ空港へと向かいました。帰りのフライトも、民間チャーター機での移動となります。再び、12時間弱の長いフライトです。帰国後の準備などもいろいろとしなければなりませんが、深夜出発のフライトでもありますので、時差調整も兼ねて、少しゆっくりと骨休めもしながら戻りたいと思います。


7月11日(土) ローマ→羽田

●1820〜羽田空港着

4泊6日の海外出張を終えて、やっと日本に帰ってきました。時差もあって、日本に着いたのは土曜日の夜になってしまいましたが、今日から早速、こなさねばならない作業などもありますので、空港からまっすぐ横浜の自宅に戻りました。

▼感想

今回、私が同行したラクイラ・サミットは、金融サミットやAPECなど、これまでに総理が出席された様々な国際会議で行われてきた議論をすべてカバーできるほど、非常に中身の濃い、重要な会議でした。気候変動問題や核軍縮・不拡散などの重要な課題について、昨年の北海道・洞爺湖サミットの成果を踏まえつつ、その成果を更に深掘りするような、前向きな進展も多く見られたのではないでしょうか。

これまでの10ヶ月の間に、麻生総理の外交出張には既に10回以上随行してきましたが、今回のラクイラ・サミットは、総理にとって最もハードで、かつ最も充実した外交出張になったのではないかと感じました。また、総理は、サミット関連の会議が次々と行われる過密なスケジュールの中、私がご紹介したもの以外にも、合間を見つけて、アメリカのオバマ大統領やロシアのメドヴェージェフ大統領、カナダのハーパー首相などと、精力的に首脳会談をこなしていました。疲れを見せずに精力的に意見交換を行い、日本の考えを明確に主張して議論をリードする。麻生外交の真骨頂、という感じでした。

内外記者会見でも述べておられましたが、「国民を守り、日本を守る」ために、麻生総理は国内でも海外でも、強い使命感と責任感をもって全力投球をされていると、かねてから肌で実感していましたが、今回のイタリア訪問でも、総理は疲れも見せずに全力で様々な会談に取り組まれていました。

これからも、さまざまな課題に取り組んでいかねばならず、休む間もない日々が続いていきます。今回もまた海外出張で、なかなか横浜に戻ることもかなわず、地元の皆さんに対してはいつも心苦しく、申し訳なく思っています。

わが地元・横浜の一層の発展のためにも、経済危機の一日も早い克服によって、「ニッポン浮上」が実現するよう、そして額に汗して働く方がきちんと報われる社会、国民の皆さんが暮らしに安心と安全を実感できるような社会が実現するよう、これからも、微力ながら全力を尽くしていく決意です。


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