総務省から見た松本純総務大臣政務官の功績2

2004(平成16)年9月30日〜2005(平成17)年11月2日

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松本大臣政務官のご功績

行政管理局

○ 電子政府の推進
 総務省電子政府・電子自治体推進本部の副本部長として、電子政府・電子自治体の総合的かつ迅速な推進に向け、ご尽力された。

行政評価局

○ 行政相談制度の推進
 平成16・17年春・秋の行政相談週間における行政相談委員全体会議や横浜市での一日合同行政相談所などにおいて、行政相談委員等に対する激励をいただくなど行政相談制度の啓発・発展に御尽力いただいた。

自治行政局

○ 地方自治法の一部を改正する法律の成立
  第27次地方制度調査会の答申を踏まえ、都道府県の申請に基づく都道府県合併等の手続の整備、地域自治区制度の創設および条例による事務処理特例に係る要請手続の整備等を行うとともに、地方公共団体の組織および運営の合理化を図るという観点から、収入役制度および議会の定例会制度の見直し、財務会計制度に関する規定の整備を図るといった「地方自治法の一部を改正する法律案」の国会提出および審議にご尽力いただき、同法律案は、平成16年5月19日に可決・成立した。

○ 市町村合併の推進
第27次地方制度調査会の答申を踏まえ、旧合併特例法の適用期限内にできる限り市町村合併が実現するようにするための経過措置及び同法失効後の新たな市町村合併推進の方策等について定めた、合併新法などいわゆる合併3法の成立に御尽力をいただいた。また、「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム」においては、地方開催においてもご出席いただくなど、市町村合併の推進のための具体的な取組を行っていただいた。その結果、市町村合併は急速に進展し、政務官就任当初3,179あった市町村は来年3月末には1,821市町村まで減少することが確実となっている。

なお、市町村合併は、このように着実に進展しているが、地域ごとの進捗には差異が見られるところであり、この4月以降は、成立にご尽力頂いた合併新法の下で、推進しているところ。5月25日には市町村合併推進本部に御出席いただき、省を挙げた推進体制の継続をご確認いただいた。

自治税務局

○ 3兆円の税源移譲の実現
 三位一体改革における税源移譲を3兆円とすることを骨太方針に明記していただき、具体的には、
@概ね3兆円規模の税源移譲を目指すこと、
A平成18年度改正において所得税から個人住民税への税源移譲を実施すること、
Bその際、個人住民税所得割の税率をフラット化することを基本とすること、を決定していただきました。

○ 平成16年度地方税制改正
  所得税から個人住民税への税源移譲を実施するまでの間の暫定措置として所得譲与税の創設、個人住民税均等割の見直し、課税自主権の拡大など、地方税制における重要な懸案事項について、平成16年度改正で実現していただきました。

○ 平成17年度地方税制改正等
平成18年度税制改正において行うべき国・地方を通ずる個人所得課税のあり方の見直しを展望した定率減税の縮減、社会・経済情勢に対応した16年ぶりの法人事業税の分割基準の見直しによる税源の偏在是正の実現など、地方税制における重要な懸案事項について、平成17年度改正で実現していただくとともに、低迷している地方税の徴収率の向上に向けた徴収対策の強化にご尽力をいただきました。

総合通信基盤局

○ 日印間ICT協力への貢献
  平成16年7月、インドを訪問して同国電気通信次官と両国間のICT協力について協議し、その後の日印ICTフォーラムに到る両国間のICT協力の発展の基礎を築いた。

消防庁

○ 適時適切な災害対応等
  新潟県中越地震の際には、災害被災地を自ら調査いただき、被災状況をいち早く把握し現地活動隊員等を激励していただいた。また、昨年の総合防災訓練(平成16年9月1日)の際には、南関東直下地震政府調査団員として横浜市に赴かれるなど、訓練へ積極的に参加していただくとともに本年6月(平成17年6月11日)には、静岡で実施した緊急消防援助隊の全国合同訓練を観閲いただき、全国から参集した隊員及び各部隊の士気高揚にご尽力いただいた。

○ 消防庁ヘリコプターの導入
  大規模災害、特殊災害時における迅速な情報収集や災害現場で部隊調整を行う消防庁職員のいち早い現地派遣等を目的とした消防庁ヘリコプターの必要性について積極的にご発言していただくなど、その導入にあたり、多大なるご尽力をいただいた。

○ 国際消防シンポジウムの開催など国際協力の推進
  平成16年12月に発生したスマトラ沖大地震・インド洋津波、平成17年10月に発生したパキスタン・イスラム共和国地震災害に際し、国際消防救助隊を派遣したところである。特にインド洋津波災害に対しては、捜索救助活動とともに現地の捜索技術の向上、防災意識の普及啓発に寄与することにより、我が国の国際緊急援助活動の啓蒙にご尽力いただいた。また、本年1月(平成17年1月23日)に開催された「国際消防シンポジウム」にご出席いただき、世界の消防庁長官等に対して、大規模災害に対する国際的な協力・協調の枠組みの必要性等についてご発言いただき、消防・防災担当機関のネットワークの構築の推進等のご尽力いただいた。

○ 水/空気2流体混合噴霧消火システムを用いた放水設備の紹介等 
  「水/空気2流体混合噴霧消火システムを用いた放水設備」の総務大臣賞受賞の発表にあわせ、総務省で行われた同設備のデモンストレーションに参加していただくとともに、京都で行われた「第3回産学官連携功労者表彰式」(平成17年6月26日)において、産学官連携の重要性についてご発言いただくなど消防科学技術の向上にお力添えをいただいた。

林省吾事務次官からお礼の挨拶(退官時)

 松本政務官におかれましては、平成15年11月20日にご就任され、歴代総務大臣政務官で最長の約2年間にわたりご在任されました。

 この間、地方議員ご出身のご経験を生かされ、地域主権の確立に向けて大変なご尽力をいただきました。特に、三位一体改革に関しては、その必要性を各委員会において精力的に答弁され、国会世論の形成にご尽力されると共に、市町村の合併の特例等に関する法律等いわゆる合併3法の成立にもご尽力され、政務官ご就任当初3,179あった市町村は、来年3月末には1,821市町村までになることが確実となりました。

 さらに、国民生活の安心安全の確保には、特にご尽力いただき、昨年の新潟中越地震の際の災害被災地を自ら調査いただいき、被災地の状況をいち早く把握し、現地において活動している隊員に激励をいただきました他、横浜市での総合防災訓練、静岡での緊急消防援助隊の全国合同訓練等にご参加いただくなど、適時適切に災害対応していただきました。

 平成16年7月には、インドを訪問され、同国電気通信次官とICT協力について協議し、その後の日印ICTフォーラムに至る両国間のICT協力の基礎を構築され、日印間ICT協力へ多大な貢献をされました。

 また、忘れられない場面でありますが、毎年度の財務大臣折衝においては、麻生大臣を助けて折衝に臨まれ、たとえば17年度予算では「しゃべる杖」、「棒カメ」を自ら手にとり谷垣財務大臣に直接アピールされ、満額復活を実現され、職員の喝采を受けられたところであります。

 私どもに対して、いつも前向きに明るくご指導をいただきましたが、ご自身は、深夜まで公務・政務をこなして毎朝4時に起床され、ホームページの更新、街頭演説を欠かされない鉄人的な活動ぶりとお聞きしておりますし、ご健康にはくれぐれもご留意いただき、国政のため一層のご活躍をいただきますようお祈りを申し上げさせていただきます。


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