総務大臣政務官室2005

2005(平成17)年8月

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8月17日(水)晴れ≪25≫

●1030〜宮城沖地震の報告を受ける/総務省消防庁

この建物は総務省の入っているビルです。この7階に総務大臣、副大臣、大臣政務官の執務室があります。3階には消防庁の災害対策本部があり、常時50〜60人の当番職員が詰めています。私は消防庁担当の大臣政務官で最も霞ヶ関に近いところ、横浜を地元としているために、東京に大臣、副大臣がいないときは私が災害対策本部に飛んでいくことになります。今日は昨日の宮城沖地震のその後の状況について報告を受けました。第8報では、人的な被害は重症3名、軽症46名、住家被害は全壊1件、一部破損608件とのことでした。報告を受けたあと、詰めている皆さんをねぎらうとともに、常に緊張感を持って国民の生命・財産をしっかり守って欲しいと激励しました。


8月11日(木)晴れ

●1400〜林消防庁長官から報告/野毛事務所

衆議院議員は解散すると「ただの人」になり「前衆議院議員」と呼ばれます。しかし、政府側に役職を持っている大臣、政務官などの立場は継続していきます。そして次の人事が発令されて、他の者と交代するまで仕事を続けていかなければなりません。今日は地域防災の研修会を開催する件で、林消防庁長官が打ち合わせと報告に来られました。飲み屋街の真ん中にある我が事務所を訪れた長官は、私が楽しそうなところに生まれ育っていることに驚いていらっしゃいました。


衆議院解散、総選挙準備に突入!


8月8日(月) いよいよ決戦の日 終日禁足

●1230〜総務大臣打ち合わせ/大臣室

麻生太郎大臣の部屋で、今日の参議院本会議の採決の様子をTVで見ることにしました。12時50分頃大臣室に入った大臣の話を聞くと、今まで45分間にわたり官邸で総理に対する説得を行っていたそうです。その内容は、「解散はすべての議員が準備不足で嫌がっている。回避するには修正案が用意されているので秋の臨時国会で再提出されたら良い。その際、自分がその責任者として誠心誠意審議に取り組む決意がある」。しかし、総理は頑として聞かない。「否決されれば解散」の気持ちに揺るぎはないとのことで説得し切れなかったそうです。この総理の決意に触れたとき、もし解散になっても総理の主張は国民皆さんに理解されるに違いないと直感したそうです。そんな様子を伺いながら、参議院本会議の開会を待ちました。

●1300〜参議院本会議で郵政法案否決/参本会議場

いよいよ本会議が開会されました。緊張する中、陣内委員長から郵政民営化に関する特別委員会の審議の様子が報告され、委員会としては可決すべきものと決せられたことが伝えられました。これは当然のことで、自民党からは賛成者しか委員会委員に任命されていませんから、賛成多数で可決しているのです。その後、「郵政民営化関連六法案」に反対、賛成の討論が行われ、採決に入りました。

本会議では何人の造反議員が出るのか不明です。亀井静香氏によれば確実に否決できると自信を持っていたようです。衆議院のときのような大騒ぎはなく、たんたんと記名投票が進みました。午後1時42分に投票は終了し、白票(賛成)と青票(反対)の数が確認され扇議長から報告されました。結果は賛成108票、反対125票の大差で「否決」されました。自民党内からは22名の反対、8名の欠席・棄権でした。覚悟はしていたものの、いざ現実になると衆議院は「常在戦場」、と言われることがよく理解されました。解散に向けて手続きが進むものと思われます。

●1845〜代議師会→本会議で衆院解散→代議師会

まず、午後6時45分から代議師会が開催され、民主党から小泉内閣不信任案が提出され議題となったことが議運理事から報告されました。代議師会は暫時休憩となり全員本会議場に入りました。

わずかな控室と本会議場の距離ですが、その廊下には報道陣らが詰めかけ、ごった返した状況で前にも進めないような混雑でした。その混雑を掻き分け本会議場に入りました。

河野洋平議長が登壇され、静かに本会議は始まりました。梶山代議士から動議が提出され「小泉内閣不信任案」が上程されました。議長は「議題とすることに異議はありませんか?」、場内からは「異議なし!」。民主党の若手議員らは、これから小泉内閣不信任決議案が審議されるものと期待していたようですが、議長席の後ろの扉が静々と開き、紫の袱紗に包まれた「解散証書」が細田官房長官の手によって、議長席に届けられました。議長、議員は起立し、「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する!」との河野議長の宣言で、一瞬一呼吸遅れて「バンザイ、バンザイ、バンザイ」。私はとてもバンザイという気分にはなれず、議長の緊張した顔を凝視していました。本当に解散してしまった。

再び、代議師会が再開され、小泉総理から最後の挨拶をいただきました。何を言われたか一言一言は記録できませんでしたが、郵政民営化法案を成立させなければ日本の未来はない、行財政改革派断固推進していきたい、国民の皆さんの声を聞きたい、といった趣旨の発言をされたと思います。


8月5日(金)晴れ

▼郵政民営化関連法案、参院特別委員会で可決→参院本会議に

午前中は反対派の情報収集になりましたが、なんと中曽根弘文参議院議員が郵政法案反対に回ったというニュースが国会内を駆けめぐり、これでさらに反対派が増えてしまうでしょう。午後1時からは参院郵政民営化に関する特別委員会の締め括り総括質疑が行われ、小泉総理大臣も出席され、最後の答弁となりました。いつもより言葉を選び慎重な答えを続けていました。自民党は賛成派の委員しか出ていませんので、当然採決の結果は賛成多数で可決し、付帯決議も賛成多数で可決しました。最終採決が済むまで小泉総理の目は遠くを望むように中を浮いていましたが、参院本会議の最終決着を予測していたのでしょうか。

参院本会議では、18名の自民党議員が反対にまわると郵政法案は否決されてしまいます。現在のところ反対派は30名近くいるとのことで、わが党の衆議院議員は、手もなく賛成への働きかけも全く手詰まり状態になりました。月曜日には否決、解散へと動いていくことになるでしょう。周辺では選挙の準備でおおわらわです。


8月4日(木)晴れ 郵政民営化法案の行方は依然不明

●0830〜選挙制度調査会/901

原田義昭事務局長から電子投票問題プロジェクトチームを設置した旨の報告がありました。続いて、これまでに引き続き現行選挙制度の評価について審議しました。先生方からは老人ホーム等における高齢者の投票に係る問題、比例枠を減らしかつブロック比例制を全国比例制に変えるべき、重複当選をもっと制限すべきとの意見との意見がありました。最後に鳩山邦夫会長からはこれまでの先生方の意見を踏まえ、文章を作ってみたいとの発言がありました。

●1100〜地方自治に関する検討PT/603

総務省から第28次地方制度調査会の審議状況について説明がありました。先生方からは、地方において法律無視の風潮がはびこっており公表する等制度的な対応が必要。地方議会の在り方については自分に都合のいいことばかり主張してはダメ。権利だけでなく義務も、また議会の権威を高める取組みが必要。地方公務員の給与については地域の民間企業に比べ高いというのが国民の実感。国民の理解が得られる水準にすべき等の意見がありました。


8月3日(水)晴れ

●1215〜総務大臣感謝状贈呈式/総務大臣室

平成17年4月25日、兵庫県尼崎市において発生したJR福知山線列車事故現場に出動し、救助活動に功労のあった以下の緊急消防援助隊出動消防本部及び兵庫県内消防本部に対し、林省吾消防庁長官から表彰が行われるとともに、麻生太郎総務大臣から感謝状が贈呈されました。堺市の要望でいらしていた北側一雄国土交通大臣も列席されました。
・緊急消防援助隊出動消防本部:大阪市消防局、堺市高石市消防組合消防本部、枚方市寝屋川消防組合消防本部
・兵庫県内消防本部:尼崎市消防局、豊岡市消防本部、神戸市消防局、宝塚市消防本部、姫路市消防局、川西市消防本部、明石市消防本部、三田市消防本部、西宮市消防局、篠山市消防本部、芦屋市消防本部、猪名川町消防本部、伊丹市消防局

●1230〜堺市より要望/総務大臣室

総務大臣室では、引き続きお客様です。堺市が政令指定都市の申請をしていますが、今日は北側国土交通大臣とともに麻生太郎総務大臣に改めて、そのお願いにいらっしゃいました。談笑の中にも市や議会代表の皆さん方からは真剣な訴えがなされ、大臣はそれを真摯に受け止めていらっしゃいました。

●1630〜消防庁救急消防課説明/政務官室

消防関係諸課題の取組状況の報告がありました。その中で気になったのが、横浜市消防局から特区申請がなされている、救急車乗員3名から2名に減員可能にして欲しいとの提案でした。救急車の利用が多くなってきており、財政的な対応も大変厳し苦なってきているようで、現状を見ると軽症者が多いこと、タクシー代わりに利用する市民がいる、道路幅の狭いところが多く小型車での搬出ができない、などさまざまな問題を抱えているそうです。件数の増える救急車対応に対応するため、2名体制にして、隊数を増やしたいとする考え方は良いと思います。しかし解決しなければならないのは「重症対応」と「軽症対応」の判断です。さらに内容を検討してみます。

●1700〜消防長官打合せ/消防長官室

消防長官室で林長官はじめ幹部の皆さんと、今後のあるべき消防の姿について議論しました。また国民保護法への対応で、海外での取り組みを学んでくるべきとの結論に達し、スイス、スウェーデン、イギリスへ出張し、国民の安心・安全をどのように確保しているか調査することになりました。もっとも「郵政民営化法案」が参議院で否決され、解散になってしまえばご破産になってしまいますが、とても重要な調査案件ですので、是非実現したいものだと思います。議論は夜9時過ぎまで続きました。


8月2日(火)雨のち晴れ

●1000〜総務省決裁・説明/政務官室

役所に直行し、5件ほどの決裁と説明聴取がありました。郵政民営化関連法案の審議に集中しているときですが、周辺では処理しなければならない課題が粛々と処理されていきます。

●1245〜代議士会/第14控室、1300〜本会議/本会議場

「国連創設及び終戦・被爆60周年に当たり、更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案」について鈴木恒夫議員から趣旨説明があり、採決。小泉純一郎内閣総理大臣から発言がありました。続いて、出入国管理及び難民認定法第2条第5号ロの旅券を所持する外国人の上陸申請の特例に関する法律案(法務委員会)について議了処理がなされました。

●1315〜参議院郵政民営化に関する特別委員会/参院第1委員室

本日は小泉純一郎内閣総理大臣出席の下、郵政民営化関係6法案の中間総括質疑です。午後の質疑者は平野達夫委員(民主)、山下八洲夫委員(民主)、櫻井充委員(民主)、草川昭三委員(公明)、谷合正明委員(公明)、吉川春子委員(共産)、近藤正道委員(社民)です。小泉総理からは法案の否決は小泉内閣は退陣しなさいと言うことだと受け止めている、与党の中で倒閣運動の動きがあるのはいかがなものか等の発言がありました。


8月1日(月)晴れ 永岡洋治代議士自殺


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